俳優に本気で恋をする「リアコ女子」の実態

巷でこっそり話題になっている「リアコ女子」、みなさんはその存在を知っていますか？

アイドルや俳優に「リアルに恋をする＝リアコ」女子。推しメンと付き合うことを本気で考え、それに奔走する彼女たちの実態とはどのようなものなのでしょうか。

今回は、現役リアコ女子に直撃取材！　リアコ女子のリアルを明らかにしていきます。

■リアコとは「アイドルや俳優への本気の恋心」

――よろしくお願いします！　まずは簡単な自己紹介をお願いします。

ゆい（仮名）です。20歳で大学生をしています。あとでお話ししますが、役者活動もちょっぴりしています。

――最近話題の「リアコ女子」ですが、そもそもリアコ女子を知らない人も多いと思います。ゆいさんの思う「リアコ女子の定義」ってどんなものですか？

気になっている地下アイドルや舞台俳優さんに対して妄想で留まらせないで、本気で付き合おうとしている女子のことだと思っています！

◇恋のライバルは「女優」

――ゆいさんのまわりにもリアコ女子はいますか？　もしいれば共通する特徴などを教えてください。

まぁまぁいます！　共通する特徴とまではいきませんが、みんな自分の容姿にすっごいお金をかけています。だって、相手のまわりにいるのは綺麗な女優さんばかりだから。

――すごい……！　本気で俳優に恋しているからこそ、ライバルは女優さんになるんですね。ちなみにゆいさんは今どんな相手にリアコ中なんですか？　出会いはどんなものだったのでしょうか。

私は、小劇場で活躍する舞台俳優さんのリアコをしています。

前に推していた役者さんの舞台を見に行って、推しにかまってもらえず、落ち込んでいたときに話しかけてくれたのがきっかけでした。タイミングが良かっただけにすぐハマりました。

■推しメンと繋がるため自分も役者に!?

――落ち込んでいた自分を救ってくれた相手だったんですね。ゆいさんは、リアコ女子として具体的にはどんなことをされていますか？

そうですね、最初は一緒にチェキを撮って、サインを書いてもらうときに名前を覚えてもらって、覚えてもらえたら手紙を送って……。

ある程度話せるようになってきたら、相手の欲しがっているものをプレゼントして、段々と仲良くなっていきました。

――そこまでは一般的なファン活動という感じですね。その先は？

はい、どうしてもいちファンというポジションで終わりたくなかったので、同じ職業につきました。今は駆け出しの役者をしています。絶対共演したくて、日々がんばっています。

◇貢ぐお金は「バイト代全部」

――なんと、推しメンと繋がるために役者活動を……！　すごくエネルギッシュですね。ところで、ひと月にかけるリアコ女子経費はどれくらいですか？　どんなプレゼントなどをされているんでしょう。

だいたい5万円くらいです。バイト代全部を彼のために使っています。

まだ学生なので少ないですが、時間が取れるようになったらもっと増やせるかなと思います！　プレゼントは相手が欲しいと言ったものをあげていますね。ムビチケとか、ゲーム機とかいろいろ。

――バイト代全部は驚きです！　そのリアコ相手からは、お返しにどんなファンサービスをもらえるのでしょうか？　手を繋いだり……？

握手、ハグ、バックハグですかね。基本、頼めばキス以外のことはしてくれます。私が一番好きなのはハグです。相手の鼓動が聞こえて安心するんです。

――かなり密接な触れ合いをしているんですね。最後の質問になりますが、リアコ女子はいつまで続けていきますか？　彼のことをずっと想い続ける自信は？

今の相手に対しては手詰まりだなと思ったらやめようと思っています。連絡先聞いて断られたり、まったく振り向いてもらえず気持ちが折れたりしたら諦めるんだと思います。本気で恋愛しているからこそ、そこは普通の恋愛と同じような感覚ですね。

好きになっちゃいけない人なんていない！

雲の上の存在である憧れの俳優に、本気の片思いをして楽しんでいるリアコ女子の実態に迫ることができました。

誰だって、好きな俳優やアイドルの存在はいますよね。ただし、彼らとは「出会えるわけがない」「付き合えるわけがない」とはじめから線引きしている人がほとんどのはず。

そんな中、リアコ女子たちは、私たちが会社の同僚や男友だちに恋をするような感覚で、アイドルや俳優のことを好きになっているのです。

「好きになっちゃいけない人なんていない」

彼女たちの自由な恋愛は、私たちにそんな当たり前の価値観を教えてくれているのかもしれません。

(大庭スミ)

※画像はイメージです