田中麗奈、若手俳優を絶賛「主役を演じられる華があって」【雪風 YUKIKAZE】
2025.07.26 21:26
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女優の田中麗奈、小滝祥平プロデューサーが26日、「ニッポン放送『上柳昌彦 あさぼらけ』映画『雪風 YUKIKAZE』」(8月15日公開)特別試写会に登壇。若手俳優の演技を絶賛した。
田中麗奈、意外な人物とのイベント登壇に喜び
まず、MC・上柳昌彦の呼び込みにより登場し、小滝は「『聯合艦隊司令長官 山本五十六』という映画を作った際に、原作で歴史家の半藤一利さんから、今度『雪風』という艦を勉強してごらんなさいと言われた事がきっかけです」と映画製作の背景について語った。そして、史実とエンターテインメントのバランスについて悩まれたのではと問われると「半藤さんに、『無知を恥じずに勝手にものを作ってはダメだ。歴史をしっかり学んで、その上で脚色することは構わない。』と、つまり知らないで作ってはいけないとかなり厳しくおっしゃられましたね」と話し、脚本を作るうえで小滝は「当時は海軍でも陸軍でも元兵士の方がたくさんいらっしゃったんですよ。今回現役でお会いできた方は5名でしたが、『雪風』は幸い沈まなかったので最後の主計長の方が乗員の手記をお書きになって。それをお子様から見せていただいたり。脚本家と国会図書館に通って写して勉強していました」とたくさんの資料と当時の方にお会いしながら制作したことを明かした。ここで田中も加え3人でトークを展開。田中が初めて小滝プロデューサーによる映画に出演したのは『はつ恋』。当日を振り返り、「(普段はあまり表舞台に出ない小滝の登壇が)意外で驚きました(笑)。この映画にかける思いが伝わってきて。私も頑張らなきゃと思って。こうやって2人並んでという機会は中々ないので嬉しいです」とにこやかな表情に。「当時高校の卒業式を終えて、すぐに衣装合わせという流れでまさに新生活という感じだったので」と思い出のエピソードを明かした。
田中麗奈「武士の妻に近いかたちで」意識したポイント明かす
本作の田中の演技について「最初から最後まで出ているわけではないので、250人の命を引っ張っていく寺澤艦長の妻という役をしっかりとスクリーンに焼き付けないといけない。そんな役どころをしっかりと田中さんが全うされたと思います」と小滝。田中は「旦那様のお迎えの仕方だったり細かく教えていただいたんですね。環境、時代、地位などで所作が変っていくので。映画のなかでの自分の立場にあわせて、所作の先生にしっかり教えていただきました。武士の妻に近いかたちで佇まいをご指導していただきました」と今回の役柄で意識したポイントについて明かした。劇中で寺澤艦長が「武士道」という本をもっていることについても「あれは脚色です。寺澤さんは“今を一生懸命生きるべきなんだ”と心にもっているだろう、と、そして仲間の写真をずっと持っているだろうと思ってその設定を作らせていただきました」と竹野内豊が演じた主人公についても明かした。
田中は撮影前に小滝から参考用に「海軍の家族 山本五十六元帥と父三和義勇と私たち」という本を借りていたようで、「その中に海軍の方の家族の様子が描かれていて。子供たちもどんな生活をしていたんだろう、どれくらい会えないんだろう、お父さんが帰ってきたらどんなことするんだろうというのを娘さんが日記で書かれていて。それがありありと思い浮かぶように書かれていたんです。時代が変わっても環境が変わっても、家族はやっぱり家族で。その様子を読んでホッとしました」と、そして、本作について「国を守るとしても、一番守りたい人は心にいて。一人ひとりの“人間”というのを映像で体現されていると思います。戦場で戦う人たちというだけではなくて血が通った背景が見れる作品になっていると思います」と続けた。
田中麗奈、若手俳優絶賛
話題は若き水雷員の井上を演じた奥平大兼に移り、小滝は「初めての方々はどこかのタイミングでふっとイメージが沸くんです」とキャスティングについて明かし、田中は他の作品で共演した時に奥平と意気投合したようで「大兼くんは気が合うというか。お芝居もお上手でもう完成されているので、どんなことをやったのか教えてって言ってお話したりとか。共通の趣味があったりとか。主役を演じられる華があって、お芝居になると深みがかって彼のものになっちゃうという」と奥平の演技について絶賛した。今回、主題歌を担当したUruについて「今回はUruさんがこの物語を一番表してくれるのではないかということで、『海軍の家族 山本五十六元帥と父三和義勇と私たち』という本だけお渡ししたんです。どのように咀嚼されたか分からないのですが、本作にぴったりの楽曲を作ってくださいました。」と小滝が主題歌の裏側についても明かした。
小滝は「本当にたった80年前なんですよね。あまりに大きな悲しみがあるとその理由を考えずに忘れさろうとしてしまうので、この節目節目に未来がもっと豊であったり、もっと平和であるためにと、万博を見るたびに考えてしまいます」と語り、また、今年は大阪・関西万博イヤーであることにも触れ、劇中で1970年に開催された大阪万博の映像を使用した想いについても明かした。
最後に、小滝は「この頃、“国益”という言葉がよく使われますが、私たちが考えた“国益”というのは子供たちの幸せな未来。これが多分“国益”なんだろうと。そのためには絶対に戦さをしてはいけない。戦さをしないように小さな力ですがこの映画を作りました」と本作に込めたメッセージを伝え、田中は「身近な人と一緒に私たち幸せだなって噛みしめて見ていただければと思います。『普通がいいな』という言葉が身に沁みました。今私たちが平和で生きているこの日常は先人の皆様が一生懸命作ってくださった未来ですし、こうなったらいいなと日々力を尽くしてくだった未来をいただいて過ごしている事に感謝の気持ちが沸いてきます。8月15日に公開となりますが、夏休みなので、是非ご家族の方と映画館に観に行っていただけたらと思います。」と会場に呼びかけ挨拶した。
フォトセッション時にはご参加いただいたお客様との記念撮影も行われ、温かい雰囲気のままトークショーは終了した。
竹野内豊主演「雪風 YUKIKAZE」
たった80年前、平和な海が戦場だった時代、数々の激戦を最前線で戦い抜いた駆逐艦「雪風」は、僚艦が大破炎上していく中、絶えず不死身ともいえる戦いぶりを見せ、主力である甲型駆逐艦38隻のうち、ほぼ無傷で終戦を迎えたのは「雪風」ただ一艦のみだった。映画『雪風 YUKIKAZE』は、その知られざる史実を背景に、太平洋戦争の渦中から戦後、さらに現代へと繋がる激動の時代を懸命に生き抜いた人々の姿を、壮大なスケールで描き出す。(modelpress編集部)
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