畑芽育＆大橋和也、お互いの印象は「親近感が持てるお兄ちゃん」「良い妹」 2人が現在推しているものも明かす＜君がトクベツ＞

2025.06.24 08:30

イケメン嫌いの陰キャ女子と国民的アイドルの恋物語を描くラブコメディ映画「君がトクベツ」が現在公開中。すべてのファンに全力で愛を届ける皇太に心惹かれていく若梅さほ子を演じたのは、畑芽育。そしてなにわ男子・大橋和也が等身大のきらめきで演じたのは、スーパーアイドルLiKE LEGENDのメンバー・桐ヶ谷皇太を演じる。実写漫画の世界から飛び出してきたかのようなふたりにお互いの役にハマっていたところや撮影裏のエピソードに迫った。

大橋和也＆畑芽育、お互いの印象は「親近感が持てるお兄ちゃん」「良い妹」

――今作で初共演してみてのお互いの印象から聞かせて下さい。

大橋：YouTubeの企画でメンバーの高橋恭平と共演されている映画を拝見していたので、「映画のヒロインの子や～」っていうイメージを持っていたんですよ。子役から活躍されているベテランの女優さんなので、硬派でおカタい感じなんかなと思っていたら、実際は、話しやすくて、盛り上げ上手なので、畑さんがさほ子で良かったです！

畑：私は、なにわ男子としてのアーティスト活動やバラエティーなどで拝見していたので、ザ・スーパーアイドルだなという印象でした。実際に共演してみたら、良い意味年の差を感じないというか、同い年ぐらいだと錯覚するくらい、親近感が持てる良いお兄ちゃんです。

大橋：ありがとうございます。もちろん、僕にとっても、良い妹ですよ(笑)。

――お芝居で対峙してみて、印象に残っていることはありますか？

畑：大橋さんは朝から晩まで、現場でテンション感が変わらないのがすごいところ。映画の撮影だけでなく、アーティスト活動やバラエティー番組もあってお忙しいのに疲れを一切見せません。こっちが心配になるぐらいにずっと元気で、尊敬します。疲れは、一体どこで発散されているのですか？　おうちで叫んでいたりして(笑)。

大橋：あはは。最近、観葉植物やお花を家に置いているから、お花に話しかけたりしています。

畑：えっ、それはちょっと心配になります！

大橋：えー、なんで？　観葉植物の葉っぱに霧吹きするスプレーとか、よく育つようにいい土を買ったばかりで、今は植え替えるのが楽しみです。

畑：癒されますか？

大橋：めっちゃ癒されますよ(笑)。畑さんは何で発散していますか？

畑：私は寝てしまえば、結構元気になります。

大橋：なるほど！　畑さんの現場での印象は、切り替えがすごい。周りをよく見ているし、「2人でのシーンどうする？」って聞いてくれたり、話し合いやすい空気を作ってくれたりして、助け合い精神で撮影できました。

畑：胸キュンシーンはとくに、どう映ったら観る人たちがときめくのかとか、監督も含め3人でいろいろと話し合いました。大橋さんは、ここは優しくとか、ここは男っぽくとか、皇太が放つオーラを自在に操っていたので、素晴らしいです。

大橋和也のイントネーション指導大会を開催

――胸キュンシーンでリアルにキュンとしたシーンはありますか？

畑：バックハグは、ときめくなと思いました。さほ子が困った状況になった時、皇太くんがスーパーヒーローみたいに助けに来てくれるシーンがあって。背後から抱きしめられると包まれまれているような安心感があるなという気づきを得ました(笑)。

大橋：気づきを得たんや(笑)。僕は自分がさほ子だったら、これをされたらうれしいなと思ったのは、少女漫画でよくある壁ドン。僕はする側だったんで、壁ドンしてキザな台詞を言うのは、ちょっと恥ずかしかったですけど。

畑：恥ずかしかったんですね。

大橋：でも、なにわ男子のメンバーと一緒にこの映画を観る機会があったとしたら、僕は胸キュンシーンになったら、『どんな顔してるんやろ？』って堂々とみんなの顔をしっかり見ますけど(笑)。

――お互いに役にハマっていたなと思うところはどんな部分でしょうか？

畑：大橋さんは本当に太陽みたいな存在で、皇太として発するセリフに嘘がなかったです。明るくはつらつとしている雰囲気だったり、まっすぐさだったり、元々もっていらっしゃる良さを活かしての皇太だなと思いました。

明るく発する言葉の裏に実は、辛い過去を隠し持っているという繊細な部分もしっかり表現されていて、長いアイドル人生を経験してきての大切な部分をこの映画に投影されているなと思いました。

大橋：えー！うれしい。ありがとうございます。僕は、「畑さんって漫画のさほ子、そのまんまやん」と思いましたよ。漫画を読み込んで、さほ子の性格を研究したんやろうなって。役の向こうに畑芽育が見えないのがすごい。

僕は、テレビ電話をするシーンの時はちょこちょこ関西弁になっちゃって。大橋和也が入ってカットされたりもしたので。毎回、一発で本番OKをもらっていてさすがやなって思いました。

畑：そういえば、大橋さんが関西弁になってしまうから、みんなでイントネーションの指導大会をしましたね。

大橋：ホンマにごめんな～。めちゃくちゃ苦戦した台詞があったんですよ。

畑：どこでしたっけ？(と、台本を見て)“俺、かかわらないし”のイントネーションに、苦戦していました。ずっと沼ってませんでした？

大橋：沼ってました(笑)。

畑：私はずっと東京で育ってきたから、方言を直すことの難しさを知らないので、苦労されただろうなって。ずっと悔しがっていましたよね。言えた後はみんなで拍手喝采でした。

畑芽育がアイドルをやるなら「あややをロールモデルにしたい」

――ちなみに大橋さんは、アイドルとしてすごい学びが多い役だったとコメントされていましたが、具体的にはどんなところが学びでしたか。

大橋：僕もファンの皆さんのことが大好きですけど、皇太は、僕以上にファンへの愛情がめちゃくちゃ強いところは見習いたいところです。過去を見せないとか、自分が落ち込んでいる姿を見せずに笑顔でいるとか、人への優しさだったり、アイドル力が高いので、演じていてすごく勉強になりました。畑さんは自分がもし女性アイドルやったら、目指す理想像はある？

畑：表情管理を完璧にして、ファンサしたい！

大橋：おおっ、どんなファンサをしたいの？

畑：指差しやハートを作りたいです！　あと、やっぱりパフォーマンスで魅了するというのが1番憧れますね。私、あややが大好きで。あややをロールモデルにしたいです。

――お二人が今推しているものを教えて下さい。

大橋：僕は最近、眼鏡にハマっていまして。1カ月に1個ぐらいは買ってるんちゃうかな。全部で35個くらいかな？　サングラスの色付きもあれば、色なしもあるし。縁がないやつとか、フレームが半分のやつとかいろんなデザインのものを持っています。

基本的に眼鏡に限らず、僕、収集癖があって。観葉植物も1個買ったら、他のも集めてみたくなりますし。1個のことにハマって突き詰めたくなるタイプです。

畑：私はこの間、久しぶりに映画館に行ったんです。音響もいいですし、映画館で映画を観ることに改めて価値を感じて、これからもっと通おうと思いました。大きい画面で一緒に観ている観客の方がすすり泣く声とか、思わずくすっと笑ってしまう声が聞こえてくると、こちらも自然と感情が動きました。レイトショーも今、すごく長くやっていたりするので、時間を見つけて、映画を観に行きたいです。

大橋：いいですね。「君がトクベツ」も、ぜひ観てくださいね。

畑：もちろん、何回も観に行きたいと思います。この作品が公開する頃には、映画館に観にきてくださった方に話しかけられるくらいの人気者になっていたいですね。

大橋：え、話しかけられていいんや？

畑：「御覧いただき、ありがとうございました！」って劇場でひとり舞台挨拶をしたいと思います(笑)。

◆取材・文／福田恵子

撮影／梁瀬玉実