映画「ドールハウス」より

長澤まさみ、上海国際映画祭で中国語と上海語を披露&“謎の日本人形・アヤちゃん”と手をつなぎ登場<ドールハウス>

2025.06.23 19:52
映画「ドールハウス」より

長澤まさみが主演、矢口史靖が監督を務める映画「ドールハウス」(6月13日より全国劇場公開中)が、第27回上海国際映画祭に招待され、長澤と矢口監督がレッドカーペットに登場した。また、同映画祭のクロージング・セレモニーで長澤は「最優秀女優賞」のプレゼンターを務め、さらに同日に行われた中国最古の大型映画館「上海大光明電影院(上海グランドシアター)」で開催された上映会の舞台挨拶に長澤と矢口監督が登壇した。

長澤まさみが出演を熱望…ノンストップ“ドールミステリー”

長澤が脚本の面白さに出演を熱望したという本作は、110分間、怒涛の展開を見せ続けるノンストップの“ドールミステリー”。

脚本・監督を務めたのは、「ウォーターボーイズ」(2001年)や「スウィングガールズ」(2004年)など誰もが楽しめる作品を世に送り出してきた矢口監督。「いつかオリジナル脚本でミステリーを撮りたい」とアイデアを温めており、それが実現した本作では愛らしい人形が一転、家族を翻弄(ほんろう)していくスリリングな面白さや、人形に隠された秘密が徐々に解き明かされる謎解きミステリーが描かれる。

本作には、主演の長澤に加えて、夫役の瀬戸康史ほか、実力派キャストも勢ぞろいしたことが作品に厚みと深みをもたらす。また、冒頭からぐいぐい観客を引き込んでいくストーリー展開に加え、多彩な演出ノウハウが惜しみなく盛り込まれた映像は、仕掛けも満載。謎の人形・アヤに隠された謎、最後に待ち受ける驚きのラストなど…これまでとは一線を画すミステリー映画となっている。

長澤まさみ、上海国際映画祭で上海語&中国語のあいさつに挑戦

本作は、世界三大ファンタスティック映画祭の一つである「ポルト国際映画祭」では5分間にわたるスタンディングオベーションが巻き起こり、最高賞であるグランプリ「Best Film Award」を受賞する快挙を達成した。

また、本作は香港国際映画祭やヨーロッパ最大のアジア映画祭であるウディネ・ファーイースト映画祭でも会場を熱狂させ、さらに世界20を超える国と地域での上映も決定するなど、世界中でも注目されている。

そんな中、中国で唯一「国際映画製作者連盟公認の映画祭」として開催され、世界中の映画ファンから注目されている映画祭の1つである「上海国際映画祭」に映画「ドールハウス」が招待され、本作の主演・長澤と矢口監督が本映画祭に登場した。

同映画祭のクロージング・レッドカーペットには、長澤と矢口監督、本作に登場する謎の人形・“アヤちゃん”も登場。黒いグラデーションのロングドレスを身にまとった長澤は、“アヤちゃん”人形と手をつなぎ、レッドカーペットを華々しく歩いた。

司会者に呼び止められ、あいさつを求められた長澤は「大家好、我很高興来到上海。(皆さん、こんにちは、上海に来るのが楽しみでした!)」と中国語であいさつを。さらに司会に教えられながら「到上海看電影!(上海で映画を見ましょう!)」と上海語のあいさつにも挑戦し、司会と報道陣を魅了した。

長澤「難しさを乗り越えた先に幸せが待っている」

クロージング・レッドカーペットの後には、上海国際映画祭のクロージング・セレモニーが行われ、長澤は栄えある「最優秀女優賞」のプレゼンターを中国を代表する女優・咏梅(ヨンメイ)と共に務めた。

咏梅は第69回ベルリン国際映画祭で最優秀女優賞を獲得したことのある大女優。プレゼンターである2人がステージに登場すると会場中から歓声が上がった。

ステージ上で咏梅に「女優として、一番難しい役は何だと思いますか?」と質問されると、長澤は「まだ誰も演じたことのない、息の吹き込まれていない役を演じるということは、いつも難しいことだなと思っています。でもその難しさを乗り越えた先に幸せが待っている、そんな風に思っています」と回答。

その回答に対し咏梅も「とても共感します。」と微笑みながら答えた。そして最優秀女優賞を獲得した中国の女優・万茜(ワン・チエン)にトロフィーを渡し、長澤と万茜は笑顔で抱き合った。

長澤&矢口監督、中国最古の大型映画館の舞台挨拶に登場

同映画祭のクロージング・セレモニーが行われた同日に、中国最古の大型映画館の一つとして上海の誰もが知る有名劇場「上海大光明電影院(上海グランドシアター)」で本作の上映会が開催された。会場の客席チケットは完売し、上映中は何度も大きな悲鳴声や、笑い声が客席から巻き起こった。

上映後の舞台あいさつには長澤と矢口監督が登場し、割れんばかりの歓声が会場中に鳴り響いた。その歓声の中、冒頭で長澤は中国語であいさつすると、観客たちはさらに沸き立ち、矢口監督も負けじと中国語であいさつをすると会場はさらに盛り上がった。

観客との質疑応答の場面では多くの観客が質問しようと挙手をし、熱い質問が相次ぐ中、初めての怖い映画への出演について聞かれた長澤は「怖い映画はそんなに見たことがなくて、見てみたいな、気になるな、とずっと思っていました。この作品に出演するのをきっかけに、すごく興味が湧いた、そんなジャンルです」と回答した。

矢口監督「続編を作り辛くなる描き方はしなかったです(笑)」に歓声

“アヤちゃん”の設計のインスピレーションについて熱心なファンから尋ねられた矢口監督は「人形が怖い映画、動き出すと怖くなくなってしまう気がしたので、人形が動くところは見せないようにしました。そしてCGも使わないようして作りました」と製作秘話を披露。さらに、「続編を作り辛くなる描き方はしなかったです(笑)」と冗談めいて話すと、続編を期待する観客から大きな歓声が上がった。

そして観客からの「怖い映画に挑戦されたことで何か新しい発見はありましたか?」という質問に対して長澤は「毛穴から、体の中から、すべての声が出るような叫びを出すシーンは初めてでした。悪いものが全部出たような、スッキリした気持ちになりました(笑)」と語った。

最後の締めの挨拶で長澤は「たくさんのお客さんが今日来てくださったことをうれしく思います。この映画を楽しんでくださった皆さんの生の声が聞けたこと、大変いい経験になりました。日本では今、映画が公開されています。これからもたくさんの人に見ていただけたらなと思っています。今日はすてきな場を作って下さりありがとうございました」と笑顔で話し、舞台あいさつは惜しまれつつ終了した。

長澤「神様からプレゼントをもらったようなうれしさ」コメント

上海国際映画祭が終了後に、長澤は「お客さんが本当に情熱的で、映画が好きなんだ、という気持ちを体いっぱいで伝えてくれて、良い場所に来られたなという気持ちでいっぱいです。撮影している時は想像できていませんでしたが、こうやって映画がたくさんの人に親しまれて、愛されているということを実感できて、神様からプレゼントをもらったような、そんなうれしさがこみあげています」とコメントをした。

また、矢口監督は「実は上映会を一緒に見ていて、絶叫と同じくらい爆笑がありました。上海が一番熱狂的だったと思います」とうれしそうにコメントし、熱狂の余韻が残る会場を後にした。

映画「ドールハウス」ストーリー

5歳の娘・芽衣を亡くした鈴木佳恵(長澤まさみ)と夫の忠彦(瀬戸康史)。哀しみに暮れる佳恵は、骨董市で見つけた、芽衣によく似た愛らしい人形をかわいがり、元気を取り戻してゆく。

だが、佳恵と忠彦の間に新たな娘・真衣が生まれると、2人は人形に心を向けなくなる。やがて、5歳に成長した真衣が人形と遊ぶようになると、一家に変な出来事が次々と起きはじめる。

佳恵たちは人形を手放そうとするが、捨てても捨てても、なぜかその人形は戻ってくる…。人形に隠された秘密とは…。衝撃の真実が解き明かされる。

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