

當真あみ、中島セナが「上海国際映画祭」レッドカーペットに登場…印象に残ったのは「心に傷を負うシーン」<終点のあの子>

當真あみ、中島セナW主演による映画「終点のあの子」(2026年公開)が、現在開催中の「第27回上海国際映画祭」GALA部門に正式出品。6月15日に公式上映(ワールドプレミア)が行われ、前日の14日には當真、中島、吉田浩太監督がレッドカーペットに登壇。公式上映後には満席の会場から大きな拍手が沸き起こり、3人が作品についてトークを展開した。
女子高校生の友情と複雑な心情を描く
揺らぎやすい女子高校生の友情と複雑な心情を繊細に、そして容赦なく描いた本作。原作は柚木麻子のデビュー作で、2008年に「第88回オール讀物新人賞」を受賞した短編「フォーゲットミー、ノットブルー」を第1話に置いた全四編からなる連作集。東京・世田谷区の小田急線沿線にある、私立女子高校に進学したばかりの少女たちが登場する。
映画は、中学校から上がってきた内部生の希代子と、外部生の朱里を主人公に添えた第1話に注力した物語に仕上がっている。
主人公の希代子と朱里を演じるのは、當真と中島。そして、「好きでもないくせに」(2016年)や「愛の病」(2018年)などで知られ、2021年には「ロッテルダム国際映画際」に招待されて話題を呼んだ「Sexual Drive」など、これまで女性を主体的に描いてきた吉田監督がメガホンを取った。
吉田浩太監督が當真あみ、中島セナの演技を絶賛
當真、中島、吉田監督が会場前に敷かれたレッドカーペットに登場すると、大勢の観客から大歓声が上がる。當真はブルーを基調した「Needle&Thread」(ニードル アンド スレッド)のドレスを着用し、エレガントさと可憐(かれん)さを感じさせてくれるコーデ、中島は黒を基調としたコーデで首には真珠のネックレスを着用し、クールで洗練されたスタイルで登場。
當真と中島は海外の国際映画祭への参加は初めてだが、堂々とレッドカーペットを歩き、観客に笑顔を振りまくなど、映画祭自体を楽しんでいる様子を見せる。
翌日の公式上映会場は1000人の観客で満席。上映後に當真、中島、吉田監督が登壇すると熱烈な歓声と大きな拍手が沸き起こる。吉田監督が中国語と英語で観客への感謝の言葉を述べ、當真と中島も自己紹介と共に中国語であいさつ。
続いて、吉田監督は本作の企画経緯について「原作の小説は、日本の女子高校生を主人公にしている作品です。僕は男性ですし、登場人物とは同世代ではありませんが、小説を読んだときに登場人物の気持ちが非常によく分かるように書かれていたんですね。そして、その気持ちをどうしても描いてみたいという強い思いに駆られました」と振り返る。
當真と中島の演技については、「2人とも完璧でした。まず、當真さんが演じた希代子は気持ちが移り変わるキャラクターだったので、それを体現できる感受性を持っている當真さんでなければ演じられなかったと思っています。中島さんは、これまで中島さんが出演している映画やCMを見ていて、原作を読んでいる時から朱里は中島さんにやってほしいと考えていました。お2人が作品に参加してくれてとても良かったですし、ホントにパーフェクトでした!」と絶賛した。
當真あみ、中島セナが印象に残るシーンなどを語る
MCから主演の2人に「この物語において、1番心に引っ掛かった部分はどこか?」と聞かれると、當真は「作中、私がドレスを着て、セナちゃんは青いワンピースを着て、2人で一緒に踊るシーンがとても強く記憶に残っています。このシーンは、希代子が今まで隠していた感情を朱里に見透かされ、責め立てられる場面です。希代子の心に強いダメージを負うシーンでもあるのですが、そのことを一切の言葉を使わず、踊りだけで表現したシーンなので、非常に印象に残っています」と回答。
中島は「私も『心に傷を負うシーン』という点ではあみちゃんと一緒ですけど、朱里の秘密が暴かれるシーン。それまで弱みを見せず強気でいたのに、一気にそれが崩れ去ってしまうシーン。これまでの朱里がガラッと変わってしまう場面なので、とても印象に残っています」と答え、2人の回答に観客もうなずく。
「もし、もう1度役を選べるとしたら、この作品のどの登場人物を演じてみたいか?」との質問には、當真が「私は朱里を演じてみたいです。何者にもとらわれずに自由に生きている姿というのは、私が演じた希代子を通しても、作品を通しても、とてもきれいで美しく映っていて、私とは遠くかけ離れた人物なので、挑戦という意味でも演じてみたいと思いました」と話す。
中島は「私も朱里というキャラクターには、とてもひかれます。私が演じていた、ということを抜きにしても、朱里は絵を描いたりとか、性格的にも共通する部分が多くあるのが朱里だったので、演じられて良かったですし、仮にこの役を自分がやっていなかったとしても、演じてみたいと思う魅力的なキャラクターだと思います」と、人を強く引き付ける朱里というキャラクターについての印象を語る。
続いて、観客から「映画の中で『青色』がよく使われていますが、何か意図があったのでしょうか?」と問われ、吉田監督は「青は朱里の自由を表しています。映画の中では色で表現している部分が多くあって、希代子に関しても朱里との関係性によって着ている服の色も変わっていくようになっていますし、色で登場人物の心情を表しています」と説明。
その後も観客から多くの手が上がる中、惜しまれながら上映会とQ&Aは終了した。
徐昊辰(上海国際映画祭プログラマー)コメント
誰かに憧れ、誰かに傷つき、名前の付かない感情だけが胸に残る。思春期という不確かでまぶしい季節を、2人の若き俳優が清らかに、そして繊細に描き出します。
交わらない眼差し、届かない言葉、それでもどこかで触れようとする心。やがて訪れる別れの予感すら、どこか温かく、美しい。
青春の光と影をそっとすくい上げた本作は、世代を超えて、見る者の胸に静かに染み渡っていくでしょう。
映画「終点のあの子」ストーリー
私立女子高校の入学式。中等部から進学した希代子と奈津子は、通学の途中で青い服を着た見知らぬ女の子から声を掛けられた。
高校から外部生として入学してきた朱里だった。父は有名カメラマン、海外で暮らしてきた朱里を希代子は気になって仕方がない。
朱里は学校では浮いた存在でありつつも、羨望のまなざしで見られていた。希代子は朱里と一緒に共に時間を過ごすような仲になり、「親密な関係」になったと思っていた矢先、朱里の日記帳を見つける。
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