吉沢亮、関口メンディーの筋肉美に脱帽「絶望でしかない。どうか見比べないでいただけたら」

2025.06.17 20:25

俳優の吉沢亮が、6月17日に都内で開催された映画「ババンババンバンバンパイア」完成披露試写会に登場。共演の板垣李光人、原菜乃華、関口メンディー、満島真之介、眞栄田郷敦、メガホンをとった浜崎慎治監督と共に、演じる上で意識したことや“絶対阻止したいこと”などを語った。

吉沢、バンパイア役でコメディー主演「ギャップを意識しました」

同作は、「別冊少年チャンピオン」(秋田書店)にて連載中の奥嶋ひろまさ氏による同名コミックを実写映画化したもの。銭湯で働く森蘭丸(吉沢)の正体は450歳のバンパイア。至高の味わいである「18歳童貞の血」を求める蘭丸は、銭湯の一人息子であるピュアな少年・立野李仁(板垣)の純潔を見守る日々を送っていた。しかし、ある日李仁がクラスメートの篠塚葵(原)に一目ぼれしてしまう。李仁の初恋が成就すると童貞喪失の危機も伴うため、彼の純潔を守るべくあらゆる手を使って初恋を阻止しようと奮闘する――というラブコメディー。

主演の吉沢は、今作で振り切ったコメディー演技を披露しているが、コメディー作品で心掛けていることを聞かれると「見ているお客さんにとっては笑えるんですけど、本人たちはいたって真剣に。真面目に向き合えば向き合うほど面白くなるという部分を意識しながら、変にこっちが楽しくなり過ぎないように意識しています」と答え、「今作で言うと、李光人くん演じる李仁が好き過ぎてしょうがない感じをどれだけ出せるかにこだわりましたし、逆に李仁くん以外と接しているときのギャップ、李仁くんの前だけで見せる人間くささのギャップを意識しながらやらせてもらいました」と振り返った。

それを受けて、板垣は「コメディーシーンとかはシーンとしては楽しいんですけど、めちゃくちゃガチで。2人で大真面目にコメディーシーンをやっていて、そこは一緒に間近でお芝居させていただいて、勉強になるところもたくさんありました。めちゃくちゃ楽しかったです」と、吉沢との共演を回顧した。

また、吉沢演じる蘭丸を兄貴分として慕うフランケンこと篠塚健役の関口は、いわゆる“脳筋番長”の肉体派キャラクターということで「俺しかできないなと思いました(笑)」とオファーを受けた当時のことを回想し、「フランケンというキャラクターが大好き。ピュアなところとか真っすぐなところ、やると決めたらやる、そういうところを共感するんですよね」と明かす。

さらに、関口は「吉沢亮さんファンの皆さん、李光人くんファンの皆さん、申し訳ないんですけど、僕一緒に入浴しているんです(笑)。兄貴！兄貴！って肌をすり寄せていくという…なんか、忠誠心の塊だなと思いました」と吉沢との入浴シーンについて話すと、吉沢は「デカいなと思いました」と関口の体格の良さに驚いたことを伝えた。

その流れで、吉沢は「原作の蘭丸は結構体がちゃんと仕上がっているキャラクターだったので、僕もこの作品に向けて体を作んなきゃなと思って(筋トレを)やっていたんですけど、現場でこのメンディーさんの筋肉を見ちゃうと絶望でしかないというか、やめました」と関口の鍛え抜かれた筋肉美に脱帽。

関口は照れながら「でも、本当に直前まで吉沢さんもパンプアップされていて、ストイックだなと思いました」と敬意を表し、あらためて吉沢は「どうか(関口の筋肉と)見比べないようにしていただけたら」と呼び掛けていた。

絶対阻止したいことは「明日やろう」

そんな中、蘭丸が李仁のピュアな血を求め「童貞喪失絶対阻止！」と高らかに叫ぶ劇中シーンにちなみ、キャスト陣が「絶対阻止したいこと」を巻き物で発表する場面も。

個性豊かなキャスト陣の答えが並ぶ中、吉沢は「明日やろう(絶対阻止)」と書いた巻き物を公開し、「一番しょうもないやつ。ごめんなさい、見たまんまです」とした上で、「やらなきゃいけないことを後回しにし過ぎる。後回しにするとやらなくていい理由を探し出す。そういう怠惰な部分がよくないなと常々思っているんですけど、どうしても怠け者なんで『明日やろう』ってなっちゃうんです。これを機に阻止していこうかな思っております」と理由を説明。

このコーナーで採点を任された坂本先生役の満島は、吉沢の答えに対して「条件を付けます。この映画が大ヒットしたら500点あげましょう。なので皆さん、明日見に行こうはダメです。今日行こうと思ったら、『国宝』でも『ババンババンバンバンパイア』でもどっちでもいいです」と、吉沢の違う主演映画のほうもしれっと宣伝しつつ、観客に呼び掛けていた。

映画「ババンババンバンバンパイア」は、7月4日(金)に全国公開。

◆取材・文=月島勝利(STABLENT)