カンヌ“監督週間”部門・観客賞受賞映画「ユニバーサル・ランゲージ」日本公開日決定、特報＆キービジュアルも公開

2025.06.02 14:32

映画「ユニバーサル・ランゲージ」の日本公開日が、8月29日(金)に決定した。同映画はカンヌ国際映画祭”監督週刊”部門で、同部門最高賞・観客賞を受賞。アカデミー国際長編映画賞のカナダ代表として選出されている。

架空のカナダを舞台に描く“すれ違い”ファンタジー

同映画は現実世界とは異なり、ペルシャ語とフランス語が公用語となった、架空の世界のカナダの都市・ウィニペグが舞台。言語や文化、さらには自分と他人の境界すらもあいまいとなって混沌とした町を舞台に、“ちょっとズレた人々が織り成す、すれ違いのファンタジー”が繰り広げられる。

ミニシアターのみでの上映にも関わらず、日本円換算で2億円を超える興行収入を達成している同映画。カナダの政争を描いたブラック・コメディ映画「The 20th Century」がベルリンやトロントなど主要な映画賞で高い評価を受けたマシュー・ランキン監督がメガホンをとっている。自身も俳優として出演しているランキン監督は、同映画の主要なテーマのひとつを、「人に優しくすること」だと語っている。

奪われた眼鏡を探して…「ユニバーサル・ランゲージ」あらすじ

舞台はペルシャ語とフランス語が公用語となった架空のカナダ・ウィニペグ。

暴れまわる七面鳥に眼鏡を奪われた少年・オミッドは、学校の先生から「黒板の字が読めるようになるまでは授業を受けさせない」という理不尽な待遇を受けてしまう。

オミッドに同情した同級生のネギンと姉のナズゴルは、凍った湖の中に眠る大金を取り出し、オミッドに新しい眼鏡を買ってあげる計画を立てる。

お金を取り出すための方法を探して、大人たちにアドバイスを求めて奔走するネギンとナズゴル。しかし、出会う大人たちはどこか“ちょっとズレた”人々で、なかなかいい助言がもらえない。

そこに、廃墟を観光スポットとして紹介するツアーガイドのマスードや、本人役で出演のマシュー監督が登場。展開は一転することになる。

特報映像・日本限定キービジュアル公開に特典付きムービーチケットも発売

日本公開に先立ち、同映画の特報映像と、日本限定のキービジュアルも公開されている。

特報映像では、「一大事だよ！」というネギンの掛け声と共に飛び出したナズゴルと一緒に、街中の風景が映し出されていく。通行していく“木をまとった人物”の姿に、ネギンとナズゴルが茫然とする場面も。

「ちょっとズレている人々が織りなす“すれ違い”のケミストリー」という同映画のキャッチフレーズと共に、特徴的な大人たちが映し出される特報は、本作の内容を端的に示したものとなっている。

また、ウラケン・ボルボックス氏がイラストを手掛けたキービジュアルには、特報でも映し出された同映画内の光景が、階段のように段違いに描かれている。その区分けには同映画のテーマである“すれ違い”が表現され、「人は、関わりあうことをやめられない。あなたも誰かに優しくなれる」というキャッチコピーと共に、同映画の世界観を伝える内容となっている。

さらに、同映画の日本公開を記念したムービーチケットが、6月20日(金)から販売されることが決まった。購入者特典として、同映画の舞台となる架空の都市・ウィニペグの観光ガイドブックが付属。同映画の世界観をさらに深める内容となっている。