松坂桃李「家族の愛に勝るものはない」パディントン最新作の魅力をアピール

2025.05.08 21:38

松坂桃李が、5月8日に都内で行われた映画「パディントン消えた黄金郷の秘密」(5月9日[金]公開)公開前夜祭に、古田新太、三戸なつめ、吉田羊と共に登壇した。

“紳士な”クマの冒険を描くシリーズ最新作

映画「パディントン消えた黄金郷の秘密」は、40カ国語で翻訳され、全世界3500万部以上の売り上げを誇るロングセラー児童小説「パディントン」シリーズを実写映画化したシリーズの最新作。ペルーからイギリス・ロンドンにやってきた“紳士な”クマの冒険を描く。

ロンドンでブラウン(声・古田)一家と平和に暮らしていたパディントン(声・松坂)の元に、故郷から1通の手紙が届く。差出人は老グマホームの院長(声・吉田)で、そこで暮らすパディントンの育ての親のルーシーおばさんが、パディントンを恋しがって元気がないという内容だった。パディントンとブラウン一家は休暇を取ってペルーへ行くが、ルーシーおばさんは割れた眼鏡と大切にしていた腕輪を残して失踪していた。手掛かりは彼女の部屋の残された地図で、その場所こそが消えた伝説の黄金郷への入り口だった――。

会うたびにパディントンの話をするも弱気に

登壇した松坂は「いよいよ明日です。明日、公開します！　皆さんの感想が、盛り上がりが、明日につながると思いますので、今日はぜひ目いっぱい楽しんでいって、皆さまなりの感想をつぶやいてくれたらうれしいです」とあいさつした。

7年ぶりの新作となる今作だが、松坂は古田と別の現場で会った時もパディントンの話をすることを明かし、「古田さんにお会いするとパディントンを思い出すんですよ」と述懐。古田も「今まで映画とかドラマとか一緒に何本かやってるんですけど、なぜか知らないけどパディントンの話をしていて…」と苦笑い。

だが、古田が「次もパディントンとブラウンさんは俺と桃李になるか分からない」と漏らすと、松坂も「確かに分からない。制作サイドの決定権がありますから。(声優の変更の可能性は)ゼロではないですから」と弱気な発言をして笑いを誘った。

古田新太の理不尽なコメントに松坂桃李が弁解

松坂は、作品について「見終わって、『家族の愛に勝るものはない』と思いました。アドベンチャー感満載なんですけれども、最後に心に来るのはブラウン一家の家族愛だなって、すごく感じましたね」としみじみ語りつつも、「ペルーに行くので、パディントンの地元なんですよね。地元に行くことによって、ちょっとパディントンが強気になるんですよ」と今作ならではの部分を告白。すると、古田も「そうなんだよ。ちょっと腹立つんだよ。『なに強気に出てんだよ！』って」と同意。

さらに、松阪が「ディレクターの方からも『ちょっと強気に、ブラウン一家を引っ張っていくような感じでお願いします』というようなことを言われたので、そういう意識でやらせてもらいました」と裏話を披露すると、古田が「そういう部分もあって、出来上がりを見た時に、ちょっと桃李にイラッとする…」と吐露。古田の理不尽な心情に、松坂は「台本に書かれてある通りに言っただけですから！」と弁解して会場を沸かせた。

ほか、「ご自身にとってパディントンとは、どんな存在ですか？」と尋ねられた松坂は「本当に数少ない親友の一人です」と打ち明け、「もう長きにわたって付き合っていきたい。長きにわたってこのシリーズを続けてほしい！　心の底からそう思っています」と切実な思いを訴えて爆笑をさらった。

◆取材・文＝原田健