「キャッツ＆ドッグス」「イン・ザ・ハイツ」「2001年宇宙の旅」…圧巻の映像や音楽を楽しめるワーナーフィルムズ3作を紹介

2025.05.01 18:00

「ハリー・ポッター」シリーズをはじめとした、バラエティ豊かな名作映画を数多く配給するワーナーブラザース・ディスカバリー(通称：WBD)。5月1日より、動画配信サービス・Huluでは一部のWBD作品の見放題配信を開始した。本記事では、その中でもおすすめの3作品について、あらすじや見どころを紹介していく。

犬VS猫…世界征服を狙い、ペット界の2大派閥が激突する「キャッツ＆ドッグス」

まず紹介するのは、地球の支配権をめぐって犬と猫が熾烈な戦いを繰り広げるアニマルアクション映画「キャッツ＆ドッグス」(2001年日本公開)。

人間の犬アレルギーを治す新薬を開発していたブロディー教授(ジェフ・ゴールドブラム)の愛犬が何者かに誘拐された。一方新薬の開発に危機感を抱いた猫族は、ブロディー家を使って世界征服を目論む。そしてこれを知った犬族は、ブロディー家に優秀なエージェント犬を送り込もうと画策するが――。

“犬派”“猫派”という言葉があるように、No.1ペットとしての地位を争っている2大派閥が、実は人間の知らない所で壮絶な戦いを繰り広げる…という奇想天外な設定の本作。劇中では犬と猫がハイテク機器を駆使しながら、“諜報犬”や“ニンジャ猫”に扮して暴れる姿がコメディチックに描かれている。

動物の映像を手掛けたのは、「ベイブ」でアカデミー賞を受賞した一流のVFX(特殊効果)チーム。ハイクオリティのCGと実写をバランスよく融合させることで、より迫力のある映像に仕上がっている点にも注目したい。

リン＝マニュエル・ミランダがジョン・M・チュウ監督とタッグを組んだ「イン・ザ・ハイツ」

続いて紹介するのは、ニューヨークの片隅の街から世界に響き渡るミュージカル映画「イン・ザ・ハイツ」(2021年日本公開)。

常に音楽がそばにある実在する移民の街・ワシントンハイツで、つまずきながらも自分の夢に向かって踏み出す4人の希望の物語だ。ある時、住む場所を追われる危機に直面したワシントンハイツの住人たち。やがて突然大きな停電が発生し、街の住人や4人の運命が大きく動き出す――。

本作は、第62回トニー賞において4部門を獲得したミュージカルを映像化しており、舞台さながらの音楽とダンスを織り交ぜながらストーリーが展開していく。ラテン調の躍動感あふれるヒップホップミュージックをはじめ、路上やプールで人々が一斉に繰り広げるダンスシーンなど、見どころ満載だ。

製作を手掛けたのは、ディズニーアニメーション「モアナと伝説の海」で映画音楽の作詞・作曲を手掛けたリン＝マニュエル・ミランダ。さらに「クレイジー・リッチ！」のジョン・M・チュウ監督とタッグを組んでいることで、高いクオリティの音楽や、若者たちのエネルギーを存分に体感できる内容になっている。

キューブリック監督が画期的な特撮技法を取り入れたSF映画「2001年宇宙の旅」

最後に紹介するのは鬼才、スタンリー・キューブリック監督が手掛けるSF超大作「2001年宇宙の旅」(1968年日本公開)。

物語の舞台は西暦2001年。ある時、木星に向かう探査船・ディスカバリー号の中枢神経を司るコンピューター「HAL9000」が航行の途中で突然反乱を起こし、宇宙飛行士たちを殺そうと企む。ディスカバリー号で生活するボウマン船長(キア・デュリア)らは、なんとかHAL9000を破壊しようと試みるが――。

「シャイニング」や「時計じかけのオレンジ」などの傑作を生みだしたキューブリック監督が、1960年代に時代を先駆け、人間とコンピューターの戦いを描いた本作。まだVFXがなかった時代に、画期的な特撮技法を取り入れることで“無重力の空間”や“宇宙に浮かぶ宇宙ステーション”などを見事に表現している。科学的な考察や哲学的なビジョンを作品の中に落とし込んだ強烈な世界観はまさに圧巻。キューブリック監督のこだわりを感じられる一作と言えるだろう。

なおHuluでは、「キャッツ＆ドッグス」「イン・ザ・ハイツ」「2001年宇宙の旅」に加え、「デンジャラス・ビューティー」「デンジャラス・ビューティー2」「ザ・スーサイド・スクワッド　“極”悪党、集結」「キャッツ＆ドッグス地球最大の肉球大戦争」「インベージョン」などのワーナー作品も5月1日より見放題配信中。

◆文＝林ゆう