広瀬すず「いないことが考えられない」世界が違ってもそばにいてほしい存在は“愛猫”

2025.04.30 21:05

提供：WEBザテレビジョン

俳優の広瀬すず、杉咲花、清原果耶が、4月30日に都内で開催された映画「片思い世界」大ヒット御礼舞台あいさつに登場。公開後の反響や観客からの質問などに答えた。(以下、作品のネタバレを含みます)

ヒットメーカーが再タッグ

同映画は、大ヒット映画「花束みたいな恋をした」(2021年)でタッグを組んだ脚本・坂元裕二氏と土井裕泰監督というヒットメーカー2人が再びタッグを組み、広瀬、杉咲、清原がトリプル主演を務める作品。

4月4日に全国公開されて約1カ月になるが、周囲の反響について広瀬は「たくさんのうれしい言葉を頂いている」とした上で、「公開してからもずっと自分の中にあり続ける作品なのでとてもうれしく思っています」と笑顔を見せた。

杉咲も「本当にたくさんの方々が映画を見て感想をわざわざ送ってくださったりして、たくさんの方に届いているんだなと実感してうれしく思っています」と反響の大きさを喜び、清原は「公開日からこれだけ日が空いて舞台あいさつをさせていただいたことは今まであまり経験がなかったので、こうして皆さまにお会いできてうれしいなあと思います」と、再びこの作品で舞台あいさつができた喜びを伝えた。

3人が演じるキャラクターは過去の事件によってこの世界からは見えなくなったけど、“異なるレイヤー”で今も変わらずに成長を続け、生活しているという設定だが、最初に脚本を読んだときのことを広瀬は「普通に受け取るとすごく残酷な現実だなと思ったんですけど、台本を進めていくと3人がすごく楽しそうに自分たちの暮らしをしていて、それが淡々と描かれていたので、これはどういう世界になるんだろうっていい意味で想像がつかなかったです」と打ち明け、「現場で衣装や美術を見てすごく手作り感のある、とても温度を感じる空間があって。そして目の前に2人(杉咲、清原)がいてくれたら、どんどん形になっていくんだろうっていうのが見えて、台本と現場ではまた違う印象を抱きました」と振り返った。

杉咲「とにかく2人のことを心の底から大事にしたいと」

また、演じる上で工夫したことについて、杉咲は「作る人たちの間で流れる温度は、スクリーンの中に映り込むものなので、特に(役の上で)12年間ずっと過ごしてきた2人との時間を何よりも大事にしたいなと。何回も2人とご飯に行きましたし、そういう時間も個人としても、役にとってもとてもいい作用があったなと感じますし、とにかく2人のことを心の底から大事にしたいという気持ちが大きかったですね」と、共演した2人との時間を大切にして役作りをしたことを明かした。

一方、清原は「撮影の段取り的に、例えばすずちゃん演じる美咲との居酒屋のシーンで、トイレのドアが閉まるギリギリを抜けるみたいな、そういう技術的なことは(大変なことも)あったかもしれないですけど、心情的には意外となかったかもしれないです」と、意識的なことというより物理的に大変だったエピソードを披露し、広瀬も「すごく緊張感のあるシーンでした(笑)」と同調していた。

そんな中、事前に観客から募集した質問に3人が答えるコーナーも行われ、「いなくなった存在が実はそばにいてくれるのかもしれないと信じられることで世界の見方が全く変わってしまうような、生き方を変えてくれるような映画だったと思います。キャストの皆さんには世界が違ってもそばにいてほしい存在はいますか？」という質問が。

これに、清原は「音楽！」と即答し、「私は本当に音楽がないと生きていけないぐらい、朝から晩までずっと音楽を聴いている日があるくらい音楽に助けられて生きているので、きっと世界が違っても音楽のそばに生きていたいなと思うと思います」と理由を説明。

広瀬は「私は今飼っている猫ちゃんです。いないことが考えられないっていうシンプルな(理由)」とこちらも即答した。

そして杉咲は「夕日ですかね。光が見えていたらいいなと、癒やされますしね。夕日が見たいです」とロマンティックな答えを発表し、広瀬から「ヒューヒュー！格好いいこと言ったなあ」とイジられると、杉咲は「気まずいです(笑)。やめてください」と照れ笑いを浮かべていた。