山下美月、声優初挑戦で『名探偵コナン』の影響力に驚き「知らない親戚からも連絡がきました」

2025.04.13 13:42

俳優の山下美月が、4月13日に東京・国立代々木競技場第一体育館で開催された「劇場版『名探偵コナン隻眼の残像(フラッシュバック)』公開直前！SPファンミーティング」に登場。高山みなみ(江戸川コナン役)、山崎和佳奈(毛利蘭役)、小山力也(毛利小五郎役)、高田裕司(大和敢助役)、速水奨(諸伏高明役)、小清水亜美(上原由衣役)、山田孝之(大友隆役)、そして着ぐるみの江戸川コナン、毛利小五郎、毛利蘭と共に約3300人のファンの前で作品の魅力を語った。

劇場版シリーズ第28作「名探偵コナン隻眼の残像」

同作は、原作者・青山剛昌氏によるコミックスが全世界で累計発行部数2.7億部を突破し、テレビシリーズは放送1100回を超えた人気作品の劇場版シリーズ第28弾。山下は巨大なパラボラアンテナを持つ国立天文台野辺山に所属する施設研究員・円井まどか役でゲスト声優として参加している。

同作の舞台は長野の雪山。長野県警の大和敢助が雪山で「ある男」を追跡中、銃弾が敢助の左眼をかすめ、雪崩に巻き込まれる。その10カ月後、奇跡的に生還した敢助は、野辺山天文台の研究員が何者かに襲われたという通報を受け、現場に駆け付けるが、天文台のパラボラアンテナが動き出した途端、隻眼となった左眼が突如疼きだす。

一方、雪崩事故を調査している警視庁時代の同僚と会う約束をしていた毛利小五郎とコナンが、待ち合わせ場所に向かう途中、銃声が響き渡る。眠りの小五郎と長野県警の大和、一見接点のなさそうな2人を繋ぐ「眠っていた記憶(じけん)」が描かれる――。

今回のSPファンミーティングは、「名探偵コナン」のイベントとしては最多となる約3300人のファンが詰め掛けて行われた。冒頭で劇場版の最新PVが公開されると、初めて見る迫力満点の映像に一同目を輝かせていた。

これが声優初挑戦という山下は、事前にテレビアニメ「名探偵コナン」のアフレコを見学したそうで、「皆さん本当に素晴らしくて、キャストの皆さんもそうなんですけど、コナンチームの音を録るスタッフの皆さんのチームワークというか、アットホーム感。温かい空気感の中で収録が進められていて、心から感動しました」と感動の面持ち。

その上で、初めての声の演技について「初めてがコナンっていう、とんでもないプレッシャーだったんですけど、たくさん練習もさせていただいて、先ほど初めて(自分の)声が乗った映像(PV)が解禁されたんですけど、ウルウルしちゃうぐらい本当に感動しました」と明かし、「私の知らない親戚からもたくさん連絡をもらったりとか。(その他にも周囲から)『とにかくムビチケくれ！』っていろんな人から連絡がきてすごいですね」と、あらためて“コナン”の影響力の大きさに驚いていた。

原作者の青山氏から「(“恋ムズ”で)『早く付き合っちゃえばいいのに』って」

また、関係者向けの試写の際には原作者の青山氏とも話ができたそうで「青山先生はラブコメがすごく好きでいらっしゃって、つい1カ月前くらいまで私がラブコメのドラマ(『御曹司に恋はムズすぎる』)に出させていただいていたんですけど、初号(試写)のときに8話くらいまで放送していたんですが、『全部見たよ。早く付き合っちゃえばいいのに』って声をかけてくださって(笑)。青山先生こんなにお忙しいのにいつ見ている暇があるんだろうって。ありがたかったですね。今作は特に恋愛部分も素晴らしいです」と青山氏とのやりとりを明かしつつ、今作の恋愛シーンの魅力も伝えた。

そして、あらためて見どころを「長野県の雪山でのガンアクションが本当に素晴らしくて、どの部分を切り取っても迫力がとてもすごいです」とアピールし、「(同じゲスト声優の)山田さんにも山が付いていて、青山さん、山下…私、苗字に山が付いていたから今回ゲスト声優に呼ばれたのかなって、本当に親に感謝です」と冗談を交えながら、“山”つながりに感謝した。

ちなみにゲスト声優の山田、山下だけでなく、コナン役の高山、蘭役の山崎、小五郎役の小山と“山”が付くキャストが多く、八ヶ岳連峰が舞台になっているということで、リピート鑑賞した際の呼び名を「○ヶ岳登頂」と高山が命名し、「八ヶ岳(8回鑑賞)は超えていただけたらすごくありがたいですね。何度でも登頂していただきたいと思います」と呼び掛けた。

劇場版「名探偵コナン隻眼の残像(フラッシュバック)」は、4月18日(金)より全国公開。なお、4月17日(木)の深夜0時(※18日の0時)からは「眠れない世界最速上映」と題し、全国10都道府県・23劇場にて世界最速上映が行われることも決定した。

◆取材・文=森井夏月(STABLENT)