

ハリウッドが誇る“レジェンド俳優”ハリソン・フォード、82歳にしてMCU初参戦で米大統領&“レッドハルク”に「さすがはハリソン!」の声も

マーベル・スタジオ最新作「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」が2月14日に劇場公開され、反響を呼んでいる。“初代キャプテン・アメリカ”から正義の象徴である盾を託され、その意思を引き継ぎ、新たなキャプテン・アメリカとなったサム・ウィルソン。“ファルコン”としてMCU作品で活躍してきたサムを演じてきたアンソニー・マッキーが、新キャプテン・アメリカとして本格始動する作品ということでファンからの前評判も高かったが、もう一つの大きな注目ポイントは、アメリカ映画界のレジェンドにして名優のハリソン・フォードのMCU参戦だ。誰もが知る名優ではあるが、この機会にあらためてフォードのキャリアを振り返ってみよう。
大工の仕事きっかけに「アメリカン・グラフィティ」出演
1942年7月13日、米国イリノイ州で生まれ、ウィスコンシン州のリポン・カレッジで哲学と英文学を専攻するが中退し、俳優を目指すことを決めた。1966年に映画「現金作戦」で俳優としてのキャリアをスタートさせるがしばらくの間は映画やドラマの端役ばかりで、フォードにとってはフラストレーションの溜まる状況が続いた。一時、“大工”の仕事を行い、俳優業とは関係ない道に進んでしまうのかと思われたが、大工の仕事を通じて映画プロデューサーのフレッド・ルースと知り合い、それがきっかけで映画「アメリカン・グラフィティ」への出演が決まった。
同作は、1962年のカリフォルニア北部の小さな田舎町を舞台にした青春映画で、この時代を代表する作品の一つ。低予算ながら大ヒットを記録したこの作品は、監督・脚本をジョージ・ルーカスが務め、製作にフランシス・フォード・コッポラが名を連ねている。
ルーカスの名前が出たところで、その先の作品が浮かんだ人も多いのではないだろうか。ルーカスは、1977年に「スター・ウォーズ」(『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』に改題)、1980年に「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」(『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』)、1983年に「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」(『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』)という、「遠い昔、はるか彼方の銀河系で…」というフレーズで始まるSF映画の名作として多くの人たちを魅了する「スター・ウォーズ」旧三部作を製作。
フォードは、その後も続く「スター・ウォーズ」シリーズで欠かせないキャラクターであるハン・ソロを演じ、一躍スター俳優の仲間入りを果たした。その間にコッポラ監督の代表作の一つとなっている「地獄の黙示録」(1979年)にもルーカス大佐役で出演するなど、活躍の幅を広げていった。
“インディアナ・ジョーンズ”としても世界的人気に
ハン・ソロというハマり役、当たり役と巡り合ったフォードだが、それだけに止まらなかった。ルーカス原案、スティーヴン・スピルバーグ監督による「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」(1981年)で主演を務め、インディアナ・ジョーンズにも出会った。
有名な考古学者にして冒険家というキャラクターもハマり役で、「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」(1984年)、「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」(1989年)と続き、「インディ・ジョーンズ」シリーズもフォードの代表作となった。「スター・ウォーズ」シリーズ同様、こちらも三作で終結せず、2008年、2023年にも続編が作られる長いシリーズとなった。このシリーズでも迫力のあるアクションシーン満載で、ユーモラスなシーンもふんだんに盛り込まれていて今見てもワクワクする作品となっている。
「ブレードランナー」も今なお衰えぬ人気作に
今なお新鮮に感じられる作品といえば、1982年の「ブレードランナー」もそう。フィリップ・K・ディックのSF小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を原作に、リドリー・スコット監督が映像化したSF映画の傑作。ロボットに代わるレプリカントなる人造人間の「解任(抹殺)」を担当する専任捜査官“ブレードランナー”のリック・デッカートを演じ、反逆するレプリカントのロイ・バッティ(ルトガー・ハウアー)らと格闘を繰り広げる。
酸性雨の降りしきる陰鬱な世界観も相まって、公開時よりも後にジワジワと人気が上昇し、名作として根強い人気を誇っている。2017年に続編「ブレードランナー2049」も公開された。
他にも「刑事ジョン・ブック 目撃者」「モスキート・コースト」「6デイズ/7ナイツ」「ホワット・ライズ・ビニーズ」や、大統領を演じた「エアフォース・ワン」など、代表作を挙げればキリがないほど、どの時代でも活躍している。
傘寿を迎えてMCU作品に初参戦
現在82歳のフォードが「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」で演じるのは、2008年公開の「インクレディブル・ハルク」(ディズニープラスで配信中)より登場した“サンダーボルト”と称されるサディアス・ロス。ロスは、超人的なパワーを持つ“アベンジャーズ”のメンバーに対して批判的な態度を持っていた人物で、アメリカ国務長官を務めていた時には超人たちを管理するための“ソコヴィア協定”を推進。
それに反対する初代キャプテン・アメリカのスティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)を捕らえようと動いていたりした、まさにアベンジャーズにとって天敵的存在だった。サノスによるデシメーションによって消滅したが、後に復活し、今作ではアメリカ大統領に就任。以前とは考えが変わったのか、新キャプテン・アメリカのサムに“アベンジャーズ”再建を託そうとする。
ロスは、これまでウィリアム・ハート氏が演じてきたが、2022年に逝去されたことを受けて、フォードがロス役を引き継いだ。ロスを演じるだけでなく、赤いハルク“レッドハルク”として暴走するという、これまで演じてきた役とは違う新たなチャレンジもしている。
そんな新しいチャレンジに挑んだフォードが演じるロスについては、SNSでも「さすがはハリソン!」「やっぱりレジェンド」「ハリソンのロスいいなあ」「ハリソンにしびれた」と言った声が各国のファンから寄せられている。
ロス大統領として、“ヴィラン”レッドハルクとしての演技を通して、アメリカが誇るレジェンド俳優ハリソン・フォードの新しい一面を体感してみては。
◆文=田中隆信
関連記事
-
新垣結衣が語りに!“伝説の家政婦”タサン志麻さん夫婦に密着「たくさんの人の心にスッとしみこむはず…」<ふたりのディスタンス>WEBザテレビジョン
-
東京03の超絶サクセスストーリー 全国ツアーだけで「1年食えるくらいはもらえる」WEBザテレビジョン
-
<BLACKPINK>「あつまれ どうぶつの森」内に“BLACKPINK島”がオープン!MVのセットやステージを再現WEBザテレビジョン
-
松井玲奈、大粒の涙…新型コロナ感染中の思い吐露「人生の中では一番苦しいぐらいの数日間」WEBザテレビジョン
-
ジャニーズWEST中間淳太 “探偵”イメージの細身スーツで「小説現代」表紙に!推しミステリから自身の創作活動まで明かすWEBザテレビジョン
-
瀬戸朝香、“なかなか良い感じ”7歳長女によるメイクSHOTに反響「優しくて自然な感じすごくいい」「娘さんお上手!」WEBザテレビジョン
「映画」カテゴリーの最新記事
-
戸塚有輝、お気に入りは「鍋のシーン。優しい視線に温かくなると思います、鍋だけに(笑)」<ウルトラマンアーク THE MOVIE>WEBザテレビジョン
-
八木勇征、最近した初めての経験を明かす「勝手に涙が」<映画「僕らは人生で一回だけ魔法が使える」>WEBザテレビジョン
-
FANTASTICS八木勇征「勝手に涙が出てくる」初体験告白【僕らは人生で一回だけ魔法が使える】モデルプレス
-
宮本信子、映画『お葬式』撮影当時の伊丹十三監督を回顧「一番この作品の伊丹さんの顔はすごかったです。ニコニコで」WEBザテレビジョン
-
木戸大聖「むちゃくちゃ怒られた」相手に謝罪【ゆきてかへらぬ】モデルプレス
-
岡田将生、高校時代の「すごく悲しくなった」思い出を明かす<映画「ゆきてかへらぬ」>WEBザテレビジョン
-
広瀬すず、ウエスト穴開き×スリットドレス姿で登場 16歳当時の「大喧嘩」エピソード明かす【ゆきてかへらぬ】モデルプレス
-
広瀬すず「大けんかした」夢中になりすぎて感情的になった過去のエピソード明かす<映画「ゆきてかへらぬ」>WEBザテレビジョン
-
中島健人、ソロ活動を振り返りしみじみ「一人になって一人じゃないことに気付いた」<ボクらの時代>WEBザテレビジョン