浅野忠信が15年ぶりに“監督挑戦”「MIRRORLIAR FILMS Season6」がLeminoで独占無料配信決定

短編映画制作プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS」の最新劇場公開作品「MIRRORLIAR FILMS Season6」が、1月24日(金)からLeminoで順次独占無料配信されることが決定した。

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劇場公開から約1カ月で無料配信がスタート

2020年に始動した「MIRRORLIAR FILMS」はand picturesの伊藤主税、阿部進之介、山田孝之らのプロデュースによる、メジャーとインディーズの垣根を越えて映画を作り上げる短編映画制作プロジェクト。

これまで、Season1～5では俳優、映画監督、漫画家、ミュージシャンらが監督した42本の短編映画を劇場公開し、著名クリエイターの作品から一般公募作品まで、多彩な短編映画が集まっている。

Season5以降はシーズンごとに地域に拠点を置き、最新作「MIRRORLIAR FILMS Season6」は秋田市の「企業版ふるさと納税」の制度を活用した地方創生・シティプロモーション事業として、官民一体の実行委員会の組成、市民参加の制作・上映、映像制作ワークショップを実施。

地域の学生など、多くの人たちに映画制作と触れ合ってもらうことを目的とした、一般参加型プロジェクトとなっている。

Leminoでは2024年4月、サービス内に「MIRRORLIAR FILMS」チャンネルを設置し、Season1から各作品を順次追加して配信。そして今回、シリーズ最新作「MIRRORLIAR FILMS Season6」を劇場公開日から約1カ月後という異例のスピードで、本チャンネルにて順次無料配信開始することが決定した。

岡本多緒、浅野忠信らが監督に挑戦

「グローバルステージハリウッド映画祭」で上映され、国際的にも注目を集める「MIRRORLIAR FILMS Season6」。

“TAO”名義でモデルとして活躍し、ハリウッドデビューも果たしている岡本多緒が企画、監督、脚本、出演に初挑戦した作品「サン・アンド・ムーン」、先日「第82回ゴールデングローブ賞」を受賞した浅野忠信が15年ぶりに監督に挑戦した「男と鳥」など、注目の監督や出演者たちによるさまざまな世界観の作品からなるオムニバス作品となる。

また、「MIRRORLIAR FILMS」チャンネルでは、1月17日から「MIRRORLIAR FILMS Season1～4」のLemino限定スペシャルインタビュー番組の配信もスタート。

各シーズンから、枝優花監督「Petto」、阿部進之介監督「point」、渡辺大知監督「Good News,」、齊藤工監督「女優iの憂鬱/COMPLY+-ANCE」の4作品をピックアップ。撮影当時のメイキング映像を交えながら、どのような工夫を凝らして作品を作り上げたのかなど、監督たちが制作の裏側やこだわりを語っていく。

「MIRRORLIAR FILMS Season6」作品ラインナップ

■「1／96」

監督：小栗旬　脚本：三枝玄樹　出演：藤森慎吾

夕方5時、その日の勤務を終え、会社を後にした成田。右に曲がれば家族が待つ家に着くが、今日は反対方向へ車を走らせ始める。妻、2人の子供と暮らす成田は「俺は不自由で窮屈な毎日を過ごしている。俺はもっとスマートな人生を思い描いていたんだ。」と、夜道を走りながら父親らしい本音をこぼしていく。

■「サン・アンド・ムーン」

監督・脚本・プロデューサー：岡本多緒　出演：曽我潤心、岡本多緒、後藤萌咲

父親の葬式に突如現れた男と、彼の存在を知らなかった女。気まずい沈黙、ぎこちない会話を経て、やがてふたりが、同じ父の元に生まれた異母兄妹であるという事実が浮かび上がってくる。失われた時間を取り戻すように、2人の会話からそれぞれが知らなかった父の顔が浮かび上がってくる。

■「FAAAWWW!!!」

監督・脚本：鬼木幸治　出演：星耕介、亀沢純一、保田泰志

誰もいない河原に佇む2人のチンピラ。ゴルフクラブを握りしめ、笑顔を浮かべる異様な男。チンピラはゴルフボールが当たったと激高しているが、笑顔の男は「でも私、ちゃんと言ったんですよね。『ファー！』って」と全く悪びれず、会話が成り立たない。その日を境に、男たちの身の回りで「ファー！」という声が響くようになってしまい…。

■「男と鳥」

監督・脚本：浅野忠信　出演：田中一平、阿部進之介、大原海輝、板橋駿谷

ゾンビ侍は神から、「この箱を5分後に届けなさい」と頼まれる。男が眠気をこらえながらも進んでいくと、そこへ箒に乗った鳥が現れる。箱に関心を示し、男を追いかけ回して奪おうとしてくる鳥だが、鳥がこじ開けようとしても箱は決して開かない。箱をめぐる摩訶不思議な物語。

■「カフネの祈り」

監督：増田彩来　脚本：増田彩来、君嶋六花　出演：伊礼姫奈、田島令子、板谷由夏、山中崇、野澤しおり、栗田愛巳、星野翼、藤崎ゆみあ、瀬戸芭月、エイト／井浦新　主題歌：SHE'S「カフネの祈り」

東京で暮らす19歳の女子大学生・奏良の元に祖父の訃報が届く。母と妹と共に祖父母の家を訪れると、薄れていた祖父との記憶がだんだん蘇ってくる。幼き日の自分を優しく抱きしめて、うれしそうにほほ笑む祖父の姿。帰らぬ日々の大切さを教えてくれる、穏やかな物語。

Lemino限定スペシャルインタビュー番組ラインナップ

■Season1 枝優花 監督・脚本「Petto」

進路に悩む女子高校生の葛藤を描いた枝優花監督・脚本の「Petto」。枝監督は独自の視点から、主人公の幼なじみが内閣総理大臣に酷似した男をペットとして飼っているという、衝撃のストーリーを描いた。

そのストーリーが生み出された背景や俳優自身の個性や魅力を役に活かす演出、現場のコミュニケーション、美術のこだわりを熱く語る。

■Season2 阿部進之介 監督・脚本「point」

ネット上のコミュニケーションの違和感から、本質的なつながりとは何かと模索する中で生まれた阿部進之介監督・脚本の「point」。

撮影中のハプニングや、それを逆手に取った演出の工夫、そして「MIRRORLIAR FILMS」プロジェクトの発起人・プロデューサーとしても、映画作りの楽しさを伝えるプロジェクトの意義を語る。

■Season3 渡辺大知 監督・脚本「Good News,」

若者の不安と、男女のすれ違いを描いた渡辺大知監督・脚本による「Good News,」。

本読みにおける俳優とのコミュニケーションやカメラの演出など、本作で描きたかったことを表現するための丁寧で緻密なこだわりを語る。

■Season4 齊藤工 監督・原案「女優iの憂鬱/ COMPLY+-ANCE」

10年以上前に伊藤沙莉を当て書きしたプロットを元に、コロナ禍のコンプライアンスを描いた齊藤工監督・原案の「女優の憂鬱 i/COMPLY+-ANCE」。

短編映画だからこそ実現できた挑戦的な表現や、複数のスマートフォンを駆使した撮影方法、そして「制作における弊害や束縛からの解放」を表現し、この先も続けられれば作品の輪郭が見えてくるのではないかと、今後の制作にも意欲を語る。

※藤崎ゆみあの崎は正しくは「立つさき」