監督・脚本・製作・主演を務めたジェシー・アイゼンバーグが映画の魅力を語る特別映像が公開＜リアル・ペイン〜心の旅〜＞

2025.01.16 13:09

第40回サンダンス映画祭でウォルド・ソルト脚本賞を受賞した映画「リアル・ペイン〜心の旅〜」が1月31日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国で公開される。このたび、ジェシー・アイゼンバーグらが劇中で描かれるキャラクターや物語について解説する特別映像が公開された。

「リアル・ペイン〜心の旅〜」とは

本作は、かつて兄弟同然に育ち、近年は疎遠になってしまった従兄弟のデヴィッドとベンジーが数年ぶりに再会、亡くなった最愛の祖母を偲(しの)ぶため、彼女の故郷ポーランドを旅する姿を描いたロードムービー。

監督、脚本、製作、さらに主人公デヴィッドを務めたのは、「ソーシャル・ネットワーク」で俳優としてブレイク、「僕らの世界が交わるまで」で監督デビューを果たし、世界から高評価を受けたアイゼンバーグ。W主演として、デヴィッドの従兄弟であるベンジー役を「メディア王〜華麗なる一族〜」で2024年のゴールデングローブ賞とエミー賞をW受賞したキーラン・カルキンが演じる。

その他、Netflixドラマ「Giri/Haji」で英国アカデミー賞テレビ部門助演男優賞を受賞したウィル・シャープ、「ダーティ・ダンシング」「フェリスはある朝突然に」で知られ、ゴールデングローブ賞(R)にもノミネートされた過去を持つジェニファー・グレイらが脇を固める。

第82回ゴールデングローブ賞(R)では、作品賞(ミュージカル／コメディ部門)、脚本賞(アイゼンバーグ)、主演男優賞(ミュージカル／コメディ部門：アイゼンバーグ)、助演男優賞(カルキン)の合計4部門でノミネートされ、カルキンが映画部門助演男優賞の受賞を果たしている。

ジェシー・アイゼンバーグ「成長した2人の違いが面白い」

このたび公開された特別映像では、アイゼンバーグのほか、カルキン、シャープ、グレイ、そしてプロデューサーのエマ・ストーンが登場。

ストーンは「2人の登場人物がとても複雑かつ感動的で、しかも笑える」とデヴィッドとベンジーのユニークなキャラクターの魅力を力説。さらに、劇中でベンジーとすぐに打ち解けていく女性・マーシャ役を演じたグレイも「デヴィッドは大人らしく妻子もいる。ベンジーは屈託がなくて子供のよう。だから2人の掛け合いはすごく愉快なの」と語っている。

映像ではその言葉通り、2人の絶妙な掛け合いがテンポ良く映し出され、クスッと笑えるだけでなく、真逆な性格ゆえに時にぶつかりながらも、互いが抱える“痛み”に静かに寄り添おうとする心に響く姿が切り取られた。

ベンジーを演じたカルキンは、物語や演じたキャラクターについて「2人が親しかった祖母の死を機に、祖母の故郷ポーランドでツアーに参加する」「ベンジーは人を魅了するが、刹那的で予測できない」と紐解いている。そして教養があり、温厚なツアーガイドのジェームズ役を演じたシャープは「祖母を思う2人の悲嘆が見事に描かれる」と明かしており、コメディーとしての軽やかさの中で丁寧に描かれる、登場人物たちの揺れ動く感情と繊細な心の機微について言及している。

監督・脚本・製作・出演の1人4役をこなしたアイゼンバーグは「2人のいとこの複雑な物語だ。成長した2人の違いが面白い」「何かを感じてほしい、正反対な2人がさまざまな状況で奮闘する姿を通してね」と作品に込めた想いを明かした。