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女子高生と幼い妹を襲う“謎の怪物”に戦慄…ホラー界の気鋭監督が手掛けた「ブギーマン」
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「キャリー」「シャイニング」「スタンド・バイ・ミー」「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」など数々のヒット映画の原作を手掛けた、全米を代表する小説家のスティーブン・キング。TVドラマシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」で知られる制作会社21ラップス・エンターテインメントのプロデューサー・チーム。ドラマシリーズ「スター・ウォーズ/オビ=ワン・ケノービ」での“ちびレイア姫”役も話題を呼んだヴィヴィアン・ライラ・ブレアなど、充実した顔ぶれがそろう俳優陣。「ズーム/見えない参加者」「DASHCAM ダッシュカム」など現代感覚に富む作品づくりで、がぜん注目を集めるホラー界の気鋭ロブ・サヴェッジ監督。これほどの魅力がそろえば、もう全身全霊で「怖がる」だけだ。先日まで行われていた劇場公開されていた「ブギーマン」が、10月5日より配信開始。音楽をはじめ幅広いエンタメに精通するフリージャーナリスト・原田和典氏が本作を視聴し、独自の視点で見どころを紹介する。(以下、ネタバレを含みます)
心に“闇”を抱えた家族が狙われる…
母の突然の死から立ち直れずにいる女子高生の姉セイディ(ソフィー・サッチャー)と幼い妹ソーヤー(ヴィヴィアン・ライラ・ブレア)。セラピストである父親もまた、妻を失った悲しみに打ちひしがれ、娘たちと向き合うことができずにいた。そんな心に闇を抱えたバラバラの家族を狙う、得体の知れない恐ろしい“ナニか”がしのび寄っていた…。
“現実”と“悪夢”が入り混じるトリッキーさ
ストーリーは「母を亡くした姉妹とその父をブギーマンが襲う恐怖」だ。だがこれは非常に表面的な説明で、実際はいくつもの感情の層が折り重なって、非常に奥行きの豊かなストーリー展開を生み出しているのだが、どちらにせよ「ブギーマン」にどう立ち向かうかという物語であるといっていい。
すでにスクリーンで鑑賞した方もいると思うが、家で視聴するときの良さは、それとはまたベクトルが異なる。何よりも、ずばり自分の都合で好きなように見ることができる。ホラー作品としては当然のことかもしれないが、この映画は伏線が多く、現実と悪夢の入り混じるところやトリッキーなところもあり、カメラワークも凝っていて(とあるシーンでの、180度回転するところが非常に強く印象に残る)、しかも色調が陰影に富む。
たとえば映画を制作したいとかホラー作品に取り組んでみたいという方には、よき研究素材にもなるはずだ。サヴェッジ監督の演出は、実に細かい。その細かさをじっくりと、いろんな角度から見つめることができるのは収穫だ。
「ブギーマン」が意味するところ
筆者は、「ブギーマン」という言葉自体に関しては学生の頃からなじみがあった。ジョニ・ミッチェルというシンガーソングライターの楽曲に「ゴッド・マスト・ビー・ア・ブギーマン」(God Must Be a Boogie Man)というタイトルのものがあったからだ。神様はブギーマンに違いない、と子どものコーラス隊と共に歌っている。
だが「ブギーマン」が何を意味しているのかまで心に留めることはなかった。ブギウギを踊って気分はゴキゲンなんだろうな、ぐらいの想像で間に合わせていた。そこであらためて今回調べたところ、これがなかなかのクセモノであることを知った。
西洋の家庭では、例えば幼児がいたずらした時に、「そんなことをしたらブギーマンがさらいに来るよ」みたいなことを親が言うと、その幼児が一気におとなしくなったりすることもあるらしい。恐怖をもたらす謎の怪物なのだ。日本で言うと「なまはげ」みたいなものか、と一瞬思ったが、見栄えは怖いといってもあちらは厄落としの役割も持っている。が、ブギーマンには、そうした「プラス効果」はなさそうだ。
そのブギーマンが、どうしてわざわざ母を亡くして悲しみに暮れる一家の前に出たのか。ただでさえ落ち込んでいる一家の前に登場して、わざわざ恐怖に陥れるのは、いくらなんでも性格が悪過ぎじゃないか。だが、ストーリーが進むうちに、「この家族だからこそ、この心理状態だからこそ」のブギーマン出没であることが、じんわりと分かってくる。
一度目は恐怖し、二度目はディテールにこだわって視聴し、三度目は探偵のように俯瞰しながら物語の深度を確かめる…そんな見方をしても楽しめるのが「ブギーマン」という作品であるはずだ。
「僕らが持つ暗闇への恐怖、僕らが持つ見知らぬものへの恐怖。この映画の後、誰もブギーマンの映画を作ろうとは思わなくなるような、“これぞブギーマン”と定義するような、“恐怖”そのものを象徴するものを作ろうと思いました」と、サヴェッジ監督は語る。
確かにこの作品を見た後、夜に電気を消えた状態でキッチンに行ったり、暗闇の中を歩いたり、クローゼットを開けるのをためらうほどの恐怖を感じた。部屋に居ながらにして、恐怖への旅に出かけることができる作品であった。
「ブギーマン」は、ディズニープラスのスターで見放題独占配信中。
◆文=原田和典
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