玉城ティナ・宮沢氷魚ら、西島秀俊の“懐の深さ”明かす「こんなに落ちつく俳優さんはいない」撮影秘話も
2022.09.10 19:58
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俳優の西島秀俊が主演を務める映画「グッバイ・クルエル・ワールド」(9日公開)の公開記念舞台挨拶が10日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて開催。西島に加え、共演する三浦友和、大森南朋、宮沢氷魚、玉城ティナ、宮川大輔、奥野瑛太らが集結し、撮影秘話を明かした。
西島秀俊「すごく驚いた」こととは?
本作は、互いに素性を明かさない強盗組織が大金強奪の大仕事に成功するも、ヤクザ組織に追われる様を描くクライム・エンターテイメント。映画上映後、観客の前に豪華キャスト陣が登場。映画が公開されたことを受け、西島は「なかなか最近はないバイオレンス映画なので、皆さんにどう受け止められるのか。楽しんでいただけるのか、すごく緊張します」と語り、「完成した映画を観てようやく、こういう映画だったのかと知ったという感じで。本当に(キャスト陣が)それぞれ想像と違う演技を思いっきりやられていたので。すごく驚いた記憶があります」と回顧した。
また、大森立嗣監督が「俳優のすばらしい演技をカメラのそばで見させてもらい、僕が一番楽しんだかもしれません」と語るほどに、本作ではテンションの高い演技のぶつかり合いも。平穏に生きようとしていた安西(西島)の前に突如現れ、引っかき回す元舎弟・飯島を演じ、強烈な印象を残した奥野が「西島さんは僕が何をやっても懐深く受け止めてくれるんで。楽しくやらせていただきました」と語ると、西島も「奥野さんは現場にいる間、ずっと役に入り込んでいる役者さんで。僕が求めていた俳優像ってこうだったよなと。あらためて思わせていただいて。実際の演技も本当にすばらしくて。2人のシーンで僕のいいところがあったとしたら、それは本当に奥野さんに引っ張ってもらったものだと感じています」と振り返り、「どのキャラクターが怖い?」という質問を受けると「やはり飯島ですね」としみじみ語った。
三浦友和「こんなに落ちつく俳優さんはいない」西島秀俊の魅力語る
さらに、三浦も「西島さんはものすごくニュートラルな俳優の代表格みたいな人で。何をやっても受け止めてくれる。だけどニュートラルなんだけど、出方によってはトップギアに入ったり、バックに入れたりということがすごく自由にできる人。現場に行ってこんなに落ちつく俳優さんはいないんですよ。緊張のあまりついトゲトゲしてしまうということがあるんですけど、西島さんにはそういうことがまったくない。それは信じられないことですよ」と語るなど、西島の懐の深い芝居に感銘を受けた様子の共演者たち。一方、玉城は大森、宮沢と3人で踊るシーンについて「確かそのシーンがクランクアップだったので。ワーッと楽しく踊って帰ろうと思っていました。だから今までのつながりとかは関係なく。そのシーンの煌めきみたいなものが出せたらと思っていました」と回顧。しかし、そこに大森が「おじさんっぽいダンスをしながら加わる」というシーンの展開については「踊り方が…ちょっと可愛いなと思って」とコメントすると、会場は笑いに包まれた。
玉城の話を受けて、大森が「そこはおじさんっぽくやりましたね。打ち合わせもなく、とにかく監督に適当に踊れと言われたんです。(兄の大森監督は)身内なものですから」と冗談めかして語ると、出演者は思わず笑顔に。「そんないい加減じゃないです。高田亮くんの脚本に、“40男のダサい踊りで”とト書きに書いてあったんで。それを汲んでくれたんだと思います」と大森とのやりとりを補足説明。それに対して「すみませんでした。個人的にやられたのかと思っていました」と玉城が返すと、会場は大いに盛り上がっていた。
そして、そのシーンに参加した宮沢も「とても楽しかったです。(大森)南朋さんがフォーッといいながら踊り出すんですけど、その言い方がすごく可愛くて。後に僕もフォーッと言って踊るんですけど、監督はそのフォーッという言い方にすごくこだわってたんですよ」と付け加えた。
宮川大輔、斎藤工と「喋らないように」していた理由語る
また、宮川演じる武藤は、斎藤演じる闇金業者の萩原に脅されるなど、過激なシーンも多数。「萩原にお金を投げつけられるんですが、それを拾うことで、武藤らしさが出てくるというか。工くんに仕掛けられてできあがった役。はじめはもうちょっと対等でいきたかった部分もありますけど、物を放られると、ものすごく怖くなるんですね。喫茶店に行くシーンではいきなり週刊誌が飛んで来て!本当に怖かったです。だから(芝居としては)リアルな反応でしたね」と振り返った。「どのキャラクターが一番怖い?」という質問には、「(斎藤)工くんですね。あんだけやられたらトラウマ。でも普段は優しいんで。ギャップがあるんですよ。だからなるべく喋らないようにしていました。(芝居には)あの怖さがほしいなと思ったんで」と述懐。そして、宮沢と玉城も斎藤演じる萩原が怖かったと述懐するも、玉城はふと思いついたように「でも一番怖いのは監督ですかね。こんな映画を作っちゃうってヤバいなと思います」と付け加え、会場を沸かせていた。
西島秀俊「日頃の鬱憤を劇場で晴らして」
そんなイベントもいよいよ終盤。最後のメッセージを求められた大森監督は「僕としては、この映画はシンプルに、俳優さんたちの演技と、銃撃戦と爆発、音楽なども含めて楽しんでほしいなという気持ちと、そしてこれから2週間後くらいにジンワリとくるような映画になるんじゃないかと思いますので、引き続き応援お願いします」とコメント。西島も「この映画は監督のおっしゃる通り、あまり考えずに。フラストレーションがたまってる毎日を、映画館に足を運んでいただいて、スカッとしていただきたい。そんな映画なので。ぜひ、日頃の鬱憤を劇場で晴らしていただいたら」とメッセージを送った。(modelpress編集部)
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