稲垣吾郎、今泉力哉監督(C)2022「窓辺にて」製作委員会

稲垣吾郎、主演映画で珠玉のラブストーリー「愛がなんだ」今泉力哉監督と初タッグ<窓辺にて>

2022.06.06 05:00

俳優の稲垣吾郎が主演を務め、今泉力哉監督の完全オリジナル脚本による映画『窓辺にて』が、11月に全国公開されることが決定した。


今泉力哉監督の完全オリジナル作品「窓辺にて」

『愛がなんだ』『街の上で』『猫は逃げた』など次々と話題作を連発する稀代の映画監督・今泉。今泉監督と言えば、一筋縄ではいかない繊細な恋人たちの心の機微を描き、その恋愛観が熱烈に支持されてきた。特に彼が描くオリジナルラブストーリーには定評があり、あらゆる映画ファンが心待ちにしている。

今泉監督にとって17作目となる本作は、今泉ワールドの特徴でもある等身大の恋愛模様に加え、これまで以上に好きという感情そのものについて深く掘り下げて描き切った、美しい大人のラブストーリーとなった。

稲垣吾郎、珠玉のラブストーリーで主演

その今泉監督作に初参加するのが、『半世界』『クソ野郎と美しき世界』など数々の映画やドラマなどで唯一無二の存在感を放ち観客を魅了し続ける稲垣だ。稲垣は、妻について「ある悩み」を持つフリーライター市川茂巳を演じる。稲垣による、繊細な演技とただそこに佇んでいるだけで華やかな存在感によって、今まで今泉が描いてこなかった美しくも儚げな大人のラブストーリーが実現。撮影は、2021年7月に都内近郊にて行われた。

実際、台本を読んだ俳優やスタッフたちからはフランス映画のような珠玉のラブストーリーだと絶賛された本作は、2021年カンヌ国際映画祭で絶賛された『ドライブ・マイ・カー』のスタッフを迎え撮影され、2人にとって新たな境地へと期待が膨らむ作品となった。(modelpress編集部)

稲垣吾郎コメント

今泉監督作品のファンでしたので、今回ご一緒させていただきとても嬉しかったです。僕自身、主人公の茂巳というキャラクターに共感するところもあり、撮影期間は監督と言葉よりも心で通じ合っているような感覚でいました。目に映らないものや漂う空気感をとても大切にされている今泉監督。早く皆さんに観て頂きたい美しい作品になったと思います。

今泉力哉監督コメント

稲垣さんと映画をつくりませんか、というお話をいただき、長年温めていた「万人からは理解されないかもしれないとある感情」についての映画をつくろうと思い、脚本を書き進めました。きっと稲垣さんならこの主人公の中に渦巻く複雑な心を体現してくれるのではないかと思ったからです。

できあがった映画を今、目の前にして、ああ、この映画の主人公が稲垣さんで本当によかったなと思っています。美しくて、寂しくて、温かくて。2018年の東京国際映画祭で『半世界』と『愛がなんだ』が同じコンペティション部門にノミネートされた出会いから、さまざまな人々との巡り合いを通して、この映画が生まれたことをとても嬉しく思っています。『窓辺にて』楽しんでいただければ幸いです。

「窓辺にて」あらすじ

フリーライターの市川茂巳(稲垣吾郎)は、編集者である妻・紗衣が担当している売れっ子小説家と浮気しているのを知っている。しかし、それを妻には言えずにいた。また、浮気を知った時に自分の中に芽生えたある感情についても悩んでいた。

ある日、とある文学賞の授賞式で出会った女子高生作家・久保留亜の受賞作「ラ・フランス」の内容に惹かれた市川は、久保にその小説にはモデルがいるのかと尋ねる。いるのであれば会わせてほしい、と…。
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