全編アクションの縦型ムービー「EXTREME ACTION」で主演を務めた山本千尋

山本千尋、「EXTREME ACTION」を経て思い新たに「今後もアクションを磨きたい」<インタビュー>

2021.10.08 09:57
全編アクションの縦型ムービー「EXTREME ACTION」で主演を務めた山本千尋

「LINE NEWS」の動画プロジェクト「VISION」 にて配信中の縦型アクションムービー「EXTREME ACTION」で、主演を務めている山本千尋。公安警察特殊部隊員だった兄を殺されたユウナ(山本)は、犯人に報復するために内部に潜入するが、そこでシュウ(ZEN)という男性と出会い行動を共にすることに。そんな中で次々と兄に関する事実を知っていき…。

全編アクションの新感覚作品に臨んだ心境や、同時期に挑んでいた自身初の音楽劇、またとても具体的な次の女優としての目標などをたっぷり聞いた。

「過酷な状況がプラスに働いた現場でした」

――「EXTREME ACTION」は山本さんを始めとしたキャストの皆さんの華麗なアクションに加えて、世界観も独自のスタイルを貫いています。

私も完成した作品を見たときはビックリしました。スマートフォンに合わせた縦型映像で、アップテンポな音楽も流れていて。面白い企画だなと思いましたね。

――撮影期間はどのくらいだったんですか?

2日間で、その間ずっと動きっぱなしでした。これまでもクランクアップの日にずっとアクションをしていた経験はありますけど、2日間まるまるとなると、さすがに初めてで。暗いところで撮影していたので、後半はもう「今は朝かな? 夜かな?」って思うくらいに限界を超えてまた新たな限界を見つけた…という感じでしたね(笑)。でもありがたいことにZENさんを始めとした共演者の皆さんやスタッフの皆さんが、ものすごくハートがアスリートな方々だったので。そういった人たちの強いメンタルに引っ張られながら撮影ができたので、いい勉強にもなりながら助けていただいたなと思っております。

――どういう部分がアスリートだと感じましたか?

「1回で決めてやる!」というみんなの集中力や緊張感というものが、今までの撮影現場とは雰囲気が違っていたといいますか。アクション作品は何度かさせていただいておりますけど、やはりジャンルの違うものをするとなると、どうしても動きが硬くなってしまったり時間が掛かってしまったりすることがあるので、そういった中でいかに集中するのかが大事になってくるんです。アクションは何回かしたからいいものができる、というものでもないので。誰か1人でも「1回ダメでも、また次に成功したらいいじゃん」っていう気持ちの人がいたら、やっぱり空気がダラけてしまうんですね。でもそういう人がこの現場には誰もいなかったですし、私も幼少期から中国武術を習っていたので、選手時代に大会に出ていたときのような感覚を思い出しながら撮影に臨んでいました。そういった部分ではある意味、過酷な状況がプラスに働いた現場だったんじゃないかなと思いますね。

「アスリート魂が私の根っこにあるんです」

――アビー役で出演された音楽劇「GREAT PRETENDER グレートプリテンダー」の本番直前に撮影に臨まれていたとか。

はい。ちょうどその舞台の通し稽古をしているタイミングに「EXTREME ACTION 」の撮影とアクション稽古を行っていたいう感じでしたね。もうヘロヘロになりながら稽古をしていました。「―グレートプリテンダー」では全く刀を使わないのに、(「EXTREME ACTION 」で使用する)刀を毎日稽古場に持っていっていて「何してたの?」「午前中にちょっと…パルクールと刀の稽古があって…」って。そして稽古後もみんなが同じ電車で帰る中、一人だけ刀を持って違う方面の電車に乗って「稽古に行ってきます」って(笑)。でもそうやって舞台稽古と同じときにアクション稽古ができたのは、自分的にはすごくプラスだったなって思っているんですよ。もちろん作品を担うことへのプレッシャーや追い込まれ具合などはあったんですけど、やっぱり体を動かすと頭も心もリフレッシュされるので。わりとポジティブに頑張れていましたね。

――さすがアスリートですね。

いまだに抜けないアスリート魂が私の根っこにあるんですよ(笑)。

――舞台を拝見しましたが、アビーがアニメのままで、そこに山本さん独自のアクションが追加されていてとても魅力的でした。

ありがとうございます! アビーを演じる上で“いかに原作に近づくか”というよりは、私にしか見せられない動きや雰囲気作りつつ、アビーをリスペクトしようと考えまして。稽古では演出の河原雅彦さんなどに、うっとうしいと思われるぐらいにずっと「できてますかね?」って相談してました(笑)。結果的に河原さんに「私のアビーがすごく好きだった」と言っていただいたのが一番の財産だったかなと思います。キャストの皆さんとも、すごく仲が良かったんですよ。

歌唱にも「またどこかで挑戦したい」

――この舞台で本格的な歌唱にも初挑戦されました。

正直、自分の歌唱レベルは「当たり障りないぐらいかな?」くらいだったのでチャレンジングなお仕事だったんですけれども、やっぱり人前で歌うのは緊張するけどうれしいし、どこか心地良く感じている自分もいて。またどこかで挑戦したいと思わせてくれる良い機会にもなったので、私の中で「―グレートプリテンダー」という作品は、大きな大きなターニングポイントの一つになった気がしています。

――4月期ドラマ「着飾る恋には理由があって」(TBS系)で演じた横浜流星さんふんする駿の元彼女役・葉菜も物語の良いアクセントになっていましたね。

本当ですか、良かった! 最初は(ドラマに登場する)元カノ=嫌な子っていうイメージでいたんですけど、台本をいただいたら想像以上にいい子だったから「あれ?」って(笑)。この現場も、とても楽しかったです。

――山本さんの次の女優としての目標は?

作品を重ねるごとに増えていっているんですけど、まずは「EXTREME ACTION」を経験させていただいたことで、今後もさらにアクションを磨きたいなと思いました。あと昨年で言うと配信ドラマ「誰かが、見ている」(Amazonプライム・ビデオ)で三谷幸喜さんのシチュエーションコメディーに出させていただいて。そこでナチュラルな自分を出せるコメディー作品の魅力を知って。そして「グレートブリテンダー」では改めて生の舞台の良さを実感して。…私、やっぱりお芝居とアクションがしたいんですよね。だから最終的に今のものすごく具体的な目標を挙げると、アクションもあってお芝居もあって、たまに歌もある劇団☆新感線さんの作品に出たいんです…! ここ数年ずっと思ってはいたんですけど、あまり口にはしていなくて。でも思っているだけではずっと叶わないので、そろそろちゃんと口に出していこうかなと(笑)。

――どんどん言っていきましょう!

はい! ぜひWEBザテレビジョンさんのお力を、お借りさせてください。よろしくお願いします!

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