岡田健史、阿部サダヲ (C)2022映画「死刑にいたる病」製作委員会

阿部サダヲ&岡田健史、驚愕のサイコサスペンス「死刑にいたる病」映画化 監督は白石和彌

2021.08.24 10:32

注目の作家・櫛木理宇氏の傑作「死刑にいたる病」が白石和彌監督によって映画化、2022年に公開される。阿部サダヲ、岡田健史の出演が発表された。


阿部サダヲ×岡田健史×白石和彌監督 櫛木理宇の傑作を映画化

原作者の櫛木氏は、2012年に学園ホラー『ホーンテッド・キャンパス』で日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞してデビューし、同年、少女たちのダークな物語『赤と白』(集英社文庫)で小説すばる新人賞を受賞。原作は初版「チェインドッグ」のタイトルで発売され、文庫化に合わせて「死刑にいたる病」に改題され高評価を獲得している。

岡田健史 (C)2022映画「死刑にいたる病」製作委員会
岡田健史 (C)2022映画「死刑にいたる病」製作委員会
阿部サダヲ (C)2022映画「死刑にいたる病」製作委員会
阿部サダヲ (C)2022映画「死刑にいたる病」製作委員会
日本史上類をみない数の若者を殺した連続殺人鬼・榛村を演じるのは、大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」で主人公の田畑政治役を熱演し、白石監督とは『彼女がその名を知らない鳥たち』(ブルーリボン賞主演男優賞受賞)以来のタッグとなる阿部。収監されている榛村の元に通い事件の真相に迫る雅也には、ドラマ「中学聖日記」で有村架純の相手役として衝撃のデビューを果たして以来、「MIU404」や「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」、大河ドラマ「青天を衝け」など話題作への出演が続く注目の若手俳優・岡田。

脚本は『そこのみにて光り輝く』『オーバーフェンス』などを手掛けた脚本家・高田亮氏が務め、白石監督とは初タッグとなる。

2013年度賞レースを席巻した、史上最悪の凶悪事件とその真相を描いた問題作『凶悪』で注目を集め、恋愛ミステリーに挑戦した『彼女がその名を知らない鳥たち』や、警察とやくざの血で血を洗う攻防戦を過激な描写も辞さずに描いた『孤狼の血』でも数々の映画賞を獲得しただけでなく、高い支持を得ている、今日本映画界で最も注目される白石監督。観る者を翻弄する驚愕のサイコサスペンス作品の誕生に期待かかる。(modelpress編集部)

「死刑にいたる病」あらすじ

理想とは程遠いランクの大学に通い、鬱屈した日々を送る雅也の元にある日届いた1通の手紙。それは世間を震撼させた稀代の連続殺人事件の犯人・榛村からのものだった。24件の殺人容疑で逮捕され、そのうちの9件の事件で立件・起訴、死刑判決を受けた榛村は、犯行を行っていた当時、雅也の地元でパン屋を営んでおり、中学生だった雅也もよくそこに通っていた。「罪は認めるが、最後の事件は冤罪だ。犯人は他にいることを証明してほしい」。榛村の願いを聞き入れ、雅也は事件を独自に調べ始める。そこには想像を超える残酷な事件の真相があった――

阿部サダヲコメント

俳優をやっていて、「1度は手を出してみたい役」を頂けたので楽しんで演じました。白石組、白石監督の想像を超えるアイデア、どう仕上がって来るのか非常に楽しみです。岡田健史くんとのシーンは相当痺れました。

岡田健史コメント

こんなにも濃密な時間を過ごし、“人”に恵まれ、公開を待っててくださる方々に向けて、伝えたいことが豊富な作品に巡り逢えたという実感に、自分でも驚いています。きっと、今作品で交じり合えた方々との時間は、いつまでも自分の身体に宿り続けることでしょう。勝手ながら一若者として、この方々の魂を受け継いでいきたいと思いました。

さて、僕の役柄ですが、筧井雅也という、どこにでもいる男性です。“どこにでもいそう”、なのです。故に、この日本において誰にでも起こりうる機微を雅也は持っています。作品中に過激な表現も含まれてますが、今作品は雅也と同年代の方々にも是非観て頂きたいです。人は人に怯え、傷つけ、傷つけられて、抱きしめられて、救われてるということ。それはつまり何なんだろうと、思春期に考える時間が欲しかったと自分自身がそう感じるからです。公開をお楽しみに。もう少しの間だけお待ちください。

白石監督コメント

僕自身が10代20代の頃に持っていた鬱屈と、後ろめたい憧れを抱いてしまう殺人鬼。その両方が見事なコントラストで混在している櫛木先生の原作に心を奪われて映画化をお願いしました。阿部さんと岡田さんの邂逅も運命を感じる大きな事件でした。映画を観た後どんな感情が残るのか、僕もとても楽しみです。完成まであと少し。スクリーンでお会いできる日をお待ち下さい。

原作・櫛木理宇コメント

映画化のお話をいただいたときにまず「やった!」と思い、次に監督が白石和彌さんだとお聞きした瞬間「やった!!!」と感嘆符が三倍になりました。わたしの原作を監督が、このキャストの皆さんが、どう料理してくださったのか想像するだけで胸が高鳴ります。映画館の大スクリーンで拝見できる日を心待ちにしております。
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