

篠原ゆき子、奥山和由Pからの“主演作オファー”も「間に受けないようにしようと思って、信じてませんでした(笑)」

篠原ゆき子が5月21日に東京・よしもと有楽町シアターで行われた主演映画「女たち」の公開祈念イベントに、共演者の倉科カナと共に登壇した。同作は「海辺の映画館 -キネマの玉手箱」(2020年)などを手掛ける映画プロデューサー・奥山和由が初めて女性のために製作した映画で、自然豊かな小さな田舎町を舞台にそれぞれ事情を抱えた女性たちが繰り広げる生き様が描かれている。
篠原は「オファーというか、他の現場で奥山さんとご一緒させていただいた時、突然『篠原さんの主演映画を撮ろうよ』と言ってくださったんです。すごくうれしかったんですけど、真に受けないようにしようと思って、信じてませんでした(笑)。でも、奥山さんが企画を進めてくださったんです。企画がゼロの段階から携わらせていただいたのは初めて。『じゃあ、どういう映画を作ろうか』というところから始まりました」と、この映画が生まれるきっかけについて話した。
映画の製作はスタートしたが、新型コロナウイルスの影響でクランクインが予定よりも遅れ、コロナ禍での撮影、そして本来であれば5月21日だった公開日も6月1日(火)に延期になるなど、順風満帆な道のりではなかった。「『どういうことになっちゃうんだろう?』『本当に出来上がるのかな?』って不安でした。公開間近になってこんなに記者の方がいらしてる状況がウソみたいだなって(笑)」と、ここまでのことを思い出して笑顔を見せた。
高畑淳子が演じる美咲(篠原)の母親・美津子は、生きる目的を失い、自暴自棄で娘に当たり散らす“毒母”。この母と娘の愛憎混じった対立について、美咲の親友・香織を演じた倉科は「“ゴジラ対なんとか”みたいな感じで、怪演と怪演が対決していてすごいんです!」とそのすさまじさを表現。
撮影を思い出し、篠原は「本当につらかったんです。のちに円形脱毛症にもなってしまって」と明かし、「コロナ禍の中での撮影でしたので、スタッフさんや共演者の方と終わってから『ちょっとご飯に行こう』とか『お酒を飲んで』とか、そういうのもなかったんです。役から離れる時間が本当にないまま、1カ月弱、美咲のまんま群馬の富岡で暮らしていたので…」とコロナの影響で気持ちの切り替えができなかったと語った。
「高畑さんはいつもフレンドリーで優しい方なんです。でも、撮影の後半になると、私と美咲の境界線があいまいになってきて、高畑さんと美津子の境界線もあいまいに感じるようになってしまって、高畑さんがいつものように『これって、こうよね?』って質問してくださった時に『怖い!』『責められてる!』って思って泣いちゃったんです(笑)」というエピソードからも精神的に追い込まれていたことが分かる。
キャスト陣の徹底した役作り
倉科が演じる親友の香織は心にちょっと闇を抱えている女性。倉科も役作りを徹底していて、篠原が「親友役だし、飲めたらいいなと思って誘ったら、この笑顔で『やめときましょう!』って言われました(笑)」と暴露すると、倉科は「すっごく行きたかったんですよ。私、お酒も好きですし。でも、そうするとすぐに仲良くなっちゃうので、『この作品はダメだぞ!』って思って」と断った理由を説明。
主演の篠原をはじめ、キャスト全員が心身ともにストイックになり、体当たりの演技で臨んだからこそ出来上がった作品だと言える。
最後は、篠原が涙をこらえながら「今、コロナ禍で、本当にこの作品も(6月1日に)公開できるのか分からない状況で…。もっとシビアにこの先が分からない人がいっぱいいると思うんですけど、もしかしたら明日はいいことがあるかもしれないし…。私もこんなすてきな所に立たせていただけるとは思ってなかった人生でしたので、どうか生きていってほしいと思います。よかったら劇場で『女たち』をご覧になってください」と力強いメッセージを届け、締めくくった。
映画「女たち」は6月1日(火)より、TOHOシネマズ シャンテ他全国公開。
◆取材・文・撮影=田中隆信
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