有村架純が「るろうに剣心最終章 The Beginning」10thアニバーサリーイベントに登場した

有村架純、“究極の出会い”は「おすし。やり切った後に世界で一番好きな食べ物を食べる」

2021.05.18 06:30

5月17日、都内にて「るろうに剣心最終章 The Beginning」10thアニバーサリーイベントが開催され、佐藤健、有村架純、江口洋介、大友啓史監督が登壇した。

「The Beginning」では、かつて人斬り抜刀斎と言われていた緋村剣心(佐藤)が唯一心を許した妻・雪代巴(有村)が登場。戦いの理由となる剣心の頬に刻まれた“十字傷の謎”に迫る、剣心と巴の究極のラブストーリーが描かれる。

トークでは、「究極の出会いは？」という質問が。佐藤は「もちろん『るろうに剣心』ファミリーとの出会いでしょう」としみじみと回答。「大友さんとは『龍馬伝』の時からですけど、僕にとっては『るろうに剣心』に出会ったから、今の自分がいることは間違いない。この作品との出会い、この作品を作り上げてくださった皆さまとの出会いは非常に大きいですね」と感謝した。

一方、有村は「おすし。もちろん人や作品とかいっぱいあるんですけど、ここはおすしを選ばせていただきます」と答え、「おすしが世界で一番大好きなんです。作品を自分が『走り切ったぞ』って思った時にだけ、自分の中で食べられるんです。私の中では、やり切った後に世界で一番好きな食べ物を食べるっていう」と説明。

司会者から「『The Beginning』を撮り終わった後は？」と聞かれると、ちょっと間がありつつも「食べました」とニヤリ。佐藤が「やり切ってくれてないかと思った」とこぼすと、いたずらっぽい笑顔を見せていた。

イベントに、抽選で選ばれたファンがリモートにて参加し、佐藤らがファンからの質問に直接答える一幕も。東京在住の若い女性からこの映画のいい誘い文句を問われると、有村は「『本当に見なきゃ損するよ』でどうでしょう？」とアドバイス。

佐藤は有村の答えに「見たくなる」と納得しつつ、「東京に住んでるなら、『日本一大きいスクリーンが池袋にあるよ』って言って、声をかけたらいんじゃない？」と提案していた。

最後には、有村は「『The Final／The Beginning』は熱量と言っていいのか分からないほどの熱い思いが込められている作品。皆さまに届くのは個人的には緊張しますが、見届けてくれたらうれしいです」とアピール。

佐藤は「The Beginning」を「非常に描きたいエピソードで、このエピソードを描かずには『るろう剣心』シリーズを描いたとは言えないと思っていました」と口にし、「剣心の十字傷に隠された秘密を描く映画ですが、傷と共に深い悲しみやいろいろな感情が剣心に刻みこまれ、その気持ちが消えない限り、頬の十字傷は消えない。つまり十字傷がある限り、剣心は悲しいんだと、パート1からその精神を心に秘めて、大事にしながら演じていました」と回顧。

また、「『The Beginning』を撮影している時期は、本当に夢のような時間で。今でもどう演じたのか覚えていないくらい。今まではアニメのキャラクターを演じているような感覚でしたが、『The Beginning』の際中に、『この人、本当に幕末に生きたんだな』と思うくらい、自分の中に剣心という人が下りてきて。今映画をあらためて見ても、もしかしたら役と自分がここまで一体化できたことは初めての経験かもしれないなと思うくらい、それだけ自分にとって特別な作品になりました。皆さまの期待に応えられるような映画になっていると思いますし、とても大切な作品なので、届いたらいいなと思います」と晴れ晴れしい笑顔で語っていた。

◆取材・文・撮影＝TAKAMI