YOASOBI・幾田りら、声優初挑戦 細田守監督最新作「竜とそばかすの姫」キャスト発表
2021.05.07 12:30
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2人組音楽ユニット・YOASOBIのボーカル、ikura(幾田りら)が、細田守監督の最新作『竜とそばかすの姫』(2021年7月公開)で声優に初挑戦することがわかった。
『時をかける少女』(2006)、『サマーウォーズ』(2009)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012)、『バケモノの子』(2015)、そして、『未来のミライ』(2018)。過去作すべてが日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞し、『未来のミライ』ではアニー賞受賞に米国アカデミー賞長編アニメーション部門にノミネートと、日本のみならず世界中の観客を魅了し続けてきたアニメーション映画監督・細田守。
これまで細田監督が『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』(2000)、そして代表作『サマーウォーズ』と、約10年に1度描いてきたインターネットの世界を舞台に、『時をかける少女』以来となる10代の女子高生を主人公に迎え、世界の片隅で自分を失ってしまった少女が開く新しい扉、未知との遭遇、そして成長していく姿を、細田監督ならではのリアル×ファンタジーを通じ描き出す。“ずっと創りたいと思っていた映画”と監督が語る、まさに“細田守集大成”ともいえるダイナミックな一大エンターテインメント作品が誕生する。
さらに、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオで、『アナと雪の女王』『ベイマックス』など数多くのキャラクターデザインを手掛けるジン・キム(Jin Kim)、ロンドン在住の新進気鋭のイギリス人建築家/デザイナー、エリック・ウォン(Eric Wong)、そして、第93回米国アカデミー賞長編アニメーション部門へノミネートされた『ウルフウォーカー』など、これまで5本の映画をアカデミー賞にノミネートさせてきたアイルランドのアニメーションスタジオ、カートゥーン・サルーンのトム・ムーア&ロス・スチュアート監督が参加するなど、世界の才能が集結した。
主人公は、過疎化が進む高知の田舎町で父と暮らす17歳の女子高生・すず。幼い頃に母を亡くし、心に大きな傷を抱えていたすずは、全世界で50億人以上が集う超巨大インターネット仮想世界<U>に、歌姫「ベル」として参加し、その歌声で瞬く間に世界に注目される存在になっていく。そんな彼女の前に竜の姿をした謎の存在が現れ―。すず(ベル)と竜が出逢った先に一体どんな物語が待っているのか、竜の正体とはいったい…!?
主人公すずの幼馴染であり、何かとすずを気に掛けるしのぶくんを演じるのは、今年だけでも出演した映画がすでに3本公開し、NHK連続テレビ小説「おちょやん」など実写作品は勿論、新海誠監督の『君の名は。』『天気の子』では、両作品で同じ役を演じるなど、声でもその存在感を発揮する成田凌。
幼い頃、すずにプロポーズした?というエピソードも登場するなど、2人の甘酸っぱい関係性の行方と共に気になる役どころです。アフレコ時には、監督から「成田くんならどう思う?」と2人で役に付いて話し合う姿も。女子たちから絶大な人気を誇る存在でありつつも、どこかミステリアスな雰囲気のしのぶくんに、成田の低音ボイスが合わさり、魅力が倍増だ。
カヌー部を一人で立ちあげ、インターハイを目指す天真爛漫を通り超し、少し周囲から浮きつつもアツイ男子生徒・カミシン役を演じるのは、『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』に続き、3度目の細田作品出演となる染谷将太。『バケモノの子』以来、染谷にとって6年ぶりとなるアニメ声優ですが、アフレコ時には監督と「(染)6年も経った気がしない」「(細)ブランクを感じさせない、さすがです!」と、久々の再会を喜び、盛り上がる声も。過去に演じたキャラクターとはまた一味違う、個性的なカミシンを演技派の染谷がどう演じるのか注目だ。
そして、吹奏楽部でアルトサックスを吹く、モデルのような女の子で、太陽のような存在感からみんなの人気者のハイスペックガール・ルカちゃん役には、モデルとしても活躍し、『Diner ダイナー』『悪の華』『地獄少女』などアクの強い作品で、その演技と存在感が話題となった玉城ティナ。自身とも重なる美しくて人気者の役柄ながら、ただ明るいだけでない一面ものぞかせ、「さすが女優さんという気がしました…」と細田監督がうなる一幕も。オーディションで選ばれ、アニメ声優初挑戦ながら、共演の染谷からも「とてもお上手だった…」という声があがるなど、仕上がりに期待がかかる。
さらに、主人公・すずの良き理解者であり親友のヒロちゃん役には、今、音楽業界を席巻する勢いのシンガーソングライター幾田が声優に初挑戦。本格的な演技自体も今回が初となる。今作では、すずを<U>へと誘い、歌姫・ベルとしてプロデュース。すず=ベルの正体を唯一知るキーパーソンで、自身の持つふんわりとした優しいイメージとは正反対の毒舌冴えわたる女子高生を演じる。オーディションを受け、今回の役が決まったが、声を聞いた監督からは「聞いたことのない声。滑舌がとても良く、プロの声優のよう。初めてやるとは思えない!」と絶賛の声が。かわいくも鋭い毒舌がついつい笑いを誘い、観客と同じ目線で物語を引っ張っていく。
動き出す少年少女たちの運命、細田作品ならではの夏休みのワクワクするような青春を生きる個性的な登場人物を、より魅力的なキャラクターにする声優陣たちの演技は必見。人気実力共に兼ね備える俳優ながら、大ヒット劇場アニメのキーパーソンを演じてきた成田と染谷、そして、アニメ声優初挑戦となる玉城と幾田が、細田監督が描く未だ誰も観たことのない新たな“地図”に命を吹き込む。
未だ謎に包まれているすず/ベル役、竜役の声優キャスト、そして、今作のテーマである“歌”にも期待。また、7日より、現在、制作真っ只中の映画『竜とそばかすの姫』の完成までを追う特別密着映像「Making of 竜とそばかすの姫」が東宝MOVIEチャンネルにて配信スタートとなる。(modelpress編集部)
僕が演じるしのぶくんは、久々に高校で再会するすずの幼馴染で、すずが抱える悩みも唯一知っている男の子です。すずに寄り添いながら、そっと近くにいてあげられるのは自分だと思っているのですが、すずからしたら、ちょっと遠い存在にいるような人で…。なかなか難しい関係性ではありつつも、そのちぐはぐさが、演じていておもしろかったです。
自分のアフレコが終わった後、ベル役の方が歌うと聞いたので、残って聴かせてもらったのですが、凄すぎましたね…。映画館で聴いたらどうなるんだろう…と想像しましたし、あの歌声を壁一枚挟んで聴けたのは、すごい体験で、自慢できるなと思いました。主人公の心の持ちようで歌い方も変わっていくのですが、そこを表現できるベル役の方は本当に素晴らしいです。今作の見どころは、やっぱり何と言ってもベルの歌だと思います。
普段は自分の顔が出るお芝居が多いので、監督がおっしゃっているニュアンスを声で体現するのは、改めて難しいなと思いましたし、求められるレベルに応えるのに必死でした。アフレコ自体は短い時間でしたが、とても濃厚な、良い経験をさせて頂きました。
監督の作品は、自分を認めてくれているような、「人間いろいろあるけど、それでもいいよ」と優しい言葉をかけてもらっているような気がして、そこがグッときます。背中を押してもらえるような、自分にとっても大切な作品が多いです。
今回はアクションやファンタジー要素も多いですし、純粋にエンターテインメント作品として楽しめながら、みんなが抱えているものだったり、人としての闇の部分であったり、そこもちゃんと描いた上で、見ごたえのある作品になっていると思います。実際完成したアニメーションにベルの歌声が響くのも、今からものすごく楽しみです。
私が演じるルカちゃんは、皆から好かれていて、クラスの中心にいる目立つタイプの女の子ですが、物語が進むにつれ、表面的な部分だけじゃなく、内面も見えてくるキャラクターです。ただかわいいだけの女の子ではないので、自分としてもしっくりきましたし、そんな子を演じられて、とても嬉しかったです。「どんな子だろう…」と自分なりに考えていましたが、現場で監督がその都度アドバイス下さるので、安心して臨めました。
『サマーウォーズ』でもインターネットの世界が舞台でしたが、今作は、それが当たり前となった2021年という時代にピッタリですし、自分の居場所が、今いる場所じゃないところにもあるのかもしれない…と思っている方もたくさんいらっしゃると思うので、きっと誰でも感情移入して観られると思います。
細田監督から「聞いたことのない、他にない声だね。ヒロちゃんのこの声は、きっと作品の味になると思う」と言っていただき、その言葉に応えられるよう頑張りました。初めての声のお芝居でプレッシャーもありましたが、実際にアフレコが進んでいく中で、皆さんともコミュニケーションを取らせていただき、ヒロちゃんを通して私自身も成長させてもらえたのではないかと思います。
普段、音楽活動をしていてマイク前に立つことは多いですが、声優さんや俳優さんの方々と並んでやることはもちろん初めてで、同じマイク前でも今までとはまったく違う感覚でした。ブース内に一人ずつ仕切りがありましたが、それを飛び越えてくるような熱量を感じ、特に激しいシーンは、部屋全体の空気感のまま演じるように気を付けました。
すず役の方とは初日から一緒で、一言目のセリフから「すずだ!」と思ったのが、印象に残っています。ベルの歌声も素晴らしくて鳥肌が立ち、ご本人の感情が高ぶって声に現れる感じが、マッチしていて、感動しました。
監督の作品はどれも映像が美しく、今作でも<U>の世界や現実世界の風景も細かい所までとても美しく描かれているので、その絵の中で自分の声のキャラクターが動くと思うと感無量です。完成を楽しみにしています!
幼い頃に母を事故で亡くし、父と二人暮らし。
母と一緒に歌うことが何よりも大好きだったすずは
その死をきっかけに歌うことができなくなっていた。
いつの間にか父との関係にも溝が生まれ
現実の世界に心を閉ざすようになっていく。
曲を作ることだけが生きる糧となっていたある日
偶然にも、全世界で50億人以上が集う超巨大インターネット空間の仮想世界<U>に
「ベル」というキャラクターで参加することになる。
もうひとりの自分。
もうひとつの現実。
もう、世界はひとりひとつじゃない。
<U>では自然と歌うことができたすず(ベル)は
自ら作った歌を披露し続けていく内に
あっという間に世界中の人気者になっていく。
そんな驚きも束の間
突如轟音とともにベルの前に現れたのは
竜の姿をした謎の存在だった―。
これまで細田監督が『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』(2000)、そして代表作『サマーウォーズ』と、約10年に1度描いてきたインターネットの世界を舞台に、『時をかける少女』以来となる10代の女子高生を主人公に迎え、世界の片隅で自分を失ってしまった少女が開く新しい扉、未知との遭遇、そして成長していく姿を、細田監督ならではのリアル×ファンタジーを通じ描き出す。“ずっと創りたいと思っていた映画”と監督が語る、まさに“細田守集大成”ともいえるダイナミックな一大エンターテインメント作品が誕生する。
さらに、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオで、『アナと雪の女王』『ベイマックス』など数多くのキャラクターデザインを手掛けるジン・キム(Jin Kim)、ロンドン在住の新進気鋭のイギリス人建築家/デザイナー、エリック・ウォン(Eric Wong)、そして、第93回米国アカデミー賞長編アニメーション部門へノミネートされた『ウルフウォーカー』など、これまで5本の映画をアカデミー賞にノミネートさせてきたアイルランドのアニメーションスタジオ、カートゥーン・サルーンのトム・ムーア&ロス・スチュアート監督が参加するなど、世界の才能が集結した。
主人公は、過疎化が進む高知の田舎町で父と暮らす17歳の女子高生・すず。幼い頃に母を亡くし、心に大きな傷を抱えていたすずは、全世界で50億人以上が集う超巨大インターネット仮想世界<U>に、歌姫「ベル」として参加し、その歌声で瞬く間に世界に注目される存在になっていく。そんな彼女の前に竜の姿をした謎の存在が現れ―。すず(ベル)と竜が出逢った先に一体どんな物語が待っているのか、竜の正体とはいったい…!?
幾田りら、声優初挑戦 高校生役キャスト発表
この度、未解禁の主人公・すず/ベルと竜の声優キャストに先駆け、すずと同じく高知で暮らす同級生の声優キャストが解禁となった。主人公すずの幼馴染であり、何かとすずを気に掛けるしのぶくんを演じるのは、今年だけでも出演した映画がすでに3本公開し、NHK連続テレビ小説「おちょやん」など実写作品は勿論、新海誠監督の『君の名は。』『天気の子』では、両作品で同じ役を演じるなど、声でもその存在感を発揮する成田凌。
幼い頃、すずにプロポーズした?というエピソードも登場するなど、2人の甘酸っぱい関係性の行方と共に気になる役どころです。アフレコ時には、監督から「成田くんならどう思う?」と2人で役に付いて話し合う姿も。女子たちから絶大な人気を誇る存在でありつつも、どこかミステリアスな雰囲気のしのぶくんに、成田の低音ボイスが合わさり、魅力が倍増だ。
カヌー部を一人で立ちあげ、インターハイを目指す天真爛漫を通り超し、少し周囲から浮きつつもアツイ男子生徒・カミシン役を演じるのは、『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』に続き、3度目の細田作品出演となる染谷将太。『バケモノの子』以来、染谷にとって6年ぶりとなるアニメ声優ですが、アフレコ時には監督と「(染)6年も経った気がしない」「(細)ブランクを感じさせない、さすがです!」と、久々の再会を喜び、盛り上がる声も。過去に演じたキャラクターとはまた一味違う、個性的なカミシンを演技派の染谷がどう演じるのか注目だ。
そして、吹奏楽部でアルトサックスを吹く、モデルのような女の子で、太陽のような存在感からみんなの人気者のハイスペックガール・ルカちゃん役には、モデルとしても活躍し、『Diner ダイナー』『悪の華』『地獄少女』などアクの強い作品で、その演技と存在感が話題となった玉城ティナ。自身とも重なる美しくて人気者の役柄ながら、ただ明るいだけでない一面ものぞかせ、「さすが女優さんという気がしました…」と細田監督がうなる一幕も。オーディションで選ばれ、アニメ声優初挑戦ながら、共演の染谷からも「とてもお上手だった…」という声があがるなど、仕上がりに期待がかかる。
さらに、主人公・すずの良き理解者であり親友のヒロちゃん役には、今、音楽業界を席巻する勢いのシンガーソングライター幾田が声優に初挑戦。本格的な演技自体も今回が初となる。今作では、すずを<U>へと誘い、歌姫・ベルとしてプロデュース。すず=ベルの正体を唯一知るキーパーソンで、自身の持つふんわりとした優しいイメージとは正反対の毒舌冴えわたる女子高生を演じる。オーディションを受け、今回の役が決まったが、声を聞いた監督からは「聞いたことのない声。滑舌がとても良く、プロの声優のよう。初めてやるとは思えない!」と絶賛の声が。かわいくも鋭い毒舌がついつい笑いを誘い、観客と同じ目線で物語を引っ張っていく。
動き出す少年少女たちの運命、細田作品ならではの夏休みのワクワクするような青春を生きる個性的な登場人物を、より魅力的なキャラクターにする声優陣たちの演技は必見。人気実力共に兼ね備える俳優ながら、大ヒット劇場アニメのキーパーソンを演じてきた成田と染谷、そして、アニメ声優初挑戦となる玉城と幾田が、細田監督が描く未だ誰も観たことのない新たな“地図”に命を吹き込む。
未だ謎に包まれているすず/ベル役、竜役の声優キャスト、そして、今作のテーマである“歌”にも期待。また、7日より、現在、制作真っ只中の映画『竜とそばかすの姫』の完成までを追う特別密着映像「Making of 竜とそばかすの姫」が東宝MOVIEチャンネルにて配信スタートとなる。(modelpress編集部)
成田凌…しのぶくん(久武忍/ひさたけ・しのぶ)役 コメント
細田監督の作品をずっと観ていたので、今回初めてご一緒して、演出をして頂けるのはとても嬉しかったですし、貴重な時間だと思いながら、毎日を過ごしていました。監督はすごく優しくて、「成田くんならどう思う?」と優しいアプローチの仕方をしていただいたので、言って下さることも分かりやすかったです。もちろん妥協しない部分もたくさんありますし、僕が「今の大丈夫かな…」と思ったところが、意外に「今の良かったよ!」と言ってもらえたりもして、監督の中に常に正解があるんだなと思いながら、アフレコしていました。僕が演じるしのぶくんは、久々に高校で再会するすずの幼馴染で、すずが抱える悩みも唯一知っている男の子です。すずに寄り添いながら、そっと近くにいてあげられるのは自分だと思っているのですが、すずからしたら、ちょっと遠い存在にいるような人で…。なかなか難しい関係性ではありつつも、そのちぐはぐさが、演じていておもしろかったです。
自分のアフレコが終わった後、ベル役の方が歌うと聞いたので、残って聴かせてもらったのですが、凄すぎましたね…。映画館で聴いたらどうなるんだろう…と想像しましたし、あの歌声を壁一枚挟んで聴けたのは、すごい体験で、自慢できるなと思いました。主人公の心の持ちようで歌い方も変わっていくのですが、そこを表現できるベル役の方は本当に素晴らしいです。今作の見どころは、やっぱり何と言ってもベルの歌だと思います。
染谷将太…カミシン(千頭慎次郎/ちかみ・しんじろう)役 コメント
細田監督の作品はずっと観ていて、毎回感動させて頂いてます。今回呼んで頂き、とても嬉しかったです。監督が、カミシンは、その場の空気というか、温度がガっと上がるような存在だけど、元気なだけじゃなく、ある種どこか天然で、読み切れない部分があり、そこを表現してほしいとおっしゃっていて、ただ元気なだけではなく、繊細な部分は繊細に、いいグラデーションが出せるよう、魅力的なキャラクターを台無しにしないように演じました。普段は自分の顔が出るお芝居が多いので、監督がおっしゃっているニュアンスを声で体現するのは、改めて難しいなと思いましたし、求められるレベルに応えるのに必死でした。アフレコ自体は短い時間でしたが、とても濃厚な、良い経験をさせて頂きました。
監督の作品は、自分を認めてくれているような、「人間いろいろあるけど、それでもいいよ」と優しい言葉をかけてもらっているような気がして、そこがグッときます。背中を押してもらえるような、自分にとっても大切な作品が多いです。
今回はアクションやファンタジー要素も多いですし、純粋にエンターテインメント作品として楽しめながら、みんなが抱えているものだったり、人としての闇の部分であったり、そこもちゃんと描いた上で、見ごたえのある作品になっていると思います。実際完成したアニメーションにベルの歌声が響くのも、今からものすごく楽しみです。
玉城ティナ…ルカちゃん(渡辺瑠果/わたなべ・るか)役 コメント
細田さんの作品は、以前から、新作の発表を待ち望んでいたので、オーディションでこの役が決まった時は、嬉しかったですし、初めてのアニメ声優のお仕事が、細田さんの作品でとても光栄です。脚本を読んでいても、惹きつけられる部分が多く、ルカちゃんとして作品に貢献できればと思っています。私が演じるルカちゃんは、皆から好かれていて、クラスの中心にいる目立つタイプの女の子ですが、物語が進むにつれ、表面的な部分だけじゃなく、内面も見えてくるキャラクターです。ただかわいいだけの女の子ではないので、自分としてもしっくりきましたし、そんな子を演じられて、とても嬉しかったです。「どんな子だろう…」と自分なりに考えていましたが、現場で監督がその都度アドバイス下さるので、安心して臨めました。
『サマーウォーズ』でもインターネットの世界が舞台でしたが、今作は、それが当たり前となった2021年という時代にピッタリですし、自分の居場所が、今いる場所じゃないところにもあるのかもしれない…と思っている方もたくさんいらっしゃると思うので、きっと誰でも感情移入して観られると思います。
幾田りら…ヒロちゃん(別役弘香/べつやく・ひろか)役 コメント
私の演じるヒロちゃんは、喜怒哀楽が豊かなタイプで、一つのセリフの中だけでも、強弱や変化が多いので、声の高低差や言い回し、細かいニュアンスをつけるよう意識しました。どこかプロデューサー的な、放っておけないすずの手を引っ張っていくような女の子ですが、とにかくすずが大好きで、応援したくてという愛の部分が大きく、そこを真摯に表現したいと思いました。細田監督から「聞いたことのない、他にない声だね。ヒロちゃんのこの声は、きっと作品の味になると思う」と言っていただき、その言葉に応えられるよう頑張りました。初めての声のお芝居でプレッシャーもありましたが、実際にアフレコが進んでいく中で、皆さんともコミュニケーションを取らせていただき、ヒロちゃんを通して私自身も成長させてもらえたのではないかと思います。
普段、音楽活動をしていてマイク前に立つことは多いですが、声優さんや俳優さんの方々と並んでやることはもちろん初めてで、同じマイク前でも今までとはまったく違う感覚でした。ブース内に一人ずつ仕切りがありましたが、それを飛び越えてくるような熱量を感じ、特に激しいシーンは、部屋全体の空気感のまま演じるように気を付けました。
すず役の方とは初日から一緒で、一言目のセリフから「すずだ!」と思ったのが、印象に残っています。ベルの歌声も素晴らしくて鳥肌が立ち、ご本人の感情が高ぶって声に現れる感じが、マッチしていて、感動しました。
監督の作品はどれも映像が美しく、今作でも<U>の世界や現実世界の風景も細かい所までとても美しく描かれているので、その絵の中で自分の声のキャラクターが動くと思うと感無量です。完成を楽しみにしています!
ストーリー
高知の自然豊かな村に住む17歳の女子高生・すずは幼い頃に母を事故で亡くし、父と二人暮らし。
母と一緒に歌うことが何よりも大好きだったすずは
その死をきっかけに歌うことができなくなっていた。
いつの間にか父との関係にも溝が生まれ
現実の世界に心を閉ざすようになっていく。
曲を作ることだけが生きる糧となっていたある日
偶然にも、全世界で50億人以上が集う超巨大インターネット空間の仮想世界<U>に
「ベル」というキャラクターで参加することになる。
もうひとりの自分。
もうひとつの現実。
もう、世界はひとりひとつじゃない。
<U>では自然と歌うことができたすず(ベル)は
自ら作った歌を披露し続けていく内に
あっという間に世界中の人気者になっていく。
そんな驚きも束の間
突如轟音とともにベルの前に現れたのは
竜の姿をした謎の存在だった―。
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