武井咲、大友啓史監督(C)和月伸宏/集英社

武井咲「るろ剣」佐藤健の現場での姿「好きでした」シリーズ最終章に込めた思い「昔の私では無理だった」

2021.01.25 07:00

漫画『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』(原作:和月伸宏)誕生25周年を記念して企画された、初の大規模作品展「25周年記念 るろうに剣心展」が、22日より東京ドームシティ Gallery AaMoにて開催中。映画版シリーズ最終章『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』(それぞれ4月23日/6月4日公開)を手掛けた大友啓史監督と、神谷薫役で出演する女優の武井咲が展覧会を観覧した。


武井咲&大友監督が展覧会に「“健剣心”が入っているよう」

様々な原画を見ながら、撮影を振り返る武井と大友監督。今回の「るろうに剣心展」のために描きおろされたキービジュアルイラストを見ながら、大友監督は「僕の勝手な考えですが、最近の剣心の画のタッチは、“健(たける)剣心”が入ってるような気がするんですよね」と映画版で主演した佐藤健に言及して周囲を笑わせ、武井は「当時のセリフを思い出しちゃいますね。ザワザワしてきました(笑)」と笑顔を見せた。

(C)和月伸宏/集英社
(C)和月伸宏/集英社
そして、『るろうに剣心 最終章 The Final』で描かれる【人誅編】のエリアで足を止めると「まさに撮影もこんな感じでしたね」と剣心と雪代縁の闘いを描いた原画を見つめながら大友監督は語り、武井も「今まで描かれてきた剣心の闘いとは違いましたね。声が出せないというか、邪魔してはいけないという異様な雰囲気でした」と述懐した。

武井咲「るろ剣」の歴史に感慨「剣心たちと一緒に過ごしてきたんだな」

大友啓史監督、武井咲(C)和月伸宏/集英社
大友啓史監督、武井咲(C)和月伸宏/集英社
そして、観覧後に行われたスペシャルインタビューでは「るろうに剣心展」の見どころと魅力、これまでのシリーズを振り返り、撮影時の思い出に残ったエピソードやシリーズ完結について自身の思いを語りました。

「るろうに剣心展」の観覧を終え、大友監督は、「間近で見ると迫力が違いますね。和月先生がどんな思いを込めて描かれたのか、剣の一振りにどれだけの時間を込めたのか直接伝わってきました。原作から何を感じるか、原作からのインスピレーションを得ようと思って読んでいた時の熱を思い起こさせられた感じがしました」と興奮した様子で語り、武井は「大友監督と回らせていただいたので、映画化当時の監督の思いと大変さが伝わりました。これだけ細かいところまで見られるのはすごく貴重だと思いますし、1作目からの撮影をすごく思い出しました。あれから10年経ったとは思えないんですけど、こうやって剣心たちと一緒に過ごしてきたんだなと強く感じました」と感無量の様子でコメントした。

「るろうに剣心展」には、「週刊少年ジャンプ」で連載された「京都編」の決着から23年を経て、この展覧会のために原作者・和月伸宏氏が描きおろした“剣心と志々雄真実”の闘いを描いた二枚一対の≪剣闘図≫も飾られており、ファンにはたまらない展示に。

大友監督はこの≪剣闘図≫を見ながら「このシーンを実写化した時は相当悩みました。剣と剣の闘いだけではなく、ある時代を背負った男と男の意地のぶつかり合いというのが、この画には出ていますよね。あのシーンは健くんも野獣のような顔つきに変わって。そういった迫力や剣撃の深さとスピードも一枚で表現するのは本当にすごいですね。僕らは何時間もかけて描いたシーンでしたので」と「京都大火編/伝説の最期編」の思い出を振り返りながら圧倒されていた。

一方、武井は「私はどうしても、健さんと藤原竜也さんに見えてしまいますね(笑)」と笑いながら、「当時の撮影を鮮明に思い出します」と懐かしんだ様子だった。

大友監督、佐藤健×武井咲の10年「2人が一緒にいるシーンは本当に染みました」

大友啓史監督、武井咲(C)和月伸宏/集英社
大友啓史監督、武井咲(C)和月伸宏/集英社
200点以上の原画が展示されている本展覧会。映画の撮影を思い出す原画があったか問われた大友監督は「神谷道場での剣心と薫の出会い」と答え「ヒロイン(薫)とこの原画を一緒に見れたというのは非常に感慨深いですね。原画を見てても、最後のシーンまで辿り着くのに薫がどんどん漫画の中のコマで成長しているんですね。それを私は生身の人間でも体験できているんです。佐藤さんと武井さんの成長もこの10年見てきたので、2人が一緒にいるシーンは本当に染みましたしね」と感動した様子で語った。

そして、武井も「神谷道場のシーン」と回答し、撮影を振り返りながら「本当にこれまで緊張しながら撮影に臨んでいたのですが、本作での神谷道場の撮影の時に、この10年間見えていないところでも、(私の中には)薫が近くにいたんだなと思いましたし、戻って来ることができて本当に良かったです」と懐かしみながらコメント。そして、原作から薫というキャラクターを演じるにあたってのヒントはあったかと聞かれた武井は「最初はやはりビジュアルですね。監督から当時言われていたのは、薫はピュアであり真っ直ぐで、常に父の言葉を信念に持っている女性で、そういったイメージとビジュアルや薫の良いところを体現できればいいなと思っていましたね」と語り、監督からは竹刀をもらったエピソードも披露し笑顔を見せた。

武井咲「昔の私では無理だった」最終章に込めた思い

大友啓史監督、武井咲(C)和月伸宏/集英社
大友啓史監督、武井咲(C)和月伸宏/集英社
今年公開となる『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』で、ついにシリーズは完結。武井はシリーズ完結への思いを「またこのシリーズに参加できるは凄く嬉しいですし、海外へ行った時に“薫”として見られる時もあり、こういったグローバルな作品に携わることができて光栄でしたね」と感謝の気持ちを口に。

そんな武井の思いを聞いた大友監督は「薫は17歳の道場主という、父の思いを背負って、道場を守る健気な少女という設定で、そんな人いるかなと思って探していたところ、武井さんを見つけてオファーをしました。当時の武井さんと薫が重なって、良いスタートを切ることができましたし、シリーズが進むにつれて、色々な現場で経験された芝居の上手さがすごく出ていました。今回は剣心と巴の過去をどう受け止めていくか、恐らく、5年前(前作)の武井さんの受け止め方と、今作での受け止め方は違うと思うんですね。薫が2人の過去を受け止める姿は、多くの女性が共感出来る部分だと思います。その想いを武井さんが芝居を通して表現してくれていましたね」と労いながら、前作から7年ぶりの現場となった本作での”神谷薫”としての武井について語った。

そして武井も「剣心の過去を知って2人を思いやるのは、昔の私では無理だったと思いますね」と大友監督の言葉に頷いた。

また、薫というキャラクターについて武井は「信念を貫き、自分の思いを曲げずに立ち向かっていく姿はずっと変わらない姿だと思いますし、私はそういった薫の姿が本当に好きですね。芝居中、薫の気持ちに寄り添いながら共存していましたし、感慨深い気持ちになりますね」と自身にとっても大切なキャラクターだと語った。

武井咲、佐藤健への思い「周りのスタッフさんと同じ方向を向いて進んでいく姿が好きでした」

そして、剣心を演じた佐藤について聞かれた武井は「健さんにとっても大きなミッションだったと思うんですが、周りのスタッフさんと同じ方向を向いて進んでいく姿が好きでしたね。健さんがいるだけで、みんなのスイッチが入るし、健さんが剣心を纏うと、『るろうに剣心』の世界に入り込めましたね」と回答。

さらに、神谷道場メンバーとの撮影について「『ただいま』という気持ちが強かったですね。うっかり素に戻ってしまうくらいの空気感でした。久しぶりの現場だったんですが自然とスイッチが入りましたし、最高に楽しかったですね」と語り、さらに「剣心が横にいてくれたからこそだと思っています。目の前に剣心がいて、横に弥彦がいるということが神谷道場の日常を思い出させてくれるというか、撮影が始まっているとうよりは、ご飯を食べている途中で撮られているという感覚でした」と神谷道場メンバーがかけがえのない存在だとわかるエピソードを披露した。(modelpress編集部)
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