前田敦子 (C)モデルプレス

前田敦子“危ない遊具”撮影で涙「大変なことになりました」<旅のおわり世界のはじまり>

2019.06.15 13:17

女優の前田敦子が15日、都内で行われた主演映画「旅のおわり世界のはじまり」公開記念舞台あいさつに、共演の加瀬亮、染谷将太、柄本時生、アディズ・ラジャボフ、メガホンをとった黒沢清監督とともに登壇した。

ウズベキスタンで全編ロケ撮影された同作は、観客も一緒に異郷を旅しているようなシルクロードの美しい風景の中で描かれる旅の物語。“舞台で歌う”という夢への情熱を胸に秘めたテレビリポーターの主人公(前田)が、番組クルー(加瀬、染谷将太、柄本)と取材のためにウズベキスタンを訪れ、異国での様々な出会いによって成長していく姿を描く。

客席から「あっちゃんかわいいー!」と声が飛ぶ中、「あははっ、ありがとうございます。本日はわざわざ来てくださって、すごく素敵な初日は迎えられてすごく嬉しいです」と笑顔であいさつした前田。劇中では“危険な遊具”に乗っているシーンがあるそうで、黒沢監督は「あんなものがあったらいいなと思って、脚本には漠然と“危ない遊具”とか書いたかもしれないですね。そう簡単にはなかったんですけど、首都のタシケントの大きな遊園地の中にいっぱい遊具があって、ロケハンのときにふと歩いていて見つけたんですよ。『これ、本当に遊具なの?』ってやつを」と打ち明け、「僕は乗る気がなかったので、プロデューサーに乗ってもらったら、動き出した瞬間にプロデューサーが絶叫していまして、“あっ、これイケる!”と思って、あれにいたしました」と経緯を説明した。

前田敦子 (C)モデルプレス
前田敦子 (C)モデルプレス

涙が止まらない様子だった前田敦子

そんな遊具に乗った前田は、感想を聞かれると「ぜひ皆さんに乗ってほしいですね…」と苦笑い。「私は間違って4回乗ってしまって大変なことになりました(笑)。この中で共有してくれたのは撮影の中でも一緒に乗った加瀬さんだけなんですけど、(ほかの)皆さんは絶対に乗ってくれなかったので…」とチクリ。

一緒に乗った加瀬は、カメラマン役ということでカメラを手に持ち乗ったそうで「最初にテストで前田さんが乗ったときに、すごい顔をして降りてきて、涙が止まらない様子だったので、最初は大げさだなって思いました」と告白。前田から「ひどーいです…」と悲しそうな声が飛んだが、加瀬は「乗ったら僕は1回で十分っていう感じでした」と前田のリアクションに納得した様子だった。

(左から)アディズ・ラジャボフ、染谷将太、前田敦子、加瀬亮、柄本時生、黒沢清監督、ガイラト・ファジーロフ駐日大使 (C)モデルプレス
(左から)アディズ・ラジャボフ、染谷将太、前田敦子、加瀬亮、柄本時生、黒沢清監督、ガイラト・ファジーロフ駐日大使 (C)モデルプレス

染谷将太&柄本時生が振り返る

また、乗車拒否した染谷は「乗っちゃうと共感しちゃうじゃないですか。(役柄的に)かわいそうだなと思ったらダメなので、『やるか?休むか?どっちだ?』って言うには乗らないほうがいいと思って乗りませんでした」と役作りを言い訳に。

柄本は「僕はちゃんと見ていました。なんか大変そうだなというのはわかったので、それだけわかればいいじゃないですか(笑)。やっぱり乗りたくはなかったですね」と眉をひそめた。

前田敦子 (C)モデルプレス
前田敦子 (C)モデルプレス

黒沢清監督が絶賛

そして前田は、黒沢監督の指示で、劇中でLINEをセリフとして読み上げるシーンに挑戦。当時の様子を「『LINE』って書いてあったのでどうするんだろうなって思っていて、あとから画面や声を撮るのかなと思っていたので(そのセリフを)覚えていなかったんですけど、(撮影が)初日とかに入っていて、数日前に私も聞いちゃったのが悪かったんですけど、『覚えてきてくださいって言われています』って言われて、大変って思ったんですけど、監督が言うんだったらやるしかないので、特に疑問もなくやりました」と振り返った。

そのシーンについて黒沢監督は「LINEのやり取りのようなものは、皆さんしょっちゅうやっていることなので、今回もごく自然にそういうシーンを作ったんですが、多くの映画やテレビでそういうシーンがあると、スマホの画面のアップになるか、字幕みたいなものが入るんですけど、どっちも嫌だなと思ったんです」と紹介。「ダメだったら別な手を考えようと思っていたんですけど、前田さんだったらできるんじゃないかなと思って、本来は口には出さないLINEを、相手が言っていることも含めて全部声に出して説明してくれとお願いしました。難なくやってくれて、違和感はなかったと思います。演劇をかなり経験していらっしゃるので、演劇って意外といろんな設定をセリフで説明するシチュエーションがあるんですね。それをさも当然のように口に出して説明するということを、すでに前田さんは演技として経験していらっしゃったから、難なくできたんだと思います」と前田を絶賛した。(modelpress編集部)

【Not Sponsored 記事】

関連リンク

関連記事

  1. 前田敦子「憧れの存在でした」 初挑戦に歓喜
    前田敦子「憧れの存在でした」 初挑戦に歓喜
    モデルプレス
  2. 篠田麻里子、前田敦子の子どもは「顔の半分以上が目」イケメン夫との新婚生活も明かす
    篠田麻里子、前田敦子の子どもは「顔の半分以上が目」イケメン夫との新婚生活も明かす
    モデルプレス
  3. 前田敦子、夫・勝地涼との愛息子はどっち似?
    前田敦子、夫・勝地涼との愛息子はどっち似?
    モデルプレス
  4. 高畑充希・前田敦子、池松壮亮からのメール明かす 出演決意を後押し<町田くんの世界>
    高畑充希・前田敦子、池松壮亮からのメール明かす 出演決意を後押し<町田くんの世界>
    モデルプレス
  5. 前田敦子「私にこんな可愛い子が生まれるなんて」ノロケたっぷり愛息子を語る<町田くんの世界>
    前田敦子「私にこんな可愛い子が生まれるなんて」ノロケたっぷり愛息子を語る<町田くんの世界>
    モデルプレス
  6. 前田敦子、AKB48総選挙振り返る 当時の正直な思い吐露
    前田敦子、AKB48総選挙振り返る 当時の正直な思い吐露
    モデルプレス

「映画」カテゴリーの最新記事

  1. 福山雅治「キャリア史上最も多くNGが出た」20テイクに及んだシーン明かす「本当にプレッシャーでした」【ブラック・ショーマン】
    福山雅治「キャリア史上最も多くNGが出た」20テイクに及んだシーン明かす「本当にプレッシャーでした」【ブラック・ショーマン】
    モデルプレス
  2. 有村架純、タクシーで「タレントさんか何かですか」と聞かれて思わずついた“嘘”【ブラック・ショーマン】
    有村架純、タクシーで「タレントさんか何かですか」と聞かれて思わずついた“嘘”【ブラック・ショーマン】
    モデルプレス
  3. JO1與那城奨「ロマンティック・キラー」出演決定 主人公の1人・INI木村柾哉の魅力もアピール「柾哉の笑顔が沢山見られる作品」
    JO1與那城奨「ロマンティック・キラー」出演決定 主人公の1人・INI木村柾哉の魅力もアピール「柾哉の笑顔が沢山見られる作品」
    モデルプレス
  4. 水上恒司・山下美月・Snow Man宮舘涼太らが互いを撮影「火喰鳥を、喰う」オフショット一挙公開
    水上恒司・山下美月・Snow Man宮舘涼太らが互いを撮影「火喰鳥を、喰う」オフショット一挙公開
    モデルプレス
  5. 人気ホラーゲーム「夜勤事件」実写映画化決定 不穏な雰囲気包まれる特別映像公開
    人気ホラーゲーム「夜勤事件」実写映画化決定 不穏な雰囲気包まれる特別映像公開
    モデルプレス
  6. 金ロー「E.T.」10月10日放送決定 スティーヴン・スピルバーグ監督不朽の名作
    金ロー「E.T.」10月10日放送決定 スティーヴン・スピルバーグ監督不朽の名作
    モデルプレス
  7. Aぇ! group&西村拓哉「おそ松さん」公開日&タイトル決定 “6つ子”ビジュアル初披露【おそ松さん 人類クズ化計画!!!!!?】
    Aぇ! group&西村拓哉「おそ松さん」公開日&タイトル決定 “6つ子”ビジュアル初披露【おそ松さん 人類クズ化計画!!!!!?】
    モデルプレス
  8. 山田裕貴、“バディ役も経験”俳優サプライズ登壇で「背中グショグショ」主演作での共演は「夢に描いていた」【ベートーヴェン捏造】
    山田裕貴、“バディ役も経験”俳優サプライズ登壇で「背中グショグショ」主演作での共演は「夢に描いていた」【ベートーヴェン捏造】
    モデルプレス
  9. 芳根京子&キンプリ高橋海人「君の顔では泣けない」切ない思い溢れる場面写真解禁
    芳根京子&キンプリ高橋海人「君の顔では泣けない」切ない思い溢れる場面写真解禁
    モデルプレス

あなたにおすすめの記事