(右)松岡茉優(C)柏葉幸子・講談社/2019「バースデー・ワンダーランド」製作委員会

松岡茉優、初抜擢で「気持ちに応えたい」“不朽の名作”映像化<バースデー・ワンダーランド>

2019.01.08 04:00

世界35以上の映画賞を受賞し、「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」や「河童のクゥと夏休み」などで知られる日本を代表するアニメーション監督・原恵一氏待望の最新作「バースデー・ワンダーランド」の公開が、4月26日に決定。主人公アカネ役の声優を、女優の松岡茉優が務めることがわかった。


「バースデー・ワンダーランド」とは

原作は累計発行部数50万部突破のベストセラー、柏葉幸子氏著「地下室からのふしぎな旅」(講談社青い鳥文庫)。子どもから大人まで幅広い世代に愛され続ける不朽の名作を、原監督がイマジネーションを爆発させて創り上げた“まったく新しい映像世界”となる。

その世界観を表現するキャラクター/ビジュアルアーティストに原監督自ら抜てきしたのは、日本をリスペクトしてやまないロシア出身の新進気鋭な若手イラストレーター・イリヤ・クブシノブ氏。監督が創り出すエモーショナルなドラマとイリヤ氏による愛らしいキャラクターとなっている。

松岡茉優、声優初主演に抜てき

2人が織りなすカラフルで、スペシャルな“ワンダーランド”に強引に連れて行かれる主人公アカネの声優を「万引き家族」(2017)など、話題作の出演が続く実力派女優の松岡が担当。自身もファンで尊敬する原監督作品で、アニメーション映画初主演(声優)として挑む。

(右)松岡茉優(C)柏葉幸子・講談社/2019「バースデー・ワンダーランド」製作委員会
(右)松岡茉優(C)柏葉幸子・講談社/2019「バースデー・ワンダーランド」製作委員会

松岡茉優「バースデー・ワンダーランド」特報解禁

この度、特報として初めて同作の映像が解禁。自分に自信がない主人公アカネの誕生日の前日、彼女の前に突然現れた謎の錬金術師のヒポクラテスと弟子のピポ。2人から「この世界を救ってほしいのです」と告げられ、むりやり“ふしぎな世界=ワンダーランド”の救世主にされたアカネは、強引に地下室から続くワンダーランドへ連れ出される。

そこは、カラフルでワクワクする見たことも無い世界。救世主になって世界を救うための冒険で出会うさまざまな人や動物たちとの出会いは、特別な1日を予感させる。

2種類のティザービジュアル公開

合わせて解禁となったティザービジュアル2種は、イリヤ氏が描く初の日本アニメーション映画のキャラクター。主人公アカネの魅力的な表情がアップで描かれる“アカネ Ver.”と、ワンダーランドに飛び込んだアカネを天地が逆さになった世界観で描いた“冒険のはじまりVer.”。どちらも、今後の物語を期待させる印象的な2つのビジュアルが完成した。

松岡茉優「楽しみに待っていて欲しい」

主人公アカネ役の松岡は、「台本をめくりながら、次はどこにいけるのだろうとワクワクしました。原さんとご一緒させていただくのは2度目ですが、またご一緒したいと思っていたのでうれしかったです。声のお仕事は、力むし、とても心配だし、お邪魔しますという気持ちが強いですが、『アカネ』というキャラクターへの愛情が原さんからビシビシと伝わってきたので、その気持ちに応えたい、原さんの思っている世界に少しでも近づきたいと思って演じました」とコメント。

「アカネのように私が救世主にさせられて、冒険に連れて行かれたら戸惑うし、前に進めないと思います。しかし、アカネは戸惑いながらも、冒険での人や動物との出会いを通して成長していきます。この作品は勇気を出して少し視点を変えてみると、思いがけない世界が広がるかもしれない、ということを教えてくれると思います。楽しみに待っていて欲しいなと思います」と呼びかけた。

原恵一監督、松岡茉優について明かす

また、原監督は「松岡と初めて会ったのは、僕の初実写映画『はじまりのみち』のオーディションの時でした。当時はまだ高校生でしたが、媚びない目をしていたのが印象的でした。その後ブレイクしたのも我が事の様に嬉しかった」と回想。

「今回のアカネ役もオーディションで決めました。僕が相手役になって即興でのやりとりをしたのがとても楽しかった。本番のアフレコも、自信の無いアカネが少しずつ自分の意思で動き出す変化を見事に演じてくれました。観客の皆さんに”松岡アカネ”を早く見てもらいたいです」と明かした。(modelpress編集部)

松岡茉優プロフィール

1995年東京都出身。NHK大河ドラマ「真田丸」などドラマ出演も多い。2017年『勝手にふるえてろ』(大九明子監督)で映画初主演。同年、第30回東京国際映画祭のジェムストーン賞を受賞。18年、カンヌ映画祭パルムドールを受賞した『万引き家族』(是枝裕和監督)など話題作への出演が続く。
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