ディーン・フジオカ、“脱線トーク”で観客沸かす<海を駆ける>
2018.05.07 20:48
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俳優のディーン・フジオカが7日、都内で行われた映画『海を駆ける』(5月26日公開)の完成披露イベントに、共演の太賀、阿部純子、鶴田真由、メガホンをとった深田晃司監督とともに登壇した。
第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門で審査員賞を『淵に立つ』で受賞した深田監督が、2011年の東日本大震災のあとに大学の研究チームの震災復興リサーチに参加し、そこで2004年にスマトラ島沖大震災の津波で壊滅的な被害を受けつつも、今では完全に復興を遂げた町パンダ・アチェを訪れて、同作のアイディアを想起。
そんな同作は、自然はときに豊かに美しく、ときに脅威となり人を飲み込み、また人間の生活は自然とともにあるという様を、インドネシアの美しい海、そして国籍や宗教を超えて育まれる若者たちの友情を通して描くファンタジー作品。ディーンが演じるのは、海岸で倒れているところを発見された謎の男。片言の日本語やインドネシア語を話す男はラウ(インドネシア語で「海」)と名付けられ、様々な不思議な奇跡と事件を巻き起こしていく。
立ち見が出るほど会場いっぱいに詰めかけた女性ファンから「ディーンさーん!」と黄色い声援が飛ぶ中、登場したディーンは第一声で「今日はちゃんと服を着てきました」とコメントして会場を沸かせ、「映画では全裸で登場しますが、今日はちゃんとしたジャケットを着て皆さんにこうやってごあいさつさせていただくことを嬉しく思います」とあいさつした。
続けて「(アチェには)映画を作るシステムもないし、そういう中で現地の人でさえもアチェで何かを作ったりすることを考えない中、今回、深田監督の作品で、日活さんがプロジェクトを実現していく中で、いい意味で狂った人たちがいて、自分もいつかインドネシアで映画を作ってみたいと思っていたので、祖国日本を経由してアチェに行けたことが、自分にとっても誇りに思いますね」と感慨深げに語り、「作品の中にラウとして一部になれたことは、すごく不思議な体験でしたね」と笑顔を見せた。
さらに、深田監督は“見てくれた人で意見を交わしてほしい”という思いで同作を作ったそうで、そんな同作を見た感想をキャスト陣が語る一幕もあり、鶴田が感想を言い終わると、突如、ディーンは「鶴田さんが撮休のときに1人でジョグジャカルタに行ったのが衝撃的でした。物語の中で旦那さんがジョグジャカルタ出身の設定だったり、作品との向き合い方とか、個人的な好奇心とか、いろんなことでそうなったんだと思うんですけどビックリしたんですよ。リスペクト!」と目を輝かせ、「インドネシアってけっこう難易度が高いんですよね。僕は家族もいるし快適ですけど、最初に行ったときは、他の国とインフラが違ったから、どう移動したらいいのかわからなかったんですよね」と脱線トークを展開。
これに監督も加わり、撮影地とジョグジャカルタの位置関係や移動時間など、インドネシアトークで盛り上がりを見せたが、MCから「そのお話も聞きたいんですけど、ちょっとお時間が…」と修正を求められると、深田監督は「まるでインドネシア観光局のような(トーク)」と我に返って観客を笑わせ、ディーンは「基本、そうですよ!もっとインドネシアの魅力にみんな気付いたらいいのになって思いながら日々生きていますもん」と吐露。そして、トークの内容を元に戻すと思いきや、ディーンは「アチェのコーヒー、すごく美味しいですよ」と脱線トークを続けて会場の笑いを誘い、「言っておきたいんですけど、僕、それまでコーヒーが飲めなかったんです。でも、アチェで1ヶ月過ごしている中で、それを飲んでからコーヒーって美味しいものなんだって思うようになりました」とインドネシアの魅力を熱弁した。
なお、同イベントでは、深田監督がフランスの文化通信省より芸術文化勲章の1つ“シュバリエ”の受勲が決定したことが発表される一幕もあり、会場は祝福ムードに染まった。(modelpress編集部)
そんな同作は、自然はときに豊かに美しく、ときに脅威となり人を飲み込み、また人間の生活は自然とともにあるという様を、インドネシアの美しい海、そして国籍や宗教を超えて育まれる若者たちの友情を通して描くファンタジー作品。ディーンが演じるのは、海岸で倒れているところを発見された謎の男。片言の日本語やインドネシア語を話す男はラウ(インドネシア語で「海」)と名付けられ、様々な不思議な奇跡と事件を巻き起こしていく。
立ち見が出るほど会場いっぱいに詰めかけた女性ファンから「ディーンさーん!」と黄色い声援が飛ぶ中、登場したディーンは第一声で「今日はちゃんと服を着てきました」とコメントして会場を沸かせ、「映画では全裸で登場しますが、今日はちゃんとしたジャケットを着て皆さんにこうやってごあいさつさせていただくことを嬉しく思います」とあいさつした。
ディーン・フジオカ、脱線トークでインドネシアの魅力を熱弁
また、同作の出演オファーが来た際の心境を尋ねられたディーンは「驚きが色々あったんですけど、すごくチャレンジングな作品で、演技をしていく上で監督とたくさんコミュニケーションをして作っていこうって思いました。ラウを自分の存在を通して作っていけたらいいなと思って、監督に演出を付けてもらいました」と語り、「アチェでのオールロケというのは、最初は気が狂っているなって思ったんですね。アチェの歴史を知れば知るほど、僕の言っていることも冗談じゃないということが伝わると思うんですけど、(アチェは)もともとインドネシア政府と30年くらい独立戦争をやっていて、僕の家族はジャカルタにいるんですけど、アチェの話っていうと、同じ国なのに外国みたいなイメージで、そんな危ないところに何をしに行くんだってイメージでした」と回顧。続けて「(アチェには)映画を作るシステムもないし、そういう中で現地の人でさえもアチェで何かを作ったりすることを考えない中、今回、深田監督の作品で、日活さんがプロジェクトを実現していく中で、いい意味で狂った人たちがいて、自分もいつかインドネシアで映画を作ってみたいと思っていたので、祖国日本を経由してアチェに行けたことが、自分にとっても誇りに思いますね」と感慨深げに語り、「作品の中にラウとして一部になれたことは、すごく不思議な体験でしたね」と笑顔を見せた。
さらに、深田監督は“見てくれた人で意見を交わしてほしい”という思いで同作を作ったそうで、そんな同作を見た感想をキャスト陣が語る一幕もあり、鶴田が感想を言い終わると、突如、ディーンは「鶴田さんが撮休のときに1人でジョグジャカルタに行ったのが衝撃的でした。物語の中で旦那さんがジョグジャカルタ出身の設定だったり、作品との向き合い方とか、個人的な好奇心とか、いろんなことでそうなったんだと思うんですけどビックリしたんですよ。リスペクト!」と目を輝かせ、「インドネシアってけっこう難易度が高いんですよね。僕は家族もいるし快適ですけど、最初に行ったときは、他の国とインフラが違ったから、どう移動したらいいのかわからなかったんですよね」と脱線トークを展開。
これに監督も加わり、撮影地とジョグジャカルタの位置関係や移動時間など、インドネシアトークで盛り上がりを見せたが、MCから「そのお話も聞きたいんですけど、ちょっとお時間が…」と修正を求められると、深田監督は「まるでインドネシア観光局のような(トーク)」と我に返って観客を笑わせ、ディーンは「基本、そうですよ!もっとインドネシアの魅力にみんな気付いたらいいのになって思いながら日々生きていますもん」と吐露。そして、トークの内容を元に戻すと思いきや、ディーンは「アチェのコーヒー、すごく美味しいですよ」と脱線トークを続けて会場の笑いを誘い、「言っておきたいんですけど、僕、それまでコーヒーが飲めなかったんです。でも、アチェで1ヶ月過ごしている中で、それを飲んでからコーヒーって美味しいものなんだって思うようになりました」とインドネシアの魅力を熱弁した。
なお、同イベントでは、深田監督がフランスの文化通信省より芸術文化勲章の1つ“シュバリエ”の受勲が決定したことが発表される一幕もあり、会場は祝福ムードに染まった。(modelpress編集部)
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