第70回カンヌ国際映画祭、日本人女性監督が受賞 パルムドールに弾み
2017.05.28 02:21
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河瀨直美監督がオリジナル脚本で挑むラブストーリー「光」(公開中)が、フランス・カンヌで開催中の「第70回カンヌ国際映画祭」にて日本時間の27日、エキュメニカル審査員賞を受賞した。日本人としては、2000年に受賞した青山真治監督の映画「EUREKAユリイカ」以来2人目で、日本人女性監督としては初の受賞となる。
日本人女性監督が快挙
同作は、人生に迷いながら生きてきた女性が、視力を失いゆく永瀬正敏演じる天才カメラマンとの出会いを通して変化していく様子を描くという内容。映画祭の最高峰の賞・パルムドールの対象となる部門「コンペティション部門」に正式出品されており、すでに行われた公式上映では、10分以上のスタンディングオーベーションに包まれるなど大成功を収めた。
これまで、カンヌではグランプリ(第60回カンヌ国際映画祭で「殯の森」が受賞)を始めとする数々の賞を受賞している河瀬監督は“カンヌの常連”。
「エキュメニカル賞」の受賞に河瀨監督は「カンヌでも一体感を持てたことがうれしかったです。この混沌とした時代に、70年という記念の年に栄えある賞をいただけて大変うれしく思います。ありがとうございます」と喜びと感謝を示した。
また、監督とカンヌ入りし、レッドカーペットにも参加した永瀬は「歴史あるすばらしい賞。感謝しています」とコメントしている。
なお、パルムドールの発表は、日本時間29日午前4時頃行われる。
カンヌ国際映画祭エキュメニカル審査員賞
エキュメニカル審査員賞は、プロテスタントとカトリック教会の国際映画組織「SIGNIS and INTERFILM」の6人の審査員によってカンヌ国際映画祭ではコンペ部門出品作の中から選ばれる賞。日本作品での授賞は、最新作では『ふしぎな岬の物語』(2014)がモントリオールで同賞を受賞、カンヌ国際映画祭では、青山真治監督の『EUREKAユリイカ』(2000)が同賞を、是枝監督の『そして父になる』(2013)が同賞のスペシャルメンション(特別表彰)を受賞している。(modelpress編集部)
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