杉咲花、「湯を沸かすほどの熱い愛」で10冠達成<第26回日本映画批評家大賞授賞式>
2017.05.16 20:11
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『第26回日本映画批評家大賞授賞式』が16日、東京・池袋の東京藝術劇場コンサートホールで行われた。映画「湯を沸かすほどの熱い愛」に出演した杉咲花(19)は助演女優賞を受賞し、同作で10冠を達成した。
批評家ならではの視点で選出「日本映画批評家大賞」
映画界を励ます目的のもと、現役の映画批評家が集結し、批評家ならではの視点で選出される同賞は、1991年にはじまり今年で26回目を迎える。杉咲花、快挙
宮沢りえ主演映画「湯を沸かすほどの熱い愛」は、死をテーマにしつつ、生きることの泣き笑いや愛の力に満ち、生きている限り頑張ろうと思える作品。宮沢の娘役として出演し、存在感を放った杉咲は同作で「第40回日本アカデミー賞」(2部門)、第59回ブルーリボン賞など9つの映画賞で軒並み助演賞や新人賞を受賞した。
杉咲は完成した同作を初めて観た際、反省点はいくつかあったというが「出し切れたんじゃないかと思う。映画に携わった全ての方々のおかげです」と感謝し、撮影現場については「お互いを思いあって愛し合ってそんな空間。(演技を)引き出していただけたことがたくさんあった」と振り返った。
自身が数多くの好評価を受けた同作について「この映画が大好きなのでもっとたくさんの人に見ていただきたい」と力を込めた。
なお、批評家大賞で同作は、作品賞、中野量太監督が監督賞、宮沢が主演女優賞を獲得している。(modelpress編集部)
杉咲花「湯を沸かすほどの熱い愛」での受賞一覧
第41回報知映画賞(助演女優賞)第40回日本アカデミー賞(最優秀助演女優賞、新人俳優賞)
第59回ブルーリボン賞(助演女優賞)
第31回高崎映画祭(最優秀新進女優賞)
第38回ヨコハマ映画祭(助演女優賞)
第90回キネマ旬報ベスト・テン(助演女優賞)
第26回東京スポーツ映画大賞(新人賞)
おおさかシネマフェスティバル2017(助演女優賞)
第26回日本映画批評家大賞(助演女優賞)
「湯を沸かすほどの熱い愛」ストーリー
銭湯「幸の湯」を営む幸野家。しかし、父が1年前にふらっと出奔し銭湯は休業状態。母・双葉は、持ち前の明るさと強さで、パートをしながら、娘を育てていた。そんなある日、突然、「余命わずか」という宣告を受ける。その日から、彼女は、「絶対にやっておくべきこと」を実行していく。家出した夫を連れ帰り家業の銭湯を再開させる、気が優しすぎる娘を独り立ちさせる、娘をある人に合わせる...
母の行動は、家族からすべての秘密を取り払うものだった。ぶつかり合いながらもより強い絆で結びついていく家族。そして母から受けた大きな愛で繋がった家族は、究極の愛を込めて母を葬(おく)ることを決意する。
「第26回日本映画批評家大賞」受賞者・作品
新人女優賞:高畑充希『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』新人男優賞:岩田剛典『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』
助演女優賞:杉咲花『湯を沸かすほどの熱い愛』
助演男優賞:東出昌大『聖の青春』
主演女優賞:宮沢りえ『湯を沸かすほどの熱い愛』
主演男優賞:小林薫『続・深夜食堂』
監督賞:中野量太『湯を沸かすほどの熱い愛』
作品賞:『湯を沸かすほどの熱い愛』
ダイヤモンド大賞:樹木希林、松本零士(アニメ部門)
特別賞:佐藤忠男、岩波ホール
新人監督賞:小路紘史『ケンとカズ』
映画音楽賞:加古隆『エヴェレスト 神々の山嶺』
編集賞:穗垣順之助『ちはやふる』
脚本賞:西川美和『永い言い訳』
撮影賞:北信康『エヴェレスト 神々の山嶺』
ドキュメンタリー作品賞:日比遊一『健さん』
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