竹内結子(左)・橋本愛(右)が初共演 “怖くて最後まで読めない”ホラー実写化決定(C)「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会【モデルプレス】

竹内結子・橋本愛が初共演 “怖くて最後まで読めない”ホラー実写化決定

2015.06.20 08:00

女優の竹内結子橋本愛が、初共演を果たす。

二人は映画『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』(2016年1月30日公開)に出演することが決定。原作は「十二国記」シリーズ(累計発行部数1000万部)、『屍鬼』 (累計発行部数140万部、後にコミック&アニメ化)など熱狂的なファンを持つベストセラー作家・小野不由美氏が、第26回山本周五郎賞を受賞した傑作小説『残穢』。小野氏が「一生で一度しか使えないアイデア」を用いた本格ホラーへと挑んだ渾身の長編小説で、読者からは「あまりにも怖くて最後まで読めない」と噂が立つほど話題となった。

“戦慄のリアルミステリー”の実現を目指す

同作を手掛けるのは、『予告犯』(6月6日公開)や、『白ゆき姫殺人事件』(原作:湊かなえ/2014)、『ゴールデンスランバー』(原作:伊坂幸太郎/2010)、『ジェネラル・ルージュの凱旋』(原作:海堂尊/2010)など、映像化困難と言われた数々の原作の実写映画化を成功に導いた中村義洋氏。彼のルーツは、OVA「ほんとうにあった呪いのビデオ」(2001)、『絶対恐怖 Booth ブース』(2005)の恐怖演出にあり、それらのファンであった原作者の小野氏の希望により本企画は実現した。“小野不由美×中村義洋”という初のコラボレーションにより、ホラー小説を“戦慄のリアルミステリー”に昇華させ、いまだかつてみたことのないエンタテイメント作品の実現を目指す。

中村監督は「昔は直球で『怖がらせる』ということに照れがあったのかもしれません。でも、とても背後を気にせずには読めない小野さんの原作を受けて、今回は真っ向勝負、全力でお客さんを怖がらせようと思いました」と意気込みを語り、「脚本を、超絶怖がりの竹内結子さんが、読み始めては挫折するというのを数週間繰り返したこと、そしてそんな結子さんと橋本愛ちゃんの美し過ぎる2ショットをモニターで観て、すでにこの映画の成功を確信しています。こんな美しい二人があんな目に遭うなんて……お楽しみに!」と自身たっぷりな様子。原作の小野氏は「『映画化したいですね』と編集さんに言われたとき、『中村監督ならねー』と夢物語で応じたら、なんと実現してしまいました。それも嬉しいけど、中村監督が久々にホラーに戻って来られたのがさらに嬉しい。幸せです」と中村監督とのタッグに感動した。

運命の起用

同作のプロデューサーチームは「『私』役は、受身で感情を表面に出さずに物語を推進する難しい役どころなので、かなり高等な演技スキルが要求されます。そういう中で、中村義洋監督が一番初めに私役で提案されたのが竹内結子さんでした。今までに何度かタッグを組み、信頼関係が構築されており、この難役を演じきれるのは竹内さんしかいないという事でした」と竹内の起用理由を説明。さらに「プロデューサーとしては彼女が持っている聡明で柔らかな雰囲気が、災いが連鎖していくこの映画の中で、少しでも救いになれば何よりも嬉しく思っております」と期待した。

一方橋本が演じる「久保さん」のキャスティングは原作より年齢設定を下げたことでは難航。しかし、「たまたま資料を整理していたら、三年前に発行された雑誌『ダヴィンチ』の原作『残穢』特集号が目にとまり、驚きました。なんとその表紙が橋本愛さんだったのです!これは運命と言うことと(笑)、以前より彼女の持つ妙なリアルな演技に魅了され、機会があれば是非、ご一緒したいと思っていましたので、オファーしました」と驚きの理由を明かした。(modelpress編集部)

映画『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』

ミステリー小説家である「私」(竹内)のもとに、女子大生の久保さん(橋本)という読者から手紙が届く。「今住んでいる部屋で、奇妙な音がする」という。好奇心に誘われて調査を開始するふたり。すると、過去にこのマンションに住んでいた人たちが、数々の事件を引き起こしていたことが浮かびあがる。彼らはなぜ、別々の場所で、不幸な末路をたどったのか。女子大生の部屋で聞こえた音の正体は?事件は「部屋」ではなくその「土地」そのものに原因があるのか?さらに調べを進めていくと、驚愕の真実が明らかになる。すべての事件をつなぐ“残された「穢れ」(けがれ)”、その正体とは――。

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