「かぐや姫の物語」高畑勲監督、アカデミー終了後の心境&「ベイマックス」への本音を明かす
2015.02.23 16:49
views
「第87回アカデミー賞」長編アニメーション部門にノミネートされていたが、惜しくも受賞を逃したスタジオジブリ製作「かぐや姫の物語」の高畑勲監督と西村義明プロデューサーが22日(現地時間)、米ロサンゼルスにて授賞式終了後に記者会見を行った。
同授賞式を振り返り、高畑監督は「面白いイベントだったのですが、残念ながら(賞を)取れませんでした」と肩を落とし、「集まってもらったのに、期待に応えることが出来ず。でもしょうがないですよね。運だと思っているので」と率直な心境を吐露。しかし、ノミネートされたことについては「嬉しかったけど、図々しく言えばたぶん入るんじゃないかなという気がしました。世界全体を見渡しても、あの手法をあれだけやり抜けたのは評価されるべきだし、自分よりスタッフたちの力を感じています」と自信を見せた。
一方西村プロデューサーは「めちゃくちゃ悔しかったです。取りたかったです」と素直に語り、「でも監督をアカデミーに連れて行きたいと思っていたので、それが叶えられました。監督の素晴らしい才能が認められてとても光栄に思っています」と喜んだ。
「ベイマックス」について
今回同部門を受賞したのはディズニー映画「ベイマックス」。ディズニー映画はスタジオジブリに影響されていることもあるそうで、高畑監督は「くすぐったいけど、嬉しいですよね」と笑顔。渡米する前にベイマックスを観たといい、「お世辞じゃなくて面白かった」と評価した。しかし、同部門にノミネートされていたのは、3DCGばかりの作品のため「(自分が)賞を取れば、平面というか絵で表現することが消えにくいと思っていたので、そういう点では残念でしたよね」とガッカリ。今後のアニメーション界については「いろんなものができる。可能性は無限にあると思います」といい、「立体(3DCG)が流行り始めて、立体にいかざるを得ないかもしれないが、日本の風土、歴史、美術の見方をそれぞれどう表現するかが大事」と持論を展開した。
「かぐや姫の物語」とは
今作は日本で最も古い物語といわれる「竹取物語」を題材に、かぐや姫はどうして地球に生まれやがて月へ帰っていったのか、知られざるかぐや姫の心情と謎めいた運命の物語が水彩画のようなタッチで描かれている。今回のアカデミー賞では、宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」以来の受賞に期待されていた。(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】
関連記事
「映画」カテゴリーの最新記事
-
宮世琉弥&原菜乃華が『恋わずらいのエリー』舞台あいさつで地元に凱旋 宮世「ただいまという気持ちがすごく大きいです」WEBザテレビジョン
-
<オーメン:ザ・ファースト>初代「オーメン」を鑑賞できる特別試写会が開催 大槻ケンヂ、野水伊織が同作の魅力を熱弁WEBザテレビジョン
-
<金曜(キン)29日(ニク)=筋肉の日>“肉体美”に酔いしれたい! マッチョ映画がムービープラスで24時間一挙放送WEBザテレビジョン
-
<あの夏のルカ>監督の“ジブリ愛”も詰まった少年たちの友情と夢の物語に感涙…ピクサーの泣ける名作が劇場公開WEBザテレビジョン
-
堤真一「容疑者Xの献身」でわざと髪薄くしていた プライベートで困ったことも明かすモデルプレス
-
宮世琉弥&原菜乃華、カップルシートで映画鑑賞 監督からは「10年付き合ったような雰囲気」の声<恋わずらいのエリー>モデルプレス
-
池松壮亮“博”の運命を変えた森田剛“あいつ”との出会い 映画「白鍵と黒鍵の間に」の一部映像が特別公開WEBザテレビジョン
-
「アイアンマン」「ロキ」など新生活に向けて背中を押してくれるマーベル作品の名言を一挙紹介WEBザテレビジョン
-
赤澤遼太郎×高橋健介主演『アキはハルとごはんを食べたい』第2弾が公開決定「何杯も“おかわり”してもらえるとうれしいです!」WEBザテレビジョン