二宮和也、高校にサプライズ登場 “16歳”デビュー当時は「トガッていた」と告白<ラーゲリより愛を込めて>
2022.11.22 21:12
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嵐の二宮和也が22日、東京都品川区にある文教大学付属高等学校で実施された主演映画『ラーゲリより愛を込めて』(12月9日公開)の高校生試写会にサプライズ登場した。
二宮和也主演「ラーゲリより愛を込めて」
第二次世界大戦終了後、約60万人の日本人がシベリアの強制収容所(ラーゲリ)に不当に抑留された。あまりにも残酷な日々に誰もが絶望する状況下においても、ただ1人、生きることへの希望を捨てなかった人物。それが山本幡男である。ラーゲリでの劣悪な環境により栄養失調で死に逝く者や自ら命を絶つ者、さらには日本人同士の諍いも絶えない中、山本は生きることへの希望を強く唱え続け、仲間たちを励まし続けた。自身もラーゲリに身を置き、わずかな食糧で過酷な労働を強いられていたが、仲間想いの行動とその力強い信念で多くの抑留者たちの心に希望の火を灯した。このラーゲリで一筋の希望の光であった山本の壮絶な半生を、その高い演技力と豊かな表現力で俳優・アーティストとして、多くの人々に希望を与え続けてきた二宮が演じ、映画化。妻のモジミを北川景子、山本と同じく抑留者となった男たちを松坂桃李、中島健人、桐谷健太、安田顕と豪華俳優陣が熱演する。
二宮和也、高校生試写会にプライズ登場
主演の二宮が本作を通して「シベリア抑留の歴史を少しでも多くの方に知ってほしい。特に若い学生たちに観て、感じて、考える場にしてほしい」という熱い想いから実現した本イベント。この日、事前に本編の上映と映画関係者のゲストが登壇するトークイベントが実施されることのみ知らされていた高校生たち230人が集結。まずは校舎内の講堂にて本編の上映が行われ、ハンカチを片手に大粒の涙を流しながら鑑賞する生徒が続出。上映後も本編の余韻に浸っている中、MCの呼び込みでまさかの主演・二宮がサプライズで登場。二宮が姿を現すと会場の高校生たちは驚きを隠せず大興奮。ボルテージが一気に加速した中、イベントがスタートした。
まずは二宮から「若い学生さんに観てもらうのは初めてなんで、どのような感想なのか聞けたら嬉しいなと思います。こういう機会を作って頂いた先生方や学校関係者の皆様にも感謝です。僕が代表で来てますが、みんなで作った作品なので、みなさんが感じたことを聞いて、持ち帰りたいと思います」とコメント。
映画鑑賞直後の生徒たちから「こんなに過酷な生活だったのかと驚いた」「山本さんの仲間を励まし続ける姿に感動した」など率直な感想が飛び出し、二宮は「抗えない環境にあった人々を過少も過大もせず表現して“人間力”を描きました。そして、それは間違ってなかったと思いました。ありがとうございます」と感激。また山本幡男という実在の人物を演じたからこそ伝えることができるシベリア抑留が本当にあった事実であること、決して忘れてはいけない歴史であることを話し、生徒たちと語り合う貴重な場となった。
二宮和也、高校生の質問に全力回答
その後、生徒たちから募集した質問に全力で回答した二宮。「人とコミュニケーションをとる上で大切にしていることはありますか?」という質問が飛ぶと、「相手を否定をしないことですかね」と回答した。続けて「そのほうがスムーズに事が運ぶことが多い気がする。でも僕が16歳くらいの時はちょうどデビューした時で、トガッていた気がします(笑)。先生方は大変だと思いますが、この時期にトガッていたほうが大人になってから丸くなる!大人になってトガるのが一番イタイ!!まだ学校という社会の時に先生たちに怒られた方がちょうどいい!先生たちは心が広いから甘えましょう!でも自分が行動しないと教えてもらえないことも多いから、そこは頑張って、楽しむこと!!」と、二宮節の効いた回答で会場を沸かせた。
二宮和也、高校生にエール
そして、本作のヒットを願い、生徒たちが用意した寄せ書きをプレゼント。「大ヒットを願ってます!」「今日の経験は一生の思い出です」など、映画のキャスト・スタッフ・関係者への応援や感謝のメッセージがびっしりと書かれた寄せ書きを受け取った二宮は「ありがとうございます!!かならず共演者やスタッフに届けます!」とコメントし、胸を熱くさせた。また今日集まった高校生へ「『若さが才能』ということに気づいてないけど、大人になると色んな選択肢が狭まってくる。今は窮屈な世界と思うかもしれないけど、ちょっとチャレンジして失敗するくらいは家族や先生がフォローしてくれるし、甘えられる時期はそれを存分に活用して色々な経験をしてほしいです!そこから見つかることもあるので!」とコメントし、エールを送った。
そして最後には二宮が「記念にみんなで写真を撮ろう!」と発案し、230人の生徒たちと横断幕を手にフォトセッション。未来を担う若い学生たちを前に“シベリア抑留”という歴史を伝え、また青春を過ごす彼らの悩みや将来について語り合い、たくさんの希望が詰まった濃厚なイベントとなった。(modelpress編集部)
二宮和也Q&A全文
― 山本幡男さんが生きる希望を持てない収容所の人たちを前向きに勇気づけていている姿がかっこよくて、とっても印象に残っています。ちょうどシベリア抑留について学んでいて、言葉や知識は少し知っていましたが、映画を観て想像以上に残酷で過酷な環境で生きていたと思うと驚きました。今、私たちが笑顔で学校生活を送れるのも、こういった時代があったからなのだと思いました。二宮:え?もう5回くらい観た(笑)?読解・理解力がすごい!数字で習う勉強ももちろんあって、ただその奥にどんどん入って行くと抑留者の家族たちへの影響も何百万人にも膨れ上がるし、北川さんが演じたモジミのように「待っている」という戦いもある。抗えない環境にあった人々を過少も過大もせずに描いたので、山本さんをはじめ人間力を描いたので、それは間違ってなかったと思いました。ありがとうございます。
― 山本さんは抑留者仲間とコミュニケーションをとって絆を深めていきました。まわりの人たちとのコミュニケーションをとる能力は、今後、大人になる上で大事になると思っているのですが、人とコミュニケーションをとる上で大切にしていることはありますか?
二宮:相手を否定をしないことですかね。そのほうがスムーズに事が運ぶことが多い気がする。でも僕が16歳くらいの時はちょうどデビューした時で、トガッていた気がします(笑)。先生方は大変だと思いますが、この時期にトガッていたほうが大人になってから丸くなる!大人になってトガるのが一番イタイ!!まだ学校という社会の時に先生たちに怒られた方がちょうどいい!先生たちは心が広いから甘えましょう!でも自分が行動しないと教えてもらえないことも多いから、そこは頑張って、楽しむこと!!
― 高校生の時に“これをやっといて良かった”とか“やっておけば良かった”など大人になってから感じたことはありますか?
二宮:学校行事!!僕が学校の行事にほとんど出れてなくて卒業アルバムの最後に色々と写真が載っているけど、そこに全く写ってなくて寂しかった。めんどくさかったり、別にいいかって気分の時もあったけど、参加したほうが絶対にいい!思い出になるし、経験になるから、それを未来に活かせるかもしれないから積極的に参加したほうがいい気がします。今日も映画が観れて、いい経験になったらいいなと思います!
― 高校生の時に憧れていたスターは?
二宮:いやー、それはー、先輩たちです!全ての先輩たちです(笑)!!
― 質問ではないのですが映画の主人公・山本幡男さんはどんな状況でもまわりを勇気づける人だったと思うのですが、私たちを勇気づけるような言葉をかけてもらいたいです。
二宮:若い時は「若さが才能」ということに気づいてないけど、大人になると色んな選択肢が狭まってくる。今は窮屈な世界と思うかもしれないけど、ちょっとチャレンジして失敗するくらいは家族や先生がフォローしてくれるし、甘えられる時期はそれを存分に活用して色々な経験をしてほしいです!そこから見つかることもあるので!
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