(左上から時計回り)松たか子、広瀬すず、福山雅治、小室等、庵野秀明、森七菜、水越けいこ、神木隆之介(C)2019「Last Letter」製作委員会

広瀬すず・神木隆之介・福山雅治ら共演のラブストーリー 松たか子、約4年ぶりの主演映画<Last Letter>

2018.08.03 05:00

女優の松たか子が主演、広瀬すず神木隆之介福山雅治が共演で岩井俊二監督によるラブストーリー「Last Letter」が映画化(2019年公開)されることがわかった。

  
夏の宮城を舞台に、手紙の行き違いから始まったふたつの世代の男女の恋愛と、それぞれの心の再生、成長を描くオリジナルストーリー。1995年公開の名作「Love Letter」を感じさせる世界観でありながら、全く新しいエンタテインメントとして作り上げる。

広瀬すず、待望の岩井組初参加に喜び

広瀬が担うのは、主人公・岸辺野裕里(松)の姉である未咲の高校生時代と、未咲の娘である遠野鮎美という“母娘”の一人二役。

待望の岩井組初参加に、「岩井さんの作品に参加させて頂けることが、とにかく嬉しいです。岩井さんの作られる映画の空気が大好きなので、カメラの前で感じられた空気、温度を大切に、嘘なく、演じられるよう頑張ります」と喜んだ。

「この役は福山雅治しかいない」と岩井俊二監督が熱望

また、福山はひょんなことから裕里と文通を始めることになる乙坂鏡史郎を担当。岩井監督が、「この役は福山雅治しかいない」と出演を熱望したことから、こちらも岩井組初参加が実現。

福山は、「平成最後の夏に『Last Letter』という作品を撮られることの意味、そしてその現場に立ち会えることの幸運を全身で感じながら撮影に臨ませていただきます」と決意を表明した。

神木隆之介、福山雅治との二人一役に挑戦

そして、神木は高校生時代の鏡史郎役で出演。「僕にとって憧れでもある」という福山との“二人一役”にあたり、「福山さんの学生時代を演じさせて頂くので、嬉しさとプレッシャーでいっぱいですが、先輩の胸をお借りするつもりで丁寧に演じたいと思います」とに話した。

松たか子、約4年ぶりの映画主演

さらに、裕里を演じる松は、自身初主演映画の「四月物語」以来約20年ぶりの岩井監督作品への出演となり、「一度ご一緒した方に声をかけてもらえると『あっ、嫌われてはいなかったのかな』とも思ったりします」と吐露。

映画では「小さいおうち」以来、約4年振りの主演に「回想シーンがまるで“今”のように描かれていますので、うまくそれがつながっていくといいなと思います」と期待した。

ユニークなキャスト陣が集結

ほか、森七菜、庵野秀明、水越けいこ、小室等といった様々な分野で活躍するユニークなキャスティングも発表。 加えて、音楽はこれまで多くの作品で岩井監督とタッグを組んできた小林武史氏が、企画・プロデュースは「告白」「モテキ」「君の名は。」など数々のヒット作を世に放ち続ける川村元気氏が務める。

岩井俊二監督「アイディアを思いついてしまった」

岩井俊二監督(C)2019「Last Letter」製作委員会
岩井監督が自身の原体験を詰め込んだ集大成として、初めて出身地である宮城にて同作に挑戦。「SNSでやり取りできてしまうこの時代にあって、手紙を使った物語は現代においては不可能だと思っていましたが、ある日それを可能にするアイディアを思いついてしまったところからこの物語の構想がスタートしました」と製作の経緯を明かした。(modelpress編集部)

松たか子主演「Last Letter」ストーリー

岸辺野裕里(松)は夫と子供二人の四人暮らし。裕里は姉・遠野未咲の葬儀で、未咲の娘・遠野鮎美(広瀬)と久しぶりに再会する。母親である未咲の死を受け入れられず、気持ちの整理がつかない鮎美は、母親から残された“一通の手紙”を開ける事が出来なかった。

裕里は未咲宛に来ていた同窓会の知らせを見つけ、後日、未咲の死を伝えるために同窓会に参加することに。未咲の同級生へ真実を伝えられずにいると、学校のヒロインだった未咲と間違われ壇上でスピーチをする羽目に。真実を伝えられずにその場を乗り切ってしまう裕里だが、そのことがきっかけで、自身の初恋の相手であり、小説家として暮らす乙坂鏡史郎(福山)と再会する。

鏡史郎は、裕里を未咲と誤解したままで、連絡先を交換。“君にまだずっと恋してるって言ったら信じますか?”鏡史郎から未咲宛のメッセージを受け取る裕里の胸中は複雑。だが、未咲と間違われながらも初恋の人との交流に胸を躍らせ、鏡史郎へ手紙を送る。しかし、夫にやりとりが知られぬよう、手紙には自分の住所、返信先を載せないでいた。

一方、返信先の無い手紙を受け取った鏡史郎は、昔の卒業アルバムを引っ張り出し、未咲の実家に返信を送る。だが今そこに住んでいるのは未咲の娘の鮎美。亡き母宛に立て続けに送られてくる手紙には、学生時代の鏡史郎(神木)と未咲(広瀬)の淡い思い出話が綴られていた。葬儀以降気持ちの沈んでいた鮎美は、自分の知らない母に触れられる鏡史郎からの手紙に返信を書き、文通を心待ちにするようになっていく―。

松たか子コメント

岩井監督と仕事をするのは、本当に久々で「四月物語」から時間を経て、再びお話しをいただけてとてもうれしかったです。このお仕事をしていて、新しい方と出会うことも面白いことではありますが、一度ご一緒した方に声をかけてもらえると「あっ、嫌われてはいなかったのかな」とも思ったりします(笑)。

でも時間は経っているので“今”の仕事になるよう、一生懸命頑張りたいと思っています。だいぶ大人になって、岩井さんとまたお仕事できる楽しみが今回の役にはあるのかなと思っています。この作品には切ない気持ちみたいなものが溢れていますが、決して岩井さんがそれだけを思っているのではないのかも、とも思います。

回想シーンがまるで“今”のように描かれていますので、うまくそれがつながっていくといいなと思います。緊張したまま終わるのかなって思いますが、それでもいいかなって思っています(笑)。

広瀬すずコメント

岩井さんの作品に参加させて頂けることが、とにかく嬉しいです。岩井さんの作られる映画の空気が大好きなので、カメラの前で感じられた空気、温度を大切に、嘘なく、演じられるよう頑張ります。キャストの皆様もご一緒させて頂いたことがある方が多いので、楽しみです!

神木隆之介コメント

岩井監督の作品に初めて参加させて頂くことになりました。過去作品も拝見しており、人間味溢れる暖かい作品が多い印象なので、今回演じる乙坂鏡史郎として、岩井監督が撮られる世界観の中で精一杯生きたいと思います。

そして、僕にとって憧れでもある福山雅治さん。今回は福山さんの学生時代を演じさせて頂くので、嬉しさとプレッシャーでいっぱいですが、先輩の胸をお借りするつもりで丁寧に演じたいと思います。

広瀬すずさんは、以前ドラマでご一緒させて頂きましたが、また共演することが出来て嬉しいです。素敵な共演者の皆さんに囲まれて芝居が出来る喜びを噛みしめながら、日々撮影に励みたいと思います。

福山雅治コメント

唯一無二の美しさで描かれる岩井監督作品への初参加、そして、松さんとはおよそ20年ぶりにご一緒させていただけること、それぞれの出会いにとても興奮しています。

監督からオファーをいただいた「乙坂鏡史郎」という役柄は、監督自身のドキュメントを色濃く反映しているキャラクターだと感じています。その役を、監督の故郷である夏の仙台で撮る。

岩井監督が平成最後の夏に「Last Letter」という作品を撮られることの意味、そしてその現場に立ち会えることの幸運を全身で感じながら撮影に臨ませていただきます。

岩井俊二監督コメント

かつて「Love Letter」という映画を作りましたが、当時は手紙のやりとりのあった時代でした。あれから通信手段は激変し、SNSでやり取りできてしまうこの時代にあって、手紙を使った物語は現代においては不可能だと思っていましたが、ある日それを可能にするアイディアを思いついてしまったところからこの物語の構想がスタートしました。

ある夏休みの間に起きた世代を超えた手紙物語です。今回初めてロケーションを故郷宮城に設定しました。劇映画としては初の試みです。今回は川村元気プロデューサーとのお仕事ということでこのユニットのコラボを楽しもうと思っています。

ご一緒するのが初めての俳優さんもいるし、以前お仕事をしたことのある俳優さんもいます。プロの俳優さんもいればそうでない方もいます。そこからどういう化学反応が起きるか今から楽しみです。
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