夏の紫外線ダメージはどうケアする? 富士フイルムヘルスケアラボラトリー担当者が教える「秋のスキンケアセミナー」

夏の紫外線ダメージはどうケアする? 富士フイルムヘルスケアラボラトリー担当者が教える「秋のスキンケアセミナー」

2025.10.23 11:10

長引いた暑さも穏やかになり、ようやく秋の装いを楽しめる季節に。ファッションに合わせてメイクにも秋らしさを取り入れたいけれど、なんだか肌の調子がイマイチ……と、過酷な夏を過ごしたことで肌悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか?

今回、マイナビウーマンlabでは「紫外線ダメージを受けた秋のスキンケアセミナー」を開催。富士フイルムヘルスケアラボラトリーの化粧品事業部でPRを担当する藤谷知世さんを講師に迎え、夏の紫外線ダメージが気になる今、取り入れるべきケアを教えていただきました。

■写真フィルムと化粧品にある意外な共通点

そもそも「写真や映像などのイメージが強い富士フイルムがなぜ化粧品事業を?」という疑問に思った人もいるはず。創業以来、写真フィルムメーカーとして活躍していた富士フイルムですが、デジタルカメラの普及により、2000年から写真フィルムの需要が減少してしまったのだそう。

写真フィルムで培った独自技術を他の事業に転換できないかと高度な技術の棚卸しをおこない、複数の技術を集めた新規事業を立ち上げたうちの一つが化粧品事業だと藤谷さんは話します。

化粧品事業は、写真フィルムで用いられる「コラーゲン研究」と「ナノテクノロジー」、「抗酸化技術」に加え、レントゲンなど医療分野で用いられる「光解析・コントロール技術」の4つの技術が集めて誕生したのだそう。写真フィルムと化粧品との意外な共通点に、参加者一同驚きの様子でした。

■秋になっても、まずは紫外線ケアが重要

写真の色褪せの原因は紫外線による酸化。富士フイルムは紫外線と戦ってきたといっても過言ではないメーカーと話す藤谷さん。まずは、今回の軸となる紫外線について詳しいお話を伺いました。

紫外線の基準はUVAとUVBの2つがあり、日焼け止めではPAがUVA、SPFがUVBの防御能を示しているというのはなんとなく知っている人もいるはず。

UVAの中でも最も波長が長く、肌の奥深くまで入り込んで悪影響を与える紫外線のことを富士フイルムでは「ディープ紫外線」と呼んでいるといいます。最近ロングUVAなどを耳にする機会も増えたと思いますが、「ディープ紫外線」は日傘をしていても地面の照り返しや、ガラス越しでも侵入してしまうなど、より防ぐのが難しいのだそうです。

富士フイルムには、写真分野で培った紫外線防御に関する知見や、画像解析技術により、「ディープ紫外線」を可視化する特別なカメラがあります。それらを応用し、ディープ紫外線をブロックする独自の紫外線防御技術を生み出しました。

「紫外線吸収剤は肌への刺激が気になる」という参加者に、紫外線吸収剤が悪いわけではなく、紫外線があたったことで紫外線吸収剤が刺激のある化合物に変わってしまうことが刺激の原因になると話す藤谷さん。

富士フイルムでは、刺激のある化合物に変わらないような処方を開発し、敏感肌の人も使用できる(※1)ことにもこだわっているのだとか。それを聞いた参加者からは「知らなかった」「学びになります」と次々と声が上がりました。

※1 敏感肌の方のご協力によるパッチテスト済み。(全ての方に肌トラブルが起きないというわけではありません。)

■紫外線ダメージが気になる肌には必要な2つのスキンケアアプローチ

しっかりと紫外線ケアをしていても汗や擦れで落ちてしまったり、ストレスで肌がダメージを受けてしまうこともあるので、日々のスキンケアが大切と話す藤谷さん。そこでおすすめのケアを二つ紹介していただきました。

一つ目は「抗酸化ケア」。抗酸化物質がないと過剰に発生した酸素(活性酸素)が細胞膜やDNA、タンパク質を酸化させて細胞の機能低下を招いてしまう、つまり老化に繋がるのだそう。シミ、しわ・たるみ、くすみなどのエイジングサインの元を辿っていくと活性酸素が起因となるため、肌に悪影響を及ぼす活性酸素を除去する「抗酸化ケア」が重要だと藤谷さんは話します。

また、活性酸素にはいくつか種類があり、紫外線によって発生するものと運動や呼吸など体内の代謝活動によって発生するものに分かれ、それぞれ抗酸化力を発揮する成分が異なるのだとか。中でも紫外線によって発生する「一重項酸素」は、酸化力が強いためしっかりとケアすることが必要だといいます。

そんな「一重項酸素」のケアに適しているというのが、サケやエビに含まれる「アスタキサンチン」です。参加者に知っている抗酸化物質を聞いてみると、真っ先にビタミンCがあがりましたが、ビタミンCは体内の代謝活動によって発生する「ヒドロキシラジカル」という活性酸素に対する抗酸化力が高いといいます。

「一重項酸素」に対する抗酸化力でいうと「アスタキサンチン」の消去能は、ビタミンCの約6000倍、ポリフェノールの約1500倍、カテキンの約560倍もあり、「ヒドロキシラジカル」に対してはビタミンCと同等の消去能があるなど、「アスタキサンチン」は抗酸化ケアに効果的な抗酸化物質だということを学べました。

なぜ「アスタキサンチン」は抗酸化力が高いのかというと、その特徴は大きく3つあると藤谷さんは話します。一つ目は活性酸素を素早く除去することです。紫外線があたると肌の中で活性酸素が発生し、細胞にダメージを与え始めてしまうのだそう。いかに早く除去できるかが大切なため、「アスタキサンチン」の反応率の高さがメリットになるといいます。

2つ目は、何回でも活性酸素を除去できること。ビタミンCは酸化しやすく、活性酸素を除去するとその抗酸化力を失ってしまいますが、「アスタキサンチン」は抗酸化力を維持できるため、その持続力の高さも魅力の一つなのだそう。

3つ目は、細胞の機能低下を抑制できることです。「アスタキサンチン」が細胞膜にピッタリとはまることで、細胞のダメージのドミノ倒しをストップする特徴があり、「アスタキサンチン」がパワフルな抗酸化力を持つ抗酸化物質だということがわかりました。

「アスタキサンチン」をスキンケアに応用するため、富士フイルムが得意とするナノテクノロジーにより、ナノサイズを維持できる独自成分「ナノアスタキサンチン」を開発。ナノ化することで肌に触れる表面積が増えるため、抗酸化力がアップするのだとか。「ナノアスタキサンチン」の魅力とそれをより良いものにする富士フイルムの技術に、参加者はみんな興味津々でした。

2つ目のケアは「セラミドケア」。セラミドと聞くと乾燥や敏感肌向けのイメージがありますが、エイジングケアや紫外線ケアにも大切な成分と話す藤谷さん。表皮の一番表面にある角層の細胞間脂質は約50%をセラミドが占めており、角層が整っていないと肌のうるおいが逃げてしまったり、バリア機能が乱れて外的ダメージを受けやすくなってしまうため、肌の土台を守るセラミドケアが重要なのだそうです。

また、セラミドは加齢によって減ってしまうもの。10代の時の肌中のセラミド量を100として、30代では約1/4も消えてしまっていると聞いた時には、不安な表情を見せる参加者も。エイジングケアにもセラミドが大切だということがひしひしと伝わってきます。

セラミドにもいくつか種類がある中で、富士フイルムが着目しているのが人の肌の中に存在しているものと同じ形をしている「ヒト型セラミド」です。肌への親和性が高い「ヒト型セラミド」を、富士フイルムのナノテクノロジーでナノ化して浸透力を高めた「ヒト型ナノセラミド」と「ヒト型ナノアシルセラミド」の「W ヒト型ナノセラミド」を開発したことで、高純度で高濃度なセラミドケアを実現したといいます。

■「抗酸化ケア」と「セラミドケア」を同時にすることがおすすめ

紫外線ケアをしっかりしながら、紫外線ダメージを抑えるためには、ビタミンCにプラスしてアスタキサンチンによる「抗酸化ケア」と「セラミドケア」が改めて大切だと話す藤谷さん。

「セラミドケア」をしておくことで、アスタキサンチンの力を享受できるだけでなく、今のスキンケアの効果をさらに高めることが期待できるので同時におこなうことがおすすめだと教えてくれました。

今回の講座では、UV対策で気をつけるべきことや、自己流になってしまいがちな紫外線ダメージのスキンケア方法の見直しなど、新たな気づきを得ることができました。

◇参加者の声

みほ「広報のご担当者さまに、富士フイルムが化粧品事業を始めた成り立ちから、今後の事業の展望に至るまで、非常に洗練されたプレゼンテーションをしていただきました。ユーザーとしてはより前向きな気持ちで富士フイルム製品を利用できるきっかけになりました。人生に役立つ学びの機会をいただきまして、すっかり富士フイルムファンになりました!」

えりか「今まで知らなかったアスタキサンチンの特徴を知ることができて、とても勉強になりました!」

あーちゃん「最近では美容医療も一般的になってはいますが、同時にホームケアをどこまで充実させるか検討していたのでためになりました」

夏の長期化によって、季節の変わり目は以前よりもていねいな紫外線対策やその後のケアを取り入れたいところ。健やかな肌を保つために紫外線との向き合い方を学べ、とてもタメになるセミナーとなりました。

(取材・文・撮影:吉川夏澄、編集:マイナビウーマン編集部、協力:株式会社富士フイルムヘルスケアラボラトリー)

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