毎年「汗ジミ地獄」の人必見!汗っかきおばさんを根本から救う3つの方法

2025.07.24 17:05

「汗が止まらない」「人前で汗じみが気になる」「においまで心配」汗にまつわる悩みは多いもの。汗は体温調節に欠かせない働きをする一方、量が多いと日々のストレスになります。本記事では、制汗剤に依存する前に、からだの内側から汗トラブルを根本改善する方法をご紹介します。

汗っかきの原因

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汗をかきすぎる理由は、気温や運動だけではありません。からだの内側にある「汗が止まらない仕組み」を知ることが、根本対策への第一歩です。
原因①からだの潤い不足体内の水分が不足していると、乾きを補おうとして汗が過剰に出ることがあります。東洋医学では「陰虚(いんきょ)」と呼ばれ、乾燥肌・のどの渇き・便秘なども併発しやすい状態です。水分補給が足りない、睡眠不足などが原因となることもあります。
原因②からだの水分バランスの乱れ水は足りているのに、体内で「うまく巡っていない」状態が、べたつく汗につながることも。冷たい飲食や運動不足、湿度の高い環境などが引き金となり、むくみや頭重感も引き起こします。これは「水滞(すいたい)」と呼ばれ、排出がうまくいかないことが原因です。原因③からだの機能低下(表虚)加齢や体力低下で、外界から身を守る力=「衛気(えき)」が不足すると、汗腺のコントロールが弱くなります。この状態は「表虚(ひょうきょ)」と呼ばれ、少しの刺激や軽い運動でも大量に汗をかきやすくなるのが特徴です。
原因④精神的要因やストレスプレッシャーや緊張、不安を感じると、自律神経が乱れ、顔・手のひら・脇など特定の部位に汗が噴き出す「精神性発汗」が起きます。慢性的なストレスは交感神経の緊張を高め、さらに汗の量を増やすことにつながります。

間違った汗対策をしていませんか?

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たくさん出る汗を、制汗剤や冷却スプレーで抑えようとする方も多いはず。市販の制汗剤や冷感スプレーは手軽で効果的に思えますが、使いすぎると皮膚トラブルや毛穴詰まりを起こすことも。強力な制汗は、からだのバランスを崩す原因にもなります。汗を「止めすぎる」ことのリスクを知りましょう。

汗は本来、体温を下げたり、老廃物を排出したりといった重要な役割を担うものです。完全に止めるのではなく「かきすぎを抑える」という発想に切り替えることが根本改善につながります。「適切に汗をかく体質づくり」こそ、持続的なケアの鍵といえるでしょう。

汗っかき体質を内側から整える3つのケア

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根本的な汗っかき対策には、生活習慣や体質そのものを見直すアプローチが重要です。今日から実践できる、3つのケア方法をご紹介します。1.自律神経のリズムを整える汗のコントロールは、自律神経が担っています。生活習慣が乱れると、交感神経を過度に刺激し、汗のスイッチが入りっぱなしに。以下のようなことを習慣にすると、自律神経を整える助けになります。

・朝の白湯:胃腸を温め、代謝リズムを整える
・朝食を食べる:毎日同じ時間に起きて朝食をとることで、体内時計がリセットされる
・入浴:38〜40℃のぬるま湯でリラックスし、副交感神経を優位にする
・深呼吸:4秒吸って8秒吐く腹式呼吸で、緊張をやわらげる
・早寝早起き:毎日同じ時間の就寝・起床が、体内時計の乱れをリセットする
・寝る前のスマホを控える:寝る前のスマホは睡眠の質を低下させ、自律神経のバランスを崩す原因になるので控える
2.食事の見直し発汗を促す食べ物や飲み物を見直すだけでも、汗っかきは軽減できます。交感神経を刺激する香辛料やカフェインが多く含まれるもの、アルコールは控え、からだをクールダウンさせるきゅうりやトマト、水分代謝を助けるバナナやほうれん草を意識的に摂りましょう。カリウムが豊富に含まれている食材を摂ることで、むくみの軽減効果も期待できます。3.「体質を整える」という選択肢東洋医学では、過剰な汗は体内の「気(エネルギー)」と「水(体液)」の乱れととらえます。水分代謝を改善したり、体内の水分を整えたりする効果が期待できる漢方薬を服用するのも一つの手です。
漢方薬はドラッグストアなどで購入できますが、服用の際には自身の体質や汗の原因に合う漢方薬を選ぶことが重要。自己判断で服用せず、専門医や薬剤師、登録販売者への体質相談を行ってから、最適な漢方薬を飲みましょう。

汗を「整える」ことで、夏でも楽しく外出を

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「汗が多い」と思っても、一生治らないわけではありません。正しい知識と体質ケアを取り入れることで、汗との付き合い方は変えられます。表面的で即効性のある対策に頼るだけではなく、自律神経のバランスを整える・食事で摂るべきものを見極めるといった「内側のケア」で汗を整えましょう。

writer / Sheage編集部

※記事の内容(本文・画像など)に関しては、許諾を得て掲載しております。

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