年を重ねるごとに美しく賢くやさしく。【40代50代】を美しく生きる極意
2025.01.11 17:05
やさしい色づかいのリラックス感のあるコスメやファッションが人気のブランド『rihka(リーカ)』のディレクターであり、ヘア&メイクアップアーティストして活躍する松田未来さんにインタビュー。毎日の過ごし方から、美容やファッションへの考え方、仕事への向き合い方など、そこには人生をポジティブに楽しむヒントがたくさんありました。
ヘア&メイクアップアーティスとしてのセンスとともにそのライフスタイルも注目
松田未来(MIRAI MATSUTA)兵庫県出身。美容師としてサロンワークに従事したのち、東京に拠点を移しヘア&メイクアップアーティストとしてのキャリアを本格的にスタート。雑誌、カタログ、広告などさまざまな媒体で活躍の場を広げ、2020年『rihka』を立ち上げる。Instagramは約9万人のフォロワー数を誇り、エッセイ『私が私らしく生きる美学』(双葉社)も評判に。自然体なライフスタイルやポジティブな言葉が、多くの人に共感を呼ぶ。
誰かに憧れるよりもいかに自分がステキになれるかが大事
15歳のとき、初めてパーマをかけた自身を見て「かわいくなったかも」と少し自信を得たことをきっかけに美容師を目指した松田さん。ヘアサロンに勤務したのち、ヘア&メイクアップアーティストの道へと進みます。「その人の魅力をみつけて、より引き出したいと考えて仕事をしています。美に正解はなくて、たとえ、その人が欠点に思っているような部分でも、わたしにはチャームポイントに思えます。世の中の人全員残らずかわいいです。自分に対してもちょっと俯瞰して見て、良いところを探しています。他人と比較する必要はなくて自分が基準。わたしは小さい頃から誰かに憧れたり、参考にしたりということがなくて、常に自分だけの世界だったんです。どうしたらもう少し良くなるかな、かわいくなれるかなと、目の前のことだけを見てきてトライしてきました。それに、素のままの自分を好いて大切にしてくれる家族や、友人がいるわけですから、わたしが自分に対し欠点を探してネガティブな感情を持ったら、その人たちにも申し訳ないって思うんです」
『rihka』のコスメや服が自信を持つきっかけになれば嬉しい
松田さんの自分を大切にし、愛おしむ姿勢は自身のブランド『rihka』のモノづくりにも反映されています。「コスメや服は、その人がステキに見えるためのサポートのひとつ。引き立て役という考えです。たとえば『rihka』のリップグロスを塗った自分を見て “かわいい”と自信を持ってくれたり、自分のこと好きになる。おしゃれして出かけたくなる。そんなポジティブな気持ちや行動のきっかけになればいいなと思っています」
朝時間を大切にした自然体ライフスタイル
多岐に渡る活躍で忙しい毎日を送る松田さんですが、そのライフスタイルはとても自然体。「とくに毎日のルーティンは決めていないのですが、ウォーキングやエクササイズをしたり、勉強に当てたりと朝の時間を大切にしています。だいたい4時か5時に起きて、仕事は日中のうちに。暗くなったらスマホをオフにして、早めにお風呂に入り、ストレッチや読書をして過ごし、22時までには寝るようにしています。それに、朝は頭がすっきり冴えていて、ウォーキング中に考えを整理したりアイディアが浮かんだりすることが多く、何か決めなきゃいけないことも、正しい判断ができるように思います」 「朝食は必ず食べます。作って食べて、最後にコーヒーを飲み終わるまで、トータル1時間くらいかけてゆっくりと。たんぱく質を消費しやすい体質らしく、肌が弱く、筋肉がつきにくいので、豆乳やオートミール、魚、卵など、たんぱく質を朝食でしっかり摂るようにしています。そのかわり夜は軽めに。朝、おなかが空く状態にしています」 「料理をすることやお菓子づくりも好き」という松田さん。
「食べることが大好きで外食も楽しみますが、自分でつくるのが好きなのは、味や濃さや量の調整ができ、そのときの体調や気分に“ちょうどよいもの”を食べられることが、いちばん大きな理由です。栄養を考えつつも、これを入れたらどうだろうか、と素材を組み合わせる、実験的な楽しさもあります」
肌を美しく見せ、心地よい素材感のファッションが好き
「ファッションに関しては、抜け感や心地良さを大事にしています。がんばっている感じが強く出すぎるよりも、リラックスできる服。保守的すぎず色っぽさがあるスタイルに惹かれます。そして服を着せられているのではなく、服がなじんでいると思えること。そのために、肌が美しく見える色や肌触りの気持ち良い素材を選ぶようにしています」美容を楽しむピュアな気持ち続けるために新しいことに挑戦
「かなりの敏感肌でアレルギーがあるので、スキンケアに関しては、やみくもに試すのではなく皮膚科に相談。処方されたものを使っています。メイクは仕事でもあるけれど、セルフメイクはいつまでもピュアな気持ちをキープしたいので、使うアイテムや順番など“絶対”は決めません。いろいろ試して、新しいことへの挑戦を楽しんでいます」「年齢を重ねることも全然ネガティブに捉えていないんですよ」と松田さん。「『rihka』のネイルやリップに、そばかすという意味の『freckle(フレックル)』というネーミングのブラウンカラーがあり、“年を重ねるごとに、わたしたちは美しく賢くやさしくなっていく”という言葉を添えています。ふりかえると10代、20代は未熟で……。今のほうが経験を積み、きれいになっていると思うし、やさしく、賢くなっていると感じているので、この先、40代、50代と、どれだけ美しくなっちゃうの?やさしくなれるの?と、楽しみしかないです」
オフはリラックスして自分だけの時間を贅沢に楽しむ
「2、3か月に一度くらいのペースで温泉に行ったり旅を楽しみます。山や森など緑の多い場所が好き。リラックスでき、呼吸が深くなるように感じます。休みの日は、スマホは写真を撮るだけで、通知がこない設定にして仕事モードを強制的にオフ。たとえ、仕事の用件があったとしても、そこで慌てて返事をするよりも、次の日のフレッシュな状態で出した答えのほうが良いと考えます。時間に縛られず、ひとりで好きなように過ごすことは、日常とのバランスを取るために必要ですね」出逢って12年。学ぶことの多い猫と暮らし
松田さんのInstagramにたびたび登場し、『rihka』のネイルのネーミングにもなった愛猫のマドレーヌ。「子猫のときに道で鳴いていたのを拾ったのが出逢い。もう12年、ずっと一緒の時間を過ごしています。猫と暮らしたのは初めてだったのですが、猫のマイペースな姿を見ていると、人間も本来こうあるべきと思うんです。猫は我慢しないし、好き嫌いをはっきり態度で示してくれるので、『これが嫌いなんだね』と共有でき、性格や好みがわかってきます。今、彼が小さかった頃よりもいい関係になっています。人間関係も同じですよね。ちゃんと思いを伝えないでストレスを溜めるのではなく、自分はこういう人間だと示していくことや、Yes、No、思いをその都度きちんと伝えていくと、周囲との理解が深まります。いろいろな人がいて、何も言わずただ“察する”というのは難しいですよね。問題を抱えてもやもやイライラするよりも、解決策を探していくのほうが、健康的な関係を築けると思います」
Instagramはそのときの“今”の気分を発信
フォロワー数は約9万人。Instagramを通して、松田さんのファンになった人も多くいます。「Instagramを始めたのが20代の頃から。自分のそのときの気分や『好き』だと思ったものをアップしています。ただアップするのが義務になってしまったり、嫌いにはなりたくないので、思ってもいないことや違和感があることはアップせず、楽しくできるペースや距離感を大事にしています」つい他人と自分を比べて、足りないモノや欠点を探してしまいがちですが、『自分の人生の主役は自分』と気づかされる、松田さんの言葉の数々。自分を愛おしむことで世界が広がります。素直に「好き」や「心地良い」と感じるものを探して、ポジティブな毎日を。
writer / Sheage編集部
※記事の内容(本文・画像など)に関しては、許諾を得て掲載しております。
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