北川景子、物乞いシーンの“息を飲む裏側”告白 「制作とバチバチ」「本当はもっと…」
12日放送の『あさイチ』に北川景子が出演。朝ドラ『ばけばけ』で演じるタエの“物乞いシーン”について衝撃的な秘話を明かした。

女優・北川景子が12日放送の『あさイチ』(NHK)に出演。NHK連続テレビ小説『ばけばけ』で演じる雨清水タエの、物乞いシーンの秘話について語った。
お姫様育ちから物乞いに零落
北川は「プレミアムトーク」に出演。『ばけばけ』での演技などについて語った。
松江有数の名家の出身であるタエは、身の回りのことを自分でしたことがないほどのお姫様育ちで、茶道などの教養を身に着けている女性。何不自由ない生活をしていたが、夫・傳(堤真一)の死後、雨清水織物が倒産し、息子の三之丞(板垣李光人)とともに親戚の家などを転々とすることに。一時は物乞いをするほどまで零落する。
「捨てられた日本人形みたいな...」
物乞いをするタエが頭を下げるシーンについて、MCの博多大吉は「表現がちょっと間違ってるかもしれないですけど、ゴミ箱に捨てられた日本人形みたいな。悲しさというか切なさというか。何か見ちゃいけないものを見ちゃったような」と話す。
北川は「台本をいただいたときも非常に衝撃的で、初めは頭を下げることができないっていう前振りがあってのここだったんですけれど。たぶんタエは独り身であれば、もう死んでしまっていると思うんですよね、自分で、自ら」と語る。
「だけれども三之丞という息子が手元に残っていまして、三之丞をしっかり1人で立てる人間にしなくてはならないという、親としての責任みたいなものが自分を突き動かしているというか。生きなくてはならないというなかで、雨清水タエは1度死んだのだという思いでこのシーンはやりました」と振り返った。
「本当にやりたかった」
撮影のオフショットの写真も公開され、メイクや衣装のスタッフが北川を取り囲み、顔や衣装に汚しを入れる様子が確認できる。
北川は「みんなで汚してて。髪を乱すかつらの方とか、顔は泥っぽいファンデーションで汚したり、あと爪の間に汚れを塗っていただいたり。肌も全体的に...お風呂に入っていないので。ちょっと全部黒く塗ったりしているんですけど」と説明。
大吉が「どこまで汚していいのかとか、そういうのは...」と問うと、「私はもっと...実際、もっと汚いでしょうから。この、髪を結っている時点でちょっと違うというか。もっとバラバラに、本当は落ちているはずだし。本当にやりたかったんですけど、結構、監督とかプロデューサーは嫌だったみたいで。『汚すぎるのはちょっと...』みたいな感じで」と語る。
「ギリギリのライン」攻める
さらに、「朝から見るのに衝撃が強すぎるっていうことだったんでしょうけど、ギリギリのラインを攻めながら。私としても完全なる物乞いに見えるようにしたかったんですけれど、ちょっと周りの方に止められながら、このぐらいでとどまったというような感じ」と回顧。
「本当はもっと...。じゃあ誰が着付けたの、とか誰が結ったの、っていうところになっちゃうんで。もう女中もいないので...っていうところを考えたんですけど。確かに、結構、映像で見るとつらすぎますよね、本気でやると。このぐらいが、皆さんが言う通りちょうどいいところだったんだなと」と苦笑する。
「やるならとことん」
鈴木奈穂子アナウンサーが「結構、制作とギリギリまでバチバチ、こう...」と言うと、「そうですね。もうちょっとやらないと、やっぱり物乞いとは呼べないんじゃないという、そこの心配が逆にあったといいますか」とも打ち明ける。
「皆さんが目に触れたときに、『こんなに整ってないでしょ、物乞いなんだから』ってなるのが一番怖かったので、やるならとことんやり抜きたかったんですけども。まあでも、十分だったかもしれないですね」と話していた。
「妥協点でこれ...」「十分衝撃」の声
北川の話に、視聴者からは「物乞いに身を落としてからのおタエ様、『物乞いにしては綺麗過ぎる』という感想が来ていたが。北川さんご本人も『顔や髪、着物がもっと汚れてても良かったのでは...』と。MRY(もっとリアルにやりたかった)か」との感想が。
また「妥協点でこれ...大吉先生や視聴者も息を飲む裏側」「おタエ様のやつれた姿、確かに衝撃的だったから。北川景子さんが言ってるように、もっと物乞いの姿に寄せてたらさらにショックだっただろうな」「ギリギリ、いや十分衝撃でしたよおタエ様のあの姿!」「おタエ様の物乞いのシーンは胸が痛いなんてもんじゃなかった。ええええ...えええ...って言葉にならなかった」といった声もみられた。
確かに、気高いタエが身をやつした姿は、あれだけでもかなり衝撃的だった。朝ドラという作品でどこまでリアルを追求するのかは難しいところだが、北川さんの女優としての熱意とプライドを感じた場面だった。
執筆者プロフィール
しばたけろこ:フリーライター。関西のスポーツ紙や芸能情報サイトでの記事執筆を経て2021年よりSirabeeに参加。
現在はSNSを中心としたエンタメ記事のほか、ライフハック、時事ニュースなど月100本程度を執筆中。
(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ)
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