『べらぼう』松平定信“神々の集う神殿”に興奮… 隠しきれない素顔に反響「素晴らしいオタクっぷり」

7日放送の大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』（NHK）47回で明かされた、元老中首座・松平定信（井上祐貴）の「素顔」が大きな話題を集めている。

【今回の投稿】定信を演じ...井上が語る

47回のあらすじ　※ネタバレあり

「江戸のメディア王」と呼ばれる、吉原・江戸の浮世絵版元（出版人）・蔦重こと蔦屋重三郎（横浜流星）の波乱万丈な人生を描く本作。

十一代将軍・徳川家斉（城桧吏）の父・一橋治済（生田斗真）に復讐するために、蔦重と手を組んだ元老中・松平定信だったが、企みはバレ、配下が毒まんじゅうの餌食になってしまう。

店の者にも毒まんじゅうが配られたと知った蔦重は怒り心頭で定信を問い詰めるが、ここで阿波蜂須賀家お抱えの能役者・斎藤十郎兵衛（生田斗真）と出会う。彼は治済に瓜二つで、治済と入れ替わる寸法となっていたのだ。

耕書堂に定信が...

治済に毒まんじゅうを食べさせられ亡くなった家斉の乳母・大崎（映美くらら）は、これまでの治済の悪事を綴った「家斉に宛てた文」を蔦重に託していた。

蔦重は「逆に治済に毒を食わせる」ため、斎藤と文を利用して家斉の協力を仰ぐ作戦を定信に提案。御三卿の1つである清水徳川家当主・清水重好（落合モトキ）の協力を得て、将軍である家斉が父である治済に「眠る毒」を飲ませ、斎藤との入れ替わりに成功する。

復讐を果たし、白河に隠居するために江戸を発つ定信は、蔦重の店「耕書堂」を訪れた。「いかなる御用向きで？」と訝しむ蔦重だったが、定信は興奮を押さえられない表情で店内を見渡し、並んだ黄表紙に片っ端から手を伸ばしていく。

敵対する立場だった2人が、ここではじめて腹を割って語り合う。定信は「イキチキドコキキテケミキタカカカッタカノコダカ（1度来てみたかったのだ）」と自身が黄表紙の熱烈なファンだと明かし、「春町は我が神、蔦屋耕書堂は神々の集う神殿（やしろ）であった」「あのことは、我が政、唯一の不覚である」と自身の政のせいで命を絶った戯作者・恋川春町（岡山天音）への後悔を吐露した。

「出ちゃってるよ」を意識

のちに「硬軟兼ね備えたオタクとしてもその名を残す」と解説された定信。黄表紙、春町の熱烈なファンでありながら、その立場から厳しい処罰を与えざるをえなかった苦悩を抱えてきた彼が、その呪縛から解き放たれ、耕書堂でうれしそうに黄表紙を買い漁る姿は多くの視聴者の共感を呼んだ。

公式SNSでは「『蔦屋耕書堂に一歩足を踏み入れた定信の表情をもう一度見てほしい』と井上祐貴さん。ぜひ、何でもいいので感想を...とのことです」と綴り、定信を演じた井上のインタビューを公開。

「いまやっと来れたっていううれしさとか感動がうまく表現できてたらいいなと思って撮影しました」「『ヤバい、（喜びが）出ちゃってるよ定信』って視聴者の方がツッコみたくなるぐらいの温度感を目指して作らせてもらいました」と同シーンを回顧していた。

滲み出るオタクっぷりが好評

定信の本来の、微笑ましい一面があらわになった今回。

視聴者からは「初めてコミケきた良いところのボンボンおたくみたいな顔でした」「とても素晴らしいオタクっぷりでした！！」「神シーンでした　私の中で、今年ぶっちぎり、ナンバー1のシーンです」「ああ、嬉しいよね、よかったね、と自然に共感できる、とても印象に残るシーンでした」と好評を博してる。

史実とは異なる、驚きの展開を見せた今回の放送。悪役である治済が成敗され、敵だった蔦重と定信が心を通わせる、素晴らしい展開だった。史実との違いに否定的な意見もあるかもしれないが、エンタメ作品としては傑作の仲間入りを果たしたのではないだろうか。

【今回の投稿】定信を演じて...

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