「LINE VOOM」独自の強みでシェア拡大 “収益化制度”も確立へ「好きなものや趣味を発信する場としても」【モデルプレスインタビュー】
2024.05.14 17:00
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「LINE」アプリ内の動画プラットフォーム「LINE VOOM」では、様々なクリエイターが活躍中。モデルプレスでは、サービスを支える「LINEヤフー株式会社 エンターテインメントカンパニー VOOM事業本部」の加藤友史郎氏、加藤万智氏にインタビューを行い、「LINE VOOM」の強みやユーザーの特徴、新たに一般公開された収益化制度などについて聞いた。
「LINE VOOM」支える加藤友史郎氏・加藤万智氏にインタビュー
― まずは、お2人の業務内容について教えてください。加藤友史郎氏:私は「LINE VOOM」事業部のパートナーシップチームでチームマネージャーをしています。主にMCN(マルチチャンネルネットワーク)と呼ばれるクリエイターさんが所属している代理店さんからクリエイターの調達などもさせていただいています。
加藤万智氏:同じチームの所属で、普段はクリエイターさんの所属事務所さんと向き合う仕事や、今回のようなクリエイターさんに所属いただくプログラムのPRなどを担当しております。
― お2人はいつから「LINE VOOM」を担当されているのでしょうか?「LINE VOOM」ならではの難しさややりがいなどもあれば、あわせて教えてください。
加藤友史郎氏:私は「LINE TIMELINE」が「LINE VOOM」に変わる少し前の2021年の5月頃から担当していて、その前はほかのサービスの立ち上げなどに携わらせてもらっていました。「LINE VOOM」は“LINEの中にある”というのが1番の特徴であり、強みであり、難しさでもあるんです。目標の基準も、通常アプリを立ち上げるときと比べると桁の違う実績を求められますし、そうなることが当然だと思われてしまいます。そこにどう答えを返せるかというのは大変ですが、規模が大きいからこそできることもありますし、“国内で作っているサービス”という意味でもほかの動画サービスと違う部分でもあるので、やりがいを感じています。
加藤万智氏:私は昨年の4月より「LINE VOOM」を担当していて、以前は「LINE LIVE」で、ライバーさんが所属する事務所さんと向き合う仕事をしていました。業務としては今とあまり変わらないのですが、「LINE VOOM」はまだ始まったばかりのサービスで“これからどんどん大きくしていかなければいけない”というフェーズなので、そこに関しての難しさはあります。でも、“今までにないものを作る”というのは面白いポイントでもあって、やりがいにも繋がっています。
「LINE VOOM」特徴・代表クリエイターとは
― 改めて、「LINE VOOM」のサービス内容について詳しく教えてください。加藤友史郎氏:「LINE VOOM」は2021年冬にリリースした動画プラットフォームで、縦型の動画を楽しめるサービスとなっております。「LINE VOOM」の中には様々なジャンルのコンテンツがあり、フォロー欄で好きなクリエイターの動画が見られるほか、おすすめ欄では興味関心に沿った豊富な動画を楽しめます。「LINEのサービスタブの真ん中にある」というのも大きな特徴で、クリエイターだけではなく、企業のLINE公式アカウントによる情報なども含めて見ることができるサービスです。LINE自体9600万人以上が使用しているので、ユーザーであれば別のアプリをダウンロードせずに楽しめるということは1つの強みだなと思っています。
― 「LINE VOOM」ではどんなジャンルの動画が人気なのでしょうか?
加藤友史郎氏:1番人気なのは、コメディーやエンタメ系の動画です。ほかにも「やってみた」系の動画やレシピ系の動画、ライフハックなど、生活に寄り添ったライフ系のコンテンツも多く見られています。コメントや「いいね」などのリアクションは若い方が多くしてくれているのですが、ユーザーは10代から主婦・サラリーマンの方まで本当に幅広いんです。「LINEを開くと動画が見れる」ということから、色々な方の目に止まってくれている印象があります。
― 代表的なクリエイターには、どのような方がいますか?
加藤友史郎氏:そば湯(そばゆ)さんという方が人気で、「LINE VOOM Creator Contest 2023 Winter」では「MVP賞」を受賞しています。副賞として3月16日にみずほPayPayドーム福岡で行われたオープン戦では、セレモニアルピッチにも登場しました。人気のクリエイターさんも1つのジャンルに絞られているわけではなく、様々なジャンルの方が活躍されているのが特徴です!
クリエイタープログラムが一般公開 収益化のハードルは?
― 5月14日よりクリエイタープログラム「LINE VOOM Creator Program」が一般公開されますが、こちらはどのようなサービスなのでしょうか?加藤万智氏:「LINE VOOM Creator Program」はこれまで一部の参加資格を有するクリエイターに参加いただいていたプログラムで、コンテンツの収益化やキャンペーンへの参加が可能となっています。今回一般公開となり、審査を通過すればどなたでも参加でき、投稿した動画の再生時間などに応じて収益が得られるようになります。
収益化については、審査基準もほかのプラットフォームと比べると比較的参加しやすいものに設定しているので、ハードルはあまり高くはありません。“クリエイター活動”と聞くとちょっとハードルが高いと感じる方も多いと思いますが、ライフ系の動画で人気のクリエイターの方も多いので、好きなものや趣味を発信する場としても使っていただけたらなと思います。
加藤友史郎氏:これまで参加資格があったクリエイターさんにとても好評をいただいているので、収益化に関してはかなりご期待いただいて良いと思います。自分のSNSに投稿して「いいね」をもらっているような投稿が、もしかしたら「LINE VOOM Creator Program」に参加することによって収益化できるかもしれない、というところも今回のリリースのポイントです。「LINE VOOM」には「LINE VOOM Lab」という育成プログラムもあってノウハウを提供することもできますし、クリエイターさんを表彰するコンテスト「LINE VOOM Creator Contest」というものも開催しているので、我々も色々な形でサポートさせていただければと思っております。
加藤万智氏:「LINE VOOM Creators」というLINE公式アカウントもあり、定期的に投稿のヒントになるような内容を発信しているのですが、現時点で5000人以上の方に友達登録をしていただいています。今後もクリエイターさんに寄り添えるようなプラットフォームにしていけたらと思っています!
加藤友史郎氏・加藤万智氏の夢を叶える秘訣
― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。そういった読者に向けて「夢を叶える秘訣」を教えてください。加藤友史郎氏:私自身もまだ“夢を叶えた“といえるかわからないのですが、目標に置き換えて考えると「達成したところを想像して、そこから逆算して動くこと」かなと。“自分が目標を達成している状態”に至るために今何をすべきかはどういったことを差しているのか、というところを考えて動くことは本当に大切だと思います。
加藤万智氏:私は「機を逃さないようにする」ことだと思います。仕事でもプライベートでも、生活していると不意に機会が巡ってきたりすることがありますが、そういったときに敏感に反応して、それを逃さずに掴むことは大事にしています。あとは、目の前のやるべきことをコツコツと誠実にやっていくことも大切かなと思います。
― 最後に、お2人の今の夢があれば教えてください。
加藤友史郎氏:「LINE VOOM」を有名にして、NO.1の動画プラットフォームにすることが夢です。「自分たちがいたおかげでそうなったよ」といえる状態が、仕事での今の目標です。
加藤万智氏:私も「LINE VOOM」でしか得られない楽しさや価値をたくさんの方に提供していくことが夢です。LINEではトークだけを楽しんでいる方、「LINE VOOM」を見たことがないという方にも魅力を感じてもらって、よりたくさんの方に知っていただければ良いなと思っています!
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
「LINE VOOM」とは
「LINE VOOM」は、LINE内でショート動画などが見られる動画プラットフォーム。様々なジャンルの動画コンテンツがあり、「LINE VOOM」画⾯内の「おすすめ」ではユーザーの関⼼が⾼いジャンルや⼈気の動画がレコメンド表⽰される仕組みとなっている。また「フォロー中」では⾃分でフォローしたクリエイターや企業アカウントの投稿を⾒ることが可能。今回「LINE VOOM Creator Program」の公開にあわせ、これまで視聴中⼼だったユーザーがクリエイターになるための投稿ガイドなどの提供も予定している。
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