【PR】マザーズインダストリーが目指す未来とは 20項目の経営方針を掲げる

2026.09.30 00:00
提供:繊研plus

マザーズインダストリーは今期(27年7月期)、「チャレンジ20」を掲げた。ホールディングス化やグローバル戦略の強化、既存ブランド成長、新ブランドの立ち上げ、出店計画など様々な角度から達成目標とする20項目の経営方針を定めたもの。企業とブランドの価値を総合的に高めていく道筋を明確にした。

次世代を見据え、ホールディングス体制へ

3月に持ち株会社のマザーズインダストリーホールディングスを設立し、事業会社のマザーズインダストリーは資本金を1000万円から1億円に増資した。新規事業や外部との連携も視野に、ファッションをはじめとしたライフスタイル全般を手掛けていくコングロマリットを目指している。「ライフスタイルプロジェクト」として、ファッションからビューティー、ウェルネス、フード、カルチャーなどまで価値提供を広げていく方向性を示す。

ファッションを軸に複数の事業が価値を高め合える組織にしていく。既存ブランドが成長し、そこで得た利益や人材、ノウハウを新規事業への投資へ繋げていくことで新たな価値を生み出していく考え。新規事業が育てば、既存事業にも波及効果が出てくるような“フライホイール型”のグループ経営で進める。

ファッションでは価値創造を重視し、アパレル業界のホワイトスペースを創造していく。その取り組みの一つが、価格の高低ではなく「その価格を超える価値があるか」を判断軸とするハイバリュー戦略だ。あわせて、「身にまとう人の気持ちを豊かにするラグジュアリーな体験」の提供も追求する。「ミズイロインド」などの既存ブランドは、価値をさらに高める。並行して「マーコートデザインアイ」「ミディウミソリッド」のリブランディングにも取り掛かる。

ミズイロインドの定番商品 レーススタンドカラーワイドシャツ

27年には、「高感度のファストファッション」の考え方を取り入れたメンズ・レディスの新ブランドの立ち上げを予定しており、アパレルのブランドポートフォリオも多角化する見通し。

グローバル戦略も本格的に動き始めている。外国語が堪能なメンバーを集めて、グローバルタスクチームを立ち上げるなど体制も整えて少しずつ進めてきた。グローバル戦略の先駆けとして、国内外からの集客を狙い、25年6月にミズイロインドの路面旗艦店を東京・青山で開いた。同店の売り上げのインバウンド比率は30~40%あり、着実に国内外の顧客を増やしている。

東京・青山にある「ミズイロインド」の路面旗艦店
東京・青山にある「ミズイロインド」の旗艦店は、「新しいラグジュアリー体験」をストアコンセプトとしている

フランス・パリでも、ミズイロインドの展示会を定期的に開き、引き続き認知拡大を進めている。今年3月には、台湾の台北ファッションウィークの公式スケジュールで、ユニセックスライン「ミズイロインド コレクション ピース イン パリ」のランウェーショーも開催した。

今年3月の台北ファッションウィークで、ユニセックスライン「ミズイロインド コレクション ピース イン パリ」の26年秋冬コレクションを披露した

今年に入って、ミズイロインドの海外出店を加速させている。2月に台湾の誠品生活松菸店で海外初出店したことを皮切りに、3月に新光三越台北信義新天地にも開いた。10月には漢神百貨店でも開設する。韓国は、3月に現代百貨店の狎鷗亭本店と貿易センター店に常設店を開いた。新世界百貨店江南店で、6月18日から6カ月の期間限定店を開いている。台湾と韓国は、今後も各6店ほどの出店を計画している。日本から6時間の飛行時間で行ける国や地域から、常設店の開設を進めている。27年にはシンガポール、マレーシア、30年にはパリ、上海、31年にはニューヨークに実店舗をオープンする計画がある。

今年2月に台湾の誠品生活松菸店でオープンした「ミズイロインド」の海外1号店

自社ECもグローバルに強いECプラットフォームを採用し、200カ国への販売が可能となった。加えて、「グローバルワードローブ」構想として、今後は海外の主要地域に物流拠点を整備し、EC配送など物流のリードタイムを短縮する取り組みも進めていく。

新規事業と次世代人材への投資にも注力

次世代を担うスタッフたちが新しいブランドを生み出せる環境にしていくために、「M・Ⅰ・Hベンチャープログラム」を始める。「こんなことやってみたい」という声を拾い上げて、投資していく方針。例えば、社内外からビジネスプランを募り、プレゼンテーションの場を設けて、グランプリを受賞したらプラン事業化に向けて出資するなどを考えている。笹野社長は「一人の力ではなかなかできないことでも、会社が投資することで才能が開花する速度も速まると期待している」と話す。

既存ブランドをさらに磨き上げる一方、ブランドづくりを担う人材の育成にも力を入れる。その取り組みが「ブランドスチュワードシッププログラム」だ。ブランドはデザイナーやディレクターだけでなく、顧客と接する販売スタッフも担うものと捉える。スタッフ一人ひとりがブランドの思想や価値を理解し、自らの言葉で顧客へ伝えることで、その価値を守り、磨き、未来へつないでいく。商品だけでなく、接客や店舗体験を通じてブランドの世界観を表現し、顧客との接点からブランドを育てていく。

クレドが全スタッフ共通の判断軸になっている

「感性とデジタルでMDを加速する」をテーマに掲げ、独自のAI(人工知能)戦略を成長戦略の柱の一つに捉えている。外部のシステム開発企業の協力でオリジナルのAIエージェントを構築し、ディストリビューション業務からMD領域へ活用を広げている。AIエージェントとのやり取りを通じてMDを組み立て、最終的には店舗特性や立地、ブランドの方向性を考慮して人が判断する。店舗では「AIリテールサーバント」を導入し、スーパーバイザーと店舗の対話や課題管理、フォローアップを効率化する。AIを省人化のためではなく、生まれた時間を売り上げや顧客に向き合う仕事へ振り向け、会社全体の成長速度を高めるために活用する。同社のフィロソフィーやブランドの価値観を基準に、AIエージェントからの回答を人が判断することで、全社で意思決定のブレを減らす。

サステイナブルな取り組みも重視している。「ファッションで人を笑顔にする」という同社のフィロソフィーを商品販売以外でも実現していこうと、11年から「ハートシェアリングプロジェクト」を続けている。1着を生産するごとに1円を寄付するという仕組みを導入しているほか、自社の服を発展途上国に寄付もしている。ほかにも、永年リペアサービスを始めており、新たに「セカンドハンドセールス」にも挑戦する。顧客が持っている不要になった自社ブランドの服を買い取り、リペアして一部の店舗とECで販売する考え。まずは「ミディウミ」から始めて、最終的には全ブランドでの展開を視野に入れている。

笹野信明社長に聞く クレドを軸にブランド創造

ファッション事業の多角化経営を掲げて、26年3月にマザーズインダストリーホールディングスを設立しました。企業規模を拡大することだけを目的とするのではなく、志を共にする仲間と一緒に未来を作る挑戦の場を増やしたいとの思いがありました。企業としての管理体制を強化し、可能性を広げていくことや新たな事業を生み出すためでもありました。

構想は独立した時からありました。ホールディングス化するタイミングが来たと確信が持てた18、19年あたりから、実はコンサルティング会社に相談しながら進めていました。しかし、コロナが広がったことで、結果的に今年3月に後ろ倒しになりました。

グローバル戦略を加速させていく計画があったことも一つの理由です。台湾での海外1号店の出店に向けて、25年に現地法人マザーズインダストリー台湾を設立しました。次はシンガポールで現地法人の設立を考えています。

なによりも、ここまで会社が成長できたのは、企業としての志や価値観を明確にしたクレドを軸に経営してきたことが大きい。様々な価値観を持つ人と一緒に働き、事業の成長スピードを上げていくには、クレドが大切だと実感しています。「ファッションで人を笑顔にする」というフィロソフィーがあり、「全ての人が知っているブランドになる」というビジョンと、9つのカルチャーを設けています。船井総研ホールディングスの経営・組織力診断でも、「理念への共感」や「仕事への誇り」などが高く評価され、約1万2000社の中から12社が選ばれた同社主催の「サステナグロースカンパニーアワード2026」で、エンプロイーサクセス賞を受賞しました。

ブランドビジネスは、単にモノを売るというよりも、選ばれるブランドを創造していくことが重要だと考えています。ブランド独自の体験を提供できるかどうかは、アパレル企業にとって大切なことです。一人一人が考えを持ち、全員で同じ方向を向いて作り上げていかないと、ブランドは成り立たないと思っています。ブランドを信頼してもらった先に、ファッションビジネスの未来があると考えています。

笹野 信明社長

〈ミニニュース〉

「ミズイロインド」の写真展を台湾で開催 独自の世界観を発信

「ミズイロインド」は7月31日から1カ月間、台湾・台北にある「ツタヤブックストア松菸店」で写真展を開催した。写真やアート、空間を通じて独創的なブランドイメージを発信し、海外でのブランド価値向上につながる取り組みとなった。

同ブランドは、23年12月に初めて写真集を出版し、東京・青山で写真展も開いた。写真集は、エイジレス、ボーダーレス、多様性をテーマに、スタイリストの山本マナ氏がディレクションとスタイリングを担当し、写真家の戎康友氏や岡本充男氏など7人のクリエイターがそれぞれの視点でブランドイメージを表現したもの。

今回は、東京で飾った作品を活用し、日本と台湾をつなぐ新たな演出を加えた。中央には、台湾のランタンを想起させるような和紙のオブジェと照明を組み合わせるなど空間構成にもこだわった。

台湾 TSUTAYA BOOKSTORE 松菸店

お問い合わせ先

Mother’s Industry 株式会社

問い合わせ先:06-6537-1315

企画・制作=繊研新聞社業務局

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