陸からクジラに会える!? 雄大な自然と島グルメでパワーチャージする八丈島の過ごし方

陸からクジラに会える!? 雄大な自然と島グルメでパワーチャージする八丈島の過ごし方

2026.04.02 11:10

羽田空港から飛行機でわずか55分。思い立ったらすぐに行ける距離にありながら、南国を思わせる美しい自然や穏やかな空気が広がる八丈島。グルメや温泉、絶景など島ならではの魅力にあふれていますが、実はクジラと出会える島でもあることを知っていますか?

八丈島では例年11月下旬~4月上旬にかけてザトウクジラが目撃されており、海上・陸上2種類のホエールウォッチングツアーが開催されるほど、島と密接なかかわりがある生き物なのだとか。

今回は絶景スポットを巡りながらクジラを探す陸上ツアーに参加した1日の様子をお届けします!

<<1泊2日の八丈島旅1日目の様子はこちら

■船が苦手でも大丈夫。名物のあしたば茶を片手にバスに乗車!

今回参加したのは、八丈さくら観光が運営する「八丈島クジラバスツアー」。クジラが来島する期間、毎週金・土・日曜日の3日間で開催されています。約2時間50分の行程で3つほどウォッチングスポットを巡りながらクジラを探すツアーなので、船酔いが心配な人も大丈夫。山道も多い八丈島ですが、全てバスで連れて行ってもらえるので安心です!

バスに乗り込むと、八丈島の特産品「明日葉」を使ったお茶をいただきました。あしたばは独特の苦みを持つセリ科の多年草で、「今日新芽を摘んでも、翌日にはまた新しい芽が出てくる」と言われるほど生命力が強いことがその名の由来とされています。ミネラルやビタミンなど栄養素が豊富で、近年は健康野菜としても注目されているのだとか。飲んでみると苦みはそこまで強くなく、ヨモギに似た風味を感じました。

◇島の歴史を感じる海岸で、クジラの大きさにパワーをもらう

あしたば茶の新鮮な風味を楽しんでいると、早速1つ目のウォッチングポイントに到着。八丈島の西岸、ダイナミックな岩景色が特徴的な「南原千岩海岸」です。八丈富士の噴火で流出した溶岩流が固まってできたという大地は固くごつごつしているので、歩きやすい靴で行くのがおすすめです。

足場をしっかりと確保したら、いよいよクジラ探しのスタートです! 海を眺めながら探すのですが、広い海面からクジラを見つけ出すのは至難の業。そこで、ガイドさんがクジラを見つけるポイントを教えてくださいました。

クジラを探す目印になるのは「ブロー」と呼ばれるクジラが水面で行う呼吸で、海上に白く上がる潮吹きのこと。ブローの大きさはヒレの大きさに相当するため、八丈島近海に出現するザトウクジラでは4メートルを超えることもあるのだとか! 陸からは巨大な水しぶきのように見えます。

筆者も波の間に目を凝らすこと30分程、ブローを見ることができました! 波とは違い、海面から大きく吹き上がるため、肉眼でもしっかりと確認できますよ。クジラは人間と同じ哺乳類のため、ブローの間隔が短ければ海中を回遊していて、間隔がゆっくりであれば潜水していると判断できるのだとか。ガイドさんがブローを見つけた方向や、ツアー前後で見つかった場所も教えてくれるので、分からないことは質問しながら観測できます。

そして、ブローがあった方向を注視していると……

二匹のクジラのしっぽを見ることができました! しっぽだけでも目視でしっかりと確認できる迫力があり、自然の大きなパワーをもらえた気分に。

とても運が良い日だと、「ブリーチング」と呼ばれるクジラのジャンプを見られる時もあるのだとか……!

八丈島では2016年頃からクジラがやってくるようになり、2023年~2024年では387頭を観測するほどの”クジラ大国”なのだそう。ただし、当日見られるかどうかや、その姿の見え方はその時々で変わるため、出会えたときの迫力は格別です。

◇大阪トンネル展望台に八丈島といえば! の景色を見に行く

早速1つ目のポイントでクジラに出会うことができましたが、ツアーはまだまだ続きます。次に訪れたのは島を少し南に下った「大阪トンネル展望台」。

島の中心部と南東部の集落を結ぶトンネルの近くにあり、古くは島最大の交通の難所と言われていたのだとか。たしかに太い国道の途中に設置されているため、ツアーであれば心配はいりませんが、車以外でのアクセスは少し大変そう。

しかし山間に位置する分、展望台からの見晴らしは抜群です。右に島のシンボルである八丈富士、左には無人島の八丈小島が浮かび上がり、眼下には海岸線がゆったりと広がります。ガイドの方によると「まさに八丈島!」を感じられる、島を代表する景観なのだとか。クジラを探すだけでなく、ツアーで名所に案内してもらえるのでお得な気分になります。

◇きれいな海に癒やされながら、足湯でゆっくりクジラ探し

最後のスポットは青く透き通った海が印象的な「藍ヶ江港」。“八丈ブルー”とも呼ばれているエメラルドグリーンの海はまさに南国の雰囲気で、夏には海水浴やダイビングもできるのだとか。

また、こちらのウォッチングポイントには足湯が! 漁港を見渡せる丘の上に「足湯 きらめき」があり、足湯に浸かりながら海を眺めることができます。44℃と少し熱めのお湯で、しっかり温まることができますよ。

バスツアーではタオルも配られるので安心して足湯に入ることができます。足湯からゆっくりとクジラを探すのもよし、海に近い漁港からクジラを探すのもよし。八丈ブルーと足湯でゆっくりとパワーチャージすることができました。

ツアーでは、最後は空港近くの八丈島観光協会までバスで送っていただき、終了となります。クジラを見たり、絶景を眺めたり、広い海に癒やされたりと大満足の内容でした!

八丈島クジラバスツアー

運行期間:2026/1/9~2026/4/5の期間中の金・土・日曜日

ツアー時間:13:10~16:30

料金:大人5,000円/小人2,000円

公式サイト:https://www.hachijo.gr.jp/blogs/whale-watching_bus-tours/

※ツアー期間・内容は状況により変動する場合がございます。

※前日16:00まで受付。空席がある場合のみ、先着順で当日受付可

■長年愛されてきた料理をいただきながら、島グルメでエネルギー補給

ツアーを終えて一息ついたら、少し遅めのお昼ご飯を食べに島の南部、樫立地区にある「生蕎麦 千両」さんへ。島民に長年愛される、島の絵や写真がたくさん飾られたアットホームな食堂です。筆者は地元の方におすすめしていただいた「なべ焼きうどん」をいただきました!

地元で愛されているお店にふらっと入ってみるのも旅行の楽しみの一つですよね。なべ焼きうどんはやさしいけれど、しっかり旨みのある出汁でほっこりとする味わいが体にしみわたります。島特産のしいたけやあしたばが飾られていて、島ならではのアクセントを感じられるのもうれしかったです。

サイドメニューには、島特産のレモンを使ったかき揚げなど島ならではの料理も。レモンがたっぷり使われたかき揚げは揚げ物なのにとてもさっぱりとしていて、野菜との相性がたまらない一品でした。

おいしいうどんを楽しんでいると、女将さんと息子さんが店内に置いてあった八丈太鼓を叩いてくれるというサプライズが。八丈太鼓とは、古くから八丈島で叩かれている郷土芸能の太鼓で、太古の両面から2人で叩く華麗なバチさばきが特徴です。

現在でもお祭りなどで叩かれるほか、飲み会で盛り上がった際に仲間内で叩くシーンもあるのだとか……! 「今日はたまたま息子が帰ってきてたからね」と微笑む女将さんに、島のあたたかさを感じました。

生蕎麦 千両

場所:東京都八丈島八丈町樫立2056

営業時間:11:00~14:00/17:00~19:00(18:45LO)

https://x.com/senryo_8jo?lang=ja

■大竜ファームでお土産しいたけをゲット! 肉厚ジューシーなしいたけでパワーチャージ

そろそろ飛行機の時間が迫ってきているけれど、最後にお土産になるような体験をしたい……そう思って訪れたのが、「大竜ファーム」。

様々なテレビ番組でも取り上げられている、ここ大竜ファームで育った「うみかぜ椎茸」は肉厚でジューシーな食感が特徴の大人気しいたけ。温暖な気候で降水量も多く、湿度が高い八丈島はしいたけの生育に最適で、おいしく育つのだとか。

ずらっと並んだ菌床では大ぶりのしいたけがぐんぐん成長中。選んだ菌床を手に取り、なるべく根元にはさみを添わせて切り落とします。菌床はしっかりとした重さで、「これが高級しいたけ……!」と少し緊張感があります。

収穫したしいたけは10グラム毎の販売となり、袋詰めして持って帰ってOK。そのまま焼いて食べてもいいし、どう料理して食べようか……と考えながら収穫していると、旅行後の楽しみも広がります。

大竜ファームでは2025年10月に直撃した台風22号・23号の被害を受け休業後、3月下旬から徐々に収穫体験を再開しています。以前よりも少ない菌床での再スタートとのことですが、しいたけはとても豊かに実り始めていました。ぜひお問い合わせの上、訪れてみてくださいね。

大竜ファーム

住所:東京都八丈島八丈町中之郷1650

営業時間:10:00~16:00(※椎茸狩り11:00~14:30前日迄に要予約)

https://www.dairyu-farm.com/

■パワーチャージできた週末を思い出しながら帰宅

非日常の大自然に囲まれながら、どこか懐かしい空気にほっとした2日間。名残惜しく思いながら、17:30の八丈島発の飛行機に乗り、あっという間に18:30には羽田空港に着いていました。アクセスしやすいのに、島ならではの体験が充実している八丈島は大人女子のリフレッシュ旅にぴったり。八丈島でぜひ“島旅デビュー”してみてくださいね。

(取材・文:五十嵐紫月/マイナビウーマン編集部)

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