

国境を越えて愛される「フルカウント」のジーンズ 品質と新鮮さで成長続ける

フルカウント(大阪)代表の辻田幹晴さんは、世界中のデニムマニアから尊敬を集めるジーンズ業界の第一人者だ。自社ブランド「フルカウント」は、コロナ禍が落ち着いた23年以降、売上高が毎年約40%増と好調。5年前と比べて3倍ほどに拡大した。ジャパンデニムブームなどを追い風にインバウンド購買が伸びたほか、海外への卸で拡販も進んでいる。
(高塩夏彦)
海外販路に強み
92年のスタート以来、古いジーンズを元に糸や生地からオリジナルで開発した国産ジーンズでファンを増やしてきた。ビンテージさながらの色落ちだけでなく、繊維長が長いジンバブエコットンを使った柔らかいはき心地も魅力だ。

90年代から競合に先んじて欧州を中心に海外輸出を強化してきたが、ここ数年は卸先がさらに増えている。現在は欧州、アジア、米国、中東などに250以上の取引先がある。現地の購買客はコアなアメカジ好きだけでなく、品質にこだわる富裕層も多い。テーラードジャケットや高級ドレスシューズとジーンズを合わせて楽しんでいる。
東京と大阪の直営店も購買客の7~8割がインバウンドだ。一方で、古着ブームを背景にビンテージテイストのジーンズを求める若年層や、かつて古着を愛好していた40代以上の日本人客も徐々に増えている。
こだわりと柔軟さ
最近の売れ筋は、11.5オンスの比較的薄手のジーンズ「スーパースムース」シリーズだ。同ブランドでは13.7オンス以上の生地を主力としてきたが「より軽くはき心地の良いジーンズを提供したい」と考え、2年ほど前から販売を始めた。
長年の生地開発のノウハウを生かし、ライトオンスでも厚手のジーンズのような深みのある色落ちが楽しめるよう工夫したため、国内外のマニアにも受け入れられた。「猛暑・残暑が続く日本の需要にも上手く合致した」と見ている。
協業商品にも注力している。25年春夏には「フミト・ガンリュウ」と組んだサルエルジーンズなどを企画した。モード色の強いブランドとの協業は異色に見えるが「アメカジに固執する気はない。こだわっているのは生地や縫製の品質。協業では新鮮さを見せたい」という。意外性のある協業で新規客の獲得にもつなげたい考えだ。
ブランドを30年以上継続し、海外でも評価されるようになったことで、次の世代に成功体験を共有したいという思いも生まれてきた。「自伝なんかを書けたらなと思っている。きちんとした物作りを一生懸命続ければ、なんとかなるよって伝えたい」と笑う。
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