

《めてみみ》木島隆幸が示す覚悟
2025.07.18 06:24
提供:繊研plus

帽子デザイナーで職人の木島隆幸の展覧会「これからのキジマ」を見てきた。「帽子という実用性と芸術性を兼ね備えた対象を通じて、職人たちが向き合う世界に触れて欲しい」という思いから開かれた。
展覧会は「ハイライン」と「アンサーイット」の二つで構成される。ハイラインは、欧州発祥のオートモード(オートクチュール)技術をベースにしながら現代の感性で作るデザイン。フランスの帽子デザイナー、ジャンパルテ氏から故平田暁夫氏を通じて、木島へと受け継がれてきた伝統的な技法を紹介している。一方、アンサーイットは、原材料の供給難や価格高騰を背景に、古い帽子やサイズの合わない帽子をアップサイクルする取り組みだ。
今まさに無くなろうとしている職人の手仕事の技を継承していくことと、昔の質の高い素材を大切に再利用して美しくよみがえらせること。帽子の展覧会ではあるが、それに限らない現代の焦眉(しょうび)の課題である。素材、染色、加工、縫製と服作りでも様々な段階で職人の技術が失われようとしている。それをどう解決していくのか。
「自分もいつの間にか、後継を育てないといけない歳になった。せっかく受け継いだ技術を自分の代で途絶えさせるわけにはいかない」と語る。あえて展覧会でこれからの自分たちのやるべきことを掲げた木島の覚悟を感じた。
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