夏でもウールは快適、運動後の汗冷えなし 米ノースカロライナ州立大学が調査
ウールは人体と衣服の間でアクティブ(能動的)な吸放湿性があることが、米ノースカロライナ州立大学の研究によって改めて明らかになった。暑い時や寒い時、あるいは乾燥や高湿潤時などの気候を問わずに能動的に衣服内気候を調整するとしている。
同大学はテキスタイル分野の研究をリードしており、主任研究者のエミール・デン・ハルトグ教授はテキスタイルが人間の快適性や健康に及ぼす影響について60以上の論文を発表している。この中で最近終了した「アクティブな生地検査法を開発する調査研究」で、ウールの能動的な吸放湿性を検証した。
調査では未加工の天じくメリノウールの疎水性、加工済み天じくメリノウールの親水性、未加工の綿天じくの親水性、親水加工のポリエステルリブ編み、疎水加工のレーヨン天じくをサンプルとして使用した。
発汗マネキンと人体の着用検査だけでなく、新たにアスリートによる「ストップ・アンド・ゴー」検査による「運動後の汗冷え」について調べた。実際の運動と休養を繰り返した後の動的な吸放湿性を得るため新たな検査方法を導入した。
ストップ・アンド・ゴー検査では、運動と休息を何度も繰り返し、実際の人体の行動に即した内容にした。運動時には体感温度と知覚的快適性に繊維間の差異はなかった。しかし休息段階で継続的な快適さを維持したのはウールのみだった。ウール以外は「アフターチル」(運動後の汗冷え)が認められたとしている。
アクティブな吸放湿性がウールに代表される動物繊維にあるのは、過酷な自然環境で生きる動物が快適に過ごせるように進化した結果とされる。ウールに限らずカシミヤ、アルパカ、モヘヤなどにも同様な複雑なたんぱく質構造が存在する。
ウール業界では、アスリートに限らず日常生活を送る一般人にも、ウールが持つ断熱性や能動的な温度調節という二つの特徴が、冬だけでなく夏でも快適な生活を可能にするとしている。
また、ザ・ウールマーク・カンパニーでは既存の検査法(ISO11092の発汗ホットプレート法)に加えてストップ・アンド・ゴー検査法による判断を加えるようにスポーツブランドなどと協力して働きかけたいとしている。
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