アニメ「真・侍伝 YAIBA」第11話より

<真・侍伝 YAIBA>雷神剣 VS 風神剣、圧巻のバトルシーンに「ずっと神作画」「もはや劇場版レベル!」と興奮の声

2025.07.04 11:18
アニメ「真・侍伝 YAIBA」第11話より

真のサムライを目指す少年・鉄 刃(くろがね やいば)と、彼を支える道場の娘・峰さやか(みね さやか)、そして宿命のライバル・鬼丸 猛(おにまる たけし)らが、伝説の魔剣を巡り激しい戦いを繰り広げる「真・侍伝 YAIBA」(毎週土曜夕方5:30-6:00、読売テレビ・日本テレビ系ほか/Netflix・ABEMAにて最速先行配信、dアニメストア・Disney+・FOD・Hulu・Lemino・TVerほかにて順次配信)。本作は、直後に放送される『名探偵コナン』と合わせて“青山剛昌アワー”としても大注目。6月14日に放送された第11話は、刃と鬼丸の宿命の対決を描いた「雷神剣 VS 風神剣」。(以下、ネタバレを含みます)

仲間たちの総力戦、小次郎の裏切りも!?

鬼丸城の屋上で、ついに宿敵・鬼丸(CV:細谷佳正)と対峙した刃(CV:高山みなみ)たち一行。眼下に広がる東京の夜景を背に、鬼丸は「俺の同志にならんか」と誘いをかけると、刃は「うまいもんいっぱい食えるか?」と興味を示して周囲をドキッとさせるも、結果は「オレは正義の味方だぜ」と一蹴。こうして、刃一行と鬼丸軍団の全面対決の火蓋が切って落とされた。無数の鬼たちをかき分けて真っ先に鬼丸に飛びかかっていった刃は、「せんぷう剣」「かみなり斬り」と立て続けに攻撃するも、鬼丸にはまったく通用しない。それどころか、逆に鬼丸の圧倒的な力の前に窮地に陥ってしまう。そんな刃を救うため、懸命にその場に駆けつけたさやか(CV:石見舞菜香)は、「負けないで!!」と叫び、「雷神の玉」を刃に投げ渡すのだった。

序盤の戦いでは、鬼たちを相手に奮闘する刃一行の面々が印象的だ。宮本武蔵(CV:諏訪部順一)や佐々木小次郎(CV:井上剛)といった強者はもちろんだが、ゲロ田ゲロ左衛門(CV:大西健晴)も長い舌を使って大暴れし、カゲトラ(CV:千葉一伸)と庄之介(CV:越後屋コースケ)はさやかを守るために奮闘、さらには戦闘力皆無のナマコ男(CV:市ノ瀬加那)までもが必死になって戦う姿はどこかいじらしく、文字通り“総力戦”といった様相だ。その一方で、小次郎が前話に続いて2度目となる裏切りムーブを見せたのも面白い。鬼丸の強さを肌で感じ、刃が形勢不利と見るやいなや即座に裏切ろうとするも、今度は敵からも信用してもらえずに焦った挙句、武蔵から「ヤツに天下を取らせる気か!!」と言われるとまた味方に戻るなど、尋常ではない変わり身の早さを披露してくれた。これにはSNSでも「こういうところが小次郎の魅力だわ!w」「策士が策に溺れまくった結果がこれか」など、いじられキャラとして成長した小次郎を称賛する声が多く見られた。

雷神剣の真の力を得て刃が覚醒!

「鬼丸を倒す」という刃の強い意志に呼応するかのように真の力を解放した雷神剣。超絶パワーアップを果たした刃は、最初こそ狙いが定まらなかったものの、戦いのなかでそれを修正し、これまでの修行の成果も存分に発揮して鬼丸と互角のバトルを展開していく。風神剣と雷神剣、二つの巨大なエネルギーのぶつかり合いは凄まじく、鬼丸城はおろか周囲の建物にも被害が及び、さらにはTV中継を通じて二人の戦いは全国民の注目の的となっていく。多くの観衆が刃の勝利を願うなか、いよいよ決着の時が訪れる。鬼丸は必殺技の「風神波」を、刃は真の「かみなり斬り」を放つと、どちらもこれを防ぎきれず、風神剣は折れ、雷神剣は玉が外れてしまうのだった。

この一連のバトルは、手描きならではの荒々しい描線と尋常ではない描き込みに加え、超スピードでの技の応酬もあいまって、劇場版と見紛うほどの作画クオリティとなっている。これには「作画カロリーが異常!」「アニメーターさん本気出し過ぎw」など、SNSでは絶賛の嵐が巻き起こっていた。とくに、巨大な瓦礫が飛び交うなかで、それらを飛び移りながら剣を交える二人の攻防は、漫画的なケレン味溢れる演出スタイルが光っていて、次々と破壊されていく背景動画も含め、まさに「YAIBA」ならではのアニメーション表現だと言える。このバトルシーンで、改めてWIT STUDIOの実力を見せつけられた人も多いだろう。

両者痛み分けで、決着は次回へと持ち越し…

二つの魔剣の衝突は、鬼丸城を跡形もなく吹き飛ばし、周囲のビル群にまで被害を及ぼすほどの大爆発を引き起こした。瓦礫の山と化した戦場で、それでもまだ決着を付けようとする二人だったが、鬼丸の風神剣は折れてしまい、刃の雷神剣も玉が外れてしまう。その瞬間、地下から巨大な浮遊城が出現すると、鬼丸はそれに飛び乗り、そのままその場を立ち去ってしまう。ひとまず決着はお預けとなった刃は、次会った時こそ決着を付けることを心に誓うのだった。

宿命のライバル対決は、痛み分けの形で終わった。鬼丸城は壊滅し、鬼丸たちはいったんは東京を離れたと思われるが、その脅威はまだまだ去っていない。今回初登場となった巨大な浮遊城は、天下取りのための鬼丸の新たな拠点らしく、その計画は着々と進行中のようだ。さらには、偶然にも雷神の玉は鬼丸の手に渡っていることを考えると、刃たちは依然としてかなり不利な状況と言えるかもしれない。この衝撃的な展開には「この城、現代のテクノロジー余裕で超えてない?」「ラピュタやんw」などSNSは騒然。ちなみに、今回の刃vs鬼丸のバトルはテレビ局によって全国放送されており、刃は“正義のヒーロー”として民衆からの絶大な支持を得たようだ。図らずとも全国にその名前が知れ渡ってしまった刃だが、それが今後の展開にどう影響するのかというところも楽しみだ。さて次回第12話「大和撫子がやってきた」は6月21日に放送済み。次回のレビューもお楽しみに!

◆文/岡本大介

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