TVアニメ『ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミアILLEGALS-』第11話より

＜ヴィジランテ＞日常回から一変…蜂須賀とナックルの“本気の”激闘に「コメディパートとシリアスパートの落差よ」「鳥肌立った」と視聴者興奮

2025.07.01 20:25

「僕のヒーローアカデミア」の公式スピンオフ作品「ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-」(毎週月曜夜11:00-11:30、TOKYO MXほか／ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Lemino・TVerほかで配信)の第11話が6月16日に放送された。ポップが出演する“なるフェス”の本番当日、敵＜ヴィラン＞による大規模停電が発生。その裏で蜂須賀とナックルの“親子バトル”が勃発し、視聴者から興奮の声が上がった。(以下、ネタバレを含みます)

「ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-」

「ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-」は、古橋秀之の脚本、別天荒人の作画で2016年から2022年までマンガアプリ「少年ジャンプ+」(集英社)にて連載された、「僕のヒーローアカデミア」(通称、“ヒロアカ”)の正史に連なる公式スピンオフ作品。

“ヒロアカ”本編で描かれた物語から数年前の日本を舞台に、人々に認められ活躍する＜ヒーロー＞の裏側で、誰にも認められずとも誰かを救わずにはいられない非合法(イリーガル)ヒーロー＜ヴィジランテ＞たちのドラマが展開される。

今回のアニメ化にあたっては、監督を鈴木健一、シリーズ構成・脚本を黒田洋介、キャラクターデザインを吉田隆彦、音楽を林ゆうき、山城ショウゴ、古橋勇紀が担当。アニメーション制作は「僕のヒーローアカデミア」同様ボンズフィルムが務める。

「いい子すぎ」ポップの行動でユニットメンバーが一致団結

大型敵＜ヴィラン＞に被害を受けたマルカネ百貨店の新装開店イベント“なるフェス”に、ユニットメンバーの一人として参加することになったポップ☆ステップ(以下、ポップ/CV:長谷川育美)。その顔合わせに、灰廻航一(以下、コーイチ/CV:梅田修一朗)はポップのマネージャーとして付き添う。

もともと自信はなかったが、密室系アイドル“FeatherS(フェザーズ)”の双子の姉妹、美羽(CV:竹達彩奈)・由羽(CV:鈴代紗弓)から嫌味な態度を取られて、さらに弱気になるポップ。しかし、ユニットのプロデューサーを務める塚内真(以下、マコト／CV:瀬戸麻沙美)の提案で2人とセンターを争うことになり、ポップは覚悟を決めて苦手な歌の特訓に励むのだった。

そんな矢先、鳴羽田東高校ダンス部部長(CV:田澤茉純)のもとでステップの練習をしていた美羽が足を怪我してしまう。本番一週間後に差し迫っているため、美羽を外してポップと由羽の急造デュオにする案もあった。

だが、ポップは敢えて美羽をセンターにすることをマコトに進言する。そうすると美羽が動けない分、あとの2人の負担が大きくなるが、「私はぴょんぴょん跳ねるのが得意だから」とポップ。「みんなでできること、頑張ってこ！」と笑顔で励ますその行動に、「ポップちゃんいい子すぎ」「可愛くて健気だ」「ポップちゃん、優しい子なんよね」と視聴者から称賛の声が上がった。

この出来事により、いまいちまとまりのなかったメンバーが一致団結。各々が練習に励み、迎えた本番当日、会場には敵＜ヴィラン＞大発生事件の関係ヒーローが続々と集まってくる。ステージの司会進行を務めるのは、雄英高校の教師でもあるプレゼント・マイク(CV:吉野裕行)。また、同じく雄英高校の教師・ミッドナイト(CV:渡辺明乃)も楽屋に現れ、ヒーローオタクのコーイチは大興奮だった。

一方、エンデヴァーやオールマイト、インゲニウムら人気ヒーローたちは多忙につき欠席。“抹消ヒーロー”イレイザーヘッドこと相澤消太(CV:諏訪部順一)は「行けたら行く」スタイルで、「相澤先生らしいなぁ(笑)」「えぇぇぇぇ司会プレゼント・マイクじゃん。久々で嬉しい」「多忙そうなオールマイトとインゲニウムは兎も角、エンデヴァーが来るわけないよね」とそれぞれの個性が感じられる登場に“ヒロアカ”ファンは大喜びだった。

ナックル＆蜂須賀の意外な関係が明らかに

そんな楽しげな雰囲気から一転、しぶしぶ会場に向かっていたイレイザーヘッドが敵＜ヴィラン＞に遭遇する。街で大暴れしていたのは、ポップのファン・鰻沢照生(CV:神木孝一)だった。敵＜ヴィラン＞大発生事件以降、行方不明になっていた照生はおそらく蜂須賀九印(CV:千本木彩花)に以前よりも強力な“トリガー”を投与されたのだろう。変わり果てた姿となり、自我も完全に失っていた。

イレイザーヘッドの「抹消」はおろか、打撃も捕縛もすり抜け、“個性”「電気ウナギ」を発動。その影響により大規模な停電が発生し、街全体が暗闇に包まれる。

そんな混乱に乗じ、ポップたちのいるイベント会場に“トリガー”を含んだ働き蜂を放とうとする蜂須賀。そこに現れたのが、釘崎爪牙(ソーガ/CV:鳥海浩輔)とともに彼女の行方を追っていたナックルダスター(以下、ナックル/CV:間宮康弘)だ。

顔を合わせるなり「帰るぞ、珠緒。母さんが待ってる」と語りかけるナックルだが、蜂須賀は全く相手にしようとしない。すると、ナックルから「お前ではなく雄黒珠緒…俺の娘に言っている！」という衝撃的な台詞が。実は蜂須賀九印というのは偽名で、本名は雄黒珠緒。“ナックルダスター”こと雄黒巌の娘だった。

しかし、何者かに操られているのか、白々しい態度を取る娘にナックルは、当てれば心臓が止まるほどのハイボルト・ハイアンペアのスタンガンで攻撃を仕掛ける。そんなナックルに蜂須賀が放ったのは爆薬が詰まった働き蜂。だが、その威力は弱く、無事に生還したナックルは「逃げ切れるかどうか勝負だな！」と逃げる蜂須賀の後を追うのだった。

蜂須賀がナックルの娘と判明。さらには父と娘の激しいバトルが勃発し、視聴者からは「コメディパートとシリアスパートの落差よ」「蜂須賀はナックルの娘の体を乗っ取ってるってこと？」「作画の綺麗さがすごい」「鳥肌立った神回」という興奮の声が上がっている。

■文／苫とり子