アニメ「薬屋のひとりごと」第38話より

<薬屋のひとりごと>壬氏初めての“猫猫”呼びで興奮の声「刺激が強すぎる」、里樹妃が見た幽霊の正体も明らかに

2025.06.30 19:00
アニメ「薬屋のひとりごと」第38話より

日向夏の小説を原作とする後宮謎解きエンターテインメント、アニメ「薬屋のひとりごと」(毎週金曜夜11:00-11:30ほか、日本テレビ系/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Lemino・TVerほかで配信)。本記事では、第38話「踊る幽霊」をプレイバック。今話では、金剛宮に現れるという幽霊の謎を、猫猫(CV.悠木碧)が鮮やかに解き明かしてみせた。“猫猫”と初めて呼んだ壬氏に興奮の声が集まる一方、謎解きの過程では、里樹妃(CV.木野日菜)が置かれた辛い状況と母親への強い思慕が浮かび上がり、視聴者を切ない気持ちにさせた。(以下、ネタバレを含みます)

猫猫を名前で呼ぶ壬氏に視聴者ざわめく

里樹妃から金剛宮の浴場に幽霊が出ると聞いた猫猫は、壬氏(CV.大塚剛央)に相談してみるよう提案。後日、壬氏から幽霊の件を聞いた玉葉妃(CV.種崎敦美)は、自分の代わりに猫猫を使いに出すことに。猫猫を「返してもらう」という壬氏に、玉葉妃は「貸すだけ」だと返し、またしても猫猫を巡って2人の間に舌戦が勃発する。

序盤から初めて壬氏が猫猫を名前で呼ぶという衝撃のシーンが登場し、視聴者は大興奮。SNSには「そういうことは事前に言うといてくれないと困ります」「恋心と独占欲が感じられて胸キュン」「名前呼びの練習したのか気になります!」「頭つんつんしてからの唇に指やるってところどころ刺激が強すぎる」など、心臓の高鳴りが聞こえてくるようなコメントが殺到した。

壬氏たちと金剛宮を訪れた猫猫は、里樹妃と侍女頭の河南(CV.庄司宇芽香)が幽霊を見たという脱衣所へ。嫌味な元侍女頭(CV.生天目仁美)と侍女たちが壬氏の機転で立ち去ったあと、里樹妃はようやく落ち着いて当時の状況を話し始める。彼女いわく、御簾を上げると窓は閉まっているのにカーテンが揺れており、白い顔が笑いながら踊っていたのだという。湯殿の隣に物置がある奇妙な間取り、物置に生えたひどいカビ、里樹妃が抜いたという風呂の栓。猫猫はこれらの要素から、ある仮説を思いつく。

銅鏡が映し出した顔に里樹妃の母への想いがあふれ出す

仮説を証明するため、猫猫はさっそく検証を開始。物置の床には隙間ができていて、床の下に水路が通っているため、湯気が上がると風が起こってカーテンが揺れる。そこまで確認した猫猫は、しまい込まれていた銅鏡を手に取り、里樹妃に使ってみるよう促す。開け放った窓に向けて里樹妃が銅鏡をかざすと、はたしてぼんやりと白い女性の顔が浮かび上がった。

この銅鏡は「魔鏡」と呼ばれるもので、鏡面に凹凸を施し、光を当てると絵や文字が浮かび上がる仕組みになっている。猫猫はそう補足し、偶然が重なって幽霊を生み出したのだと説明する。里樹妃が亡き母親からもらい、大切に扱ってきた銅鏡が映し出した顔は、彼女の母親に似ていた。大粒の涙を流す里樹妃の姿を見つめながら、猫猫は幼い妃が毎日銅鏡を磨き続けた理由に思いをはせるのだった。

先帝の妃となったのち、先帝がなくなったのちに出家。再び入内し、現皇帝に嫁いだ里樹妃。幼くして過酷な人生を歩んできた彼女が、母親の形見を抱き締めて号泣する姿に、視聴者も胸を揺さぶられたようだ。SNSには「母の光が心を照らし、里樹妃が少し強くなった背景は切なくなる」「里樹妃が母への想いで泣く姿は本当に純粋でいじらしい」など、里樹妃に寄り添うような温かいコメントが寄せられた。

妃を軽んじる元侍女頭を壬氏がスパッと成敗

そこへ戻ってきた元侍女頭は、泣きじゃくる里樹妃をたしなめ銅鏡を取り上げるが、里樹妃は「返して!」と声を荒げて銅鏡を取り返す。胸が痛くなるような場面だが、ここでファインプレーを見せたのが壬氏だ。元侍女頭が里樹妃から奪ったかんざしを着けているのを見て、かんざしを髪から抜き取り「分不相応だと思わなかったのか」と凄む壬氏に、元侍女頭はその場にへたり込んでしまう。

普段は見せない迫力ある表情と行動で、里樹妃を軽んじる侍女たちを震え上がらせた壬氏。胸がすく展開にSNSも盛り上がり、「あまり見せない怖い壬氏様はちょっと良き」「壬氏の行動で久々にスカッとした」「壬氏様が有能ムーブしてた」と壬氏のヒーローぶりを称賛する声が相次いだ。

羅漢への言及と小蘭のピンチ、終盤で再び不穏な空気が漂う

幽霊の一件は決着を見たが、今話でも壬氏が猫猫に素性を明かすことはなかった。やぶ医者/虞淵(CV.かぬか光明)と新人の宦官たちについて話しながら、宦官ではなかった壬氏の素性に思いを巡らせる猫猫。一方の壬氏は、高順(CV.小西克幸)に早く本当のことを話すよう促されるが、話したあとの猫猫の反応を想像して葛藤する。壬氏が話すのをためらうのは、羅漢の存在にもあるようだ。

不穏な空気はさらに続く。終盤、壬氏が新人宦官たちのもとを訪ね、声をかけていると、突然男性の怒号が響き渡る。男性は上級妃に収める氷を運んでいたが、小蘭(CV.久野美咲)が何らかの理由でその氷を割ってしまったようだ。目に涙を浮かべて謝罪する小蘭の姿で今話は幕を閉じた。

いつも明るい小蘭が立たされた窮地。最後の最後まで気になる展開に、SNSには放送終了後も「里樹妃も小蘭も可哀想な目には遭ってほしくないんだけどなぁ…」など多くのコメントが届いた。

※種崎敦美の崎は、正しくは「たつさき」

◆文=帆刈理恵(スタジオエクレア)

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