

<薬屋のひとりごと>「寝る前に見るんじゃなかった…」怪談よりもホラーなオチに視聴者涙目

日向夏の小説を原作とする後宮謎解きエンターテインメント、アニメ「薬屋のひとりごと」(毎週金曜夜11:00-11:30ほか、日本テレビ系/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Lemino・TVerほかで配信)。本記事では、第34話「怪談」をプレイバック。今話は、女官たちによる怪談話がメインという変化球ともいうべき回に。最後の最後に怪談話よりも怖いオチがつき、多くの視聴者を震え上がらせた。(以下、ネタバレを含みます)
夏の夜、猫猫は桜花に誘われ怪談の集いへ
翡翠宮にやって来た新しい侍女は、よく似た顔立ちの三姉妹、白羽(CV.佐藤聡美)、黒羽(CV.上田瞳)、赤羽(CV.伊藤美来)。猫猫(CV.悠木碧)は仕事が終わるとそそくさと物置小屋へ戻ってしまい、なぜ小屋で暮らしているのかと三姉妹を困惑させる。桜花(CV.引坂理絵)はどうにか猫猫と三姉妹の間を取り持とうとするが、猫猫には暖簾に腕押しだった。
桜花の気遣いを察した猫猫が素直に詫びると、桜花はニヤリと笑い、ある用事に付き合うよう猫猫に強引に約束させる。その夜、猫猫はやむなく桜花に同行し、後宮の北側にある古びた棟へ。2人を出迎えたのは年嵩の女官(CV.久川綾)。彼女の話によれば、この棟は先帝の時代に使われていたものだという。
案内された部屋には、猫猫たちを含めて12人もの女官が集まっており、子翠(CV.瀬戸麻沙美)の姿もあった。年嵩の女官が主催する集いは、百物語のように1人ずつ怪談を話し、話し終えるごとにろうそくを1本吹き消すというもの。うだるような暑さの夏の夜に、集まった女官たちによる肝が冷える13の怪談話が始まった。
怪談話におびえながらも眠気に襲われる女官たち
怪談話に震え上がる女官たちをよそに、どこかで聞いた話だと傍観する猫猫。しかし、ある女官の禁忌の森にまつわる話は、推理が得意な猫猫のセンサーに引っ掛かったようだ。話のあらましはこうだ。作物が不作の年、飢えに耐えられなくなった子どもは、入ると鬼に魂を食われるといわれる森に入ってしまった。それが村人たちにばれてしまい、子どもと母親は村で孤立してしまう。
親子は食べる物もなくやせ衰えていくが、誰も助ける者はいなかった。そんなある夜、1人の村人が親子の家にゆらゆらと揺れる光が入っていくのを目撃。それを聞いた村長が親子の家を訪ねると、子どもはすでに死んでおり、母親は「ねえ、いいこと教えてあげる」と言いかけて絶命した。母親の顔は不気味に笑っていたという。
女官が話し終えると、猫猫は「なるほど」とつぶやきながら大あくび。他の女官たちも、怖がりながらも眠そうな様子を見せる。猫猫はまだ眠気の正体に気づいていなかったが、のちにそれが重大な警告だったことが明らかになる。
子翠の慣れた話しぶりに感心する猫猫
子翠が披露したのは虫にまつわる怪談話。ある僧侶が若い夫婦が住む民家に泊めてもらい、世話になった礼にと経を唱える。すると、夫婦が言い争う声が聞こえ、刃物を手にした異形へと変わった女が部屋へ入ってきた。僧侶が一心に経を唱え続けていると女は出ていき、何かを食らう咀嚼音が聞こえてくる。その後、僧侶が家を出ると若い夫婦の姿はなく、そこには虫の翅が落ちていた…という話だ。
虫好きな子翠らしい内容だが、猫猫ばりに怪談を深掘りする視聴者も。スズムシはメスがオスを食べることもあることから、SNSや個人ブログで「スズムシにはタンパク質が必要。特にメス」「オスを食べちゃうメスの話。鈴の音。スズムシだな」と思い思いに考察を繰り広げていた。
怪談を話し終えた子翠の横顔を見た猫猫は、何か見覚えがあると感じたようだ。普段は無邪気で明るい子翠が見せた落ち着いた語り口。子翠の素性については以前から視聴者の間でも議論を呼んでいたが、今話でもSNSで「子翠ちゃん何か隠してるのかな」など、秘密の匂いを感じ取った視聴者がいたようだ。
消えた年嵩の女官はこの世の者ではなかった?
最後に怪談話を披露したのは年嵩の女官。先帝に見初められた幼い娘たちの中で1人、懐妊した少女がいたが、先帝に訴えるもその子供は帝の御子と認められず、さらには少女も後宮から出ることは許されなかった。その少女が死ぬ前に残した言葉を、女官は悪鬼のような形相で叫ぶ。「次はお前たちの番だ!」という声にハッとした猫猫は、あわてて窓を開け、具合の悪くなった女官たちを桜花たちに窓の近くへ運ばせる。眠気の正体は、炭の不完全燃焼によって引き起こされた有毒なガス(=一酸化炭素)によるものだった。
最悪の事態を回避した猫猫は、帰りの道すがら、子翠に禁忌の森の話への推察を説明する。村人が見た人魂は、親子が採った毒キノコ・ツキヨタケだったのではないか。母親は美味しいキノコが森の中にあると伝え、自分たちを見捨てた村人たちへの復讐をしたかったのではないか…と。猫猫の真意を理解した子翠は、すっきりした顔で帰っていくのだった。
翡翠宮に戻った猫猫と桜花は、紅娘(CV.豊口めぐみ)から去年まで怪談の集いを主催していた女官が亡くなったと聞き、顔をこわばらせる。しかも、その女官は先帝の御手付きだったというのだ。最後の最後に明かされた“本物”の怪談話に、視聴者も背筋が凍ったようだ。SNSには「あれホントに幽霊だったってコト!?」「寝る前に見るんじゃなかった」「普通に怖いやん」など、多数のコメントが寄せられた。
◆文=帆刈理恵(スタジオエクレア)
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