＜ウィッチウォッチ＞「サブカルクソ野郎、孝行息子じゃねぇか…」ケイゴの“本当の願い”と号泣シーンに視聴者も思わずもらい泣き

2025.06.25 17:27

鬼の力を持つ高校生・乙木守仁(CV.鈴木崚汰)と、魔女修行中の幼馴染・若月ニコ(CV.川口莉奈)。古い盟約に従い同居することになった2人が巻き起こす奇想天外なマジカルコメディ「ウィッチウォッチ」(毎週日曜夕方5:00-5:30、MBS系ほか／ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Lemino・TVer)。その第12話が6月22日に放送された。今話では、守仁とマガミケイゴ(CV.石川界人)の裏の顔・ウルフとの熱いバトルが展開。ケイゴの“本当の願い”も明らかになり、迫真のバトルからの感動的な展開は、多くの視聴者の涙を誘った。(以降、ネタバレが含まれます)

ニコたちを苦しめた付与の魔女、その正体はミノムシサイズ

凶暴さと野生の強さを持つ狼男としての別人格・ウルフに変身し、守仁に襲い掛かるケイゴ。一方、付与の魔女(CV.くじら)に眠らされていた宮尾音夢(CV.楠木ともり)は目を覚まし、ニコたちと合流するため、ドロップの常用者である犬たちが集結する公園へ向かう。その間にニコと風祭監志(CV.天崎滉平)は公園に到着し、50人の犬を相手に2人で戦うことを決意する。

かつて原毅に使った“モブリビエイト”の魔法で気配を消し、ニコがアラートで付与の魔女を見つけたら、監志が攻撃するという作戦を決行する2人。しかし、魔女の指示によって犬たちが暴れ出したため、ニコは犬たちの頭上近くを飛んで魔女を捜すことに。アフロで甚平でストールの男から強い反応を感じたニコは、監志との協力プレーでアフロをノックアウトする。

すると、アフロの髪の中から壺に乗った付与の魔女が出現。手のひらサイズの付与の魔女を見て、ニコたちは思わず「ちっさ！」と叫んでしまう。言われてみればこれまで、付与の魔女の登場シーンで大きさがはっきり描かれたことはなかった。監志のビンタ一発で吹っ飛ばされる付与の魔女を見ながら、一本取られた気分になった視聴者は多かったことだろう。

付与の魔女の回想では、幸せになるためにウォーロックとなるも不幸な人生を送っていた彼女が、黒幕と思しき人物に眠っている力を呼び覚ましてもらうまでの過程が描かれた。その代償が、ミノムシのような小さな体となることだったのだ。

守仁が仲間との絆でウルフとのバトルを制する

そこへ、遅れて音夢が到着。音夢はニコたちにケイゴこそが付与の魔女の使い魔であり、ケイゴとウルフが同一人物だと告げる。意外な事実に驚きを隠せないニコたちだったが、音夢は冷静に、付与の魔女に守仁たちのもとへ案内するよう命じるのだった。

その頃守仁は、ウルフの動きが読めず苦戦していた。ウルフは余裕の表情を浮かべながら、魔女と契約したのはケイゴであること、ケイゴにはウルフの記憶が引き継がれないため、スマホのメモを使って指示を出していたことを語り出す。ケイゴと友達になれたこと、その時にケイゴが涙を浮かべていたことが嬉しかった――守仁はそう打ち明け、ボロボロの体で再びウルフに挑む。

勝利を確信したウルフが守仁に襲い掛かろうとしたとき、ウルフはヌルヌルに足を取られバランスを崩す。ニコたちが駆けつけ、“スライムローションゲルアメーバ”の魔法でサポートしたのだ。その隙を逃さず、全力の拳をウルフに叩き込む守仁。冷静さを武器に正確な連撃でウルフの動きをコントロールし、ニコたちとの連携でウルフをねじ伏せてみせた。

感極まってしまい、このままじゃ抱きついちゃうと冷静に自己分析しながらも、守仁のもとへ駆け寄るニコ。ところが、守仁の方から抱き締められてしまい、「ありがとう、いつも」とつぶやき大粒の涙を流すのだった。バトルからの胸キュン展開に、SNSには「ニコ、よかったねえええ!!モイちゃんの声が激甘」「いいモイニコだった…」など歓喜の声が寄せられた。

バトルのあとは男子も女子も裸の付き合い

付与の魔女に優しく語りかけ、自分を捕らえようとする計画とは何なのかを尋ねるニコ。魔女は首謀者の名前を口にしようとするが、突然苦しみ出し、元の大きさに戻った体は見る間に崩れて消えていく。情報を漏らそうとすると魔力が奪われる、口封じの魔法がかけられていたのだ。同時に、ケイゴの腕からは契約の証が消え、ウルフの時に受けたダメージだけが残っていた。

これまでの行動を許すかわりに、全て話してもらうと告げるニコ。腹を割って話す場所として監志が選んだのは、傷も癒せる銭湯だった。マッチョな発想に呆れるケイゴだったが、守仁は「近所に天国見つけた」とご満悦。一方、ニコと音夢は女湯へ。音夢から付与の魔女が生来の魔女ではないため、万能薬を持っていないと聞いたニコは、自分の万能薬をケイゴのために使うと告げる。

突如訪れたニコと音夢の入浴シーンに、視聴者のテンションは爆上がり。SNSには「サービスシーンきた」

「女子達可愛すぎる」「入浴シーンをしっかり描くアニメは神アニメなのよ」など、喜びのコメントが殺到。男性陣のほっこり入浴シーンもなかなか心和むものだったが、残念ながら一部の視聴者を除き、あまり刺さらなかったようだ。

ニコが起こした奇跡とケイゴの涙に視聴者もらい泣き

後日、ケイゴの家に招かれたニコたちは、交通事故で大怪我をしたのがケイゴの母だったことを知る。ケイゴがフィギュアスケートをやめた理由は、狼男の力がケイゴの体にも影響しているなら、競技者としてフェアではないと考えたからだった。自分を会場へ送ったせいで、母は一生消えない傷を負ってしまった。そう言ってうつむくケイゴ。そこへ、ニコは自分の万能薬を差し出す。

ケイゴが母の足に万能薬を振りかけると、ケイゴが待ち望んでいた“奇跡”が舞い降りた。泣きじゃくりながら母の足元にひざまずき、ニコに心からの感謝を告げるケイゴ。その後、ケイゴの母が海外での仕事計画を再始動することになり、ケイゴは乙木家の新たな住人となることに。ニコを狙う首謀者は判明しなかったものの、涙あり笑いありサプライズありのハッピーエンドとなった。

第9話の「伽羅へ」に勝るとも劣らぬ、ケイゴと母の感動的なエピソードが綴られた今話。SNSには「サブカルクソ野郎、孝行息子じゃねぇか…」「よかったねぇぇぇ!!!ケイゴぉぉぉ」「私も今監志みたいな顔で泣いてる」など、心打たれた視聴者のコメントが殺到した。「母さん大地に立つ！」と不意打ちのコメントで笑わせにくる、ハイセンスすぎる視聴者がいたことも付け加えておこう。

※天崎滉平の“崎”は正しくは「たつさき」。

◆文＝帆刈理恵(スタジオエクレア)