吉沢亮、小栗旬、スティッチも!見応え十分の力作が梅雨のじめじめをぶっ飛ばす【6月の超厳選映画5選】

2025.06.14 20:35
提供:All About

今月はいい映画が多すぎて悩みまくりました! 今月は楽しいだけでなく、じっくり見たい超力作がそろっています。ぜひコンプリートしてください。※サムネイル画像:(C)2025「フロントライン」製作委員会

映画ライターの筆者がその月のおすすめ映画を紹介する【6月の超厳選映画5選】。今月は超力作が勢ぞろい。梅雨のじめじめをスカッとぶっ飛ばしましょう!

1:『国宝』2025年6月6日公開

(C)吉田修一/朝日新聞出版
(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会


吉田修一の同名原作を『悪人』『怒り』などを手掛けた李相日監督が映画化。主演は吉沢亮。共演は横浜流星、渡辺謙、寺島しのぶら豪華キャストです。

任侠の家に生まれ、父(永瀬正敏)を抗争で亡くした喜久雄(吉沢亮)は、上方歌舞伎の名手・花井半二郎(渡辺謙)の家に引き取られ歌舞伎の世界で生きることに。半二郎の息子の俊介(横浜流星)とともに切磋琢磨して女形として実力をつけていきますが……。

喜久雄の波瀾万丈な人生は全編濃厚で見応え十分。芸の世界で生き抜くことの覚悟、どんな姿になっても芸を貫く情熱。吉沢亮のすさまじい熱演に圧倒されます。また歌舞伎のシーンも吹き替えなしで演じ切った吉沢、横浜の演技も必見です。

監督・李相日

2:『リロ&スティッチ』2025年6月6日公開

(C)2024 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
(C)2024 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.


ディズニーアニメーションで大人気の『リロ&スティッチ』の実写版。破壊することしか知らない地球外生物のスティッチと孤独な少女リロの友情を描いた作品。

両親を亡くして姉のナニ(シドニー・エリザベス・アグドン)と二人暮らしのリロ(マイア・ケアロハ)は、宇宙からやってきた地球外生物を犬だと思い、家に連れ帰り、スティッチと名付けて仲良くなります。しかし、スティッチは破壊しか知らない生物なのであらゆるものを壊してしまうのです!

愛情を知らないスティッチが、リロとナニと出会い“オハナ(家族)”になっていく、そのプロセスが丁寧に描かれています。前半はスティッチの大暴れに驚きますが、後半はリロたちと心通わせていくスティッチに泣かされます。ハワイのロケーションも気持ちよく、夏にぴったりの作品です。

監督:ディーン・フライシャー・キャンプ

3:『We Live in Time この時を生きて』2025年6月6日公開

(C)2024 STUDIOCANAL SAS – CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION
(C)2024 STUDIOCANAL SAS – CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION


『サンダーボルツ*』のフローレンス・ピューと『アメイジング・スパイダーマン』のアンドリュー・ガーフィールドがタッグを組んだラブストーリー。

新進気鋭のシェフのアルムート(フローレンス・ピュー)と、離婚して傷心の日々を送るトビアス(アンドリュー・ガーフィールド)が出会い、恋に落ちて、娘を授かります。しかし、アルムートはがんに侵され余命はわずかでした……。

ストーリーだけ読むとお涙頂戴のようですが、アルムートが自分の生き方を全うしようと奮闘する姿には勇気をもらえます。誰でもいつかは死を迎える。その最期の日まで自分らしさを失わずに生きる選択をしたアルムートに大共感、大号泣! フローレンス・ピューが最高のパフォーマンスを見せてくれます。

監督:ジョン・クローリー

4:『フロントライン』2025年6月13日公開

(C)2025「フロントライン」製作委員会
(C)2025「フロントライン」製作委員会


2020年、横浜に入港した豪華客船から新型コロナウイルス感染者が確認され、連日報道されていたのを覚えている人は多いと思います。その実話をベースにしたのが本作『フロントライン』です。

豪華客船から新型コロナの感染者が見つかり、瞬く間に100人に感染。政府は災害派遣医療チームDMAT(ディーマット)に対応を依頼します。彼らは豪華客船の乗客たちを救うべく奔走しますが、間違った情報が世の中に拡散されるなど、その活動は困難を極めるのです。

DMATのリーダーは小栗旬、船内で救命にあたる医師を窪塚洋介、池松壮亮が演じ、DMATに協力する厚生労働省の役人を松坂桃李が演じています。人気の俳優が結集して未知のウイルス相手に必死に闘う姿が尊い! 下手な感動に走らず、いかに困難な任務だったのかを掘り下げて描いています。必見です。

監督:関根光才

5:『でっちあげ』2025年6月27日公開

(C)2007 福田ますみ/新潮社
(C)2007 福田ますみ/新潮社 (C)2025「でっちあげ」製作委員会


福田ますみのルポルタージュ『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』をもとに、生徒を虐待して訴えられた教師の実話を映画化したダークエンターテインメント。

ある生徒の親(柴咲コウ)から「息子が教師から体罰を受けた」と学校側にクレームが入ります。体罰教師とレッテルを貼られたのは薮下誠一(綾野剛)。訴えを聞いて薮下は事実ではないと主張しますが……。

きっかけは生徒の親ですが、学校側も十分な確認をせずにクレームをしてきた親の言いなりになって、薮下先生に無理矢理謝らせるという暴挙に。この一件にマスコミも動き出し、薮下は世間から誹謗中傷を受け、停職を余儀なくされるのです。ある日突然、人生を狂わせられた教師の闘いの日々と“でっちあげ”の恐ろしさを描いた作品。恐ろしく、かつ、見応えある作品です。

監督:三池崇史

上記、5作品以外にも、原菜乃華が主演するホラー映画『見える子ちゃん』、『PLAN 75』の早川千絵監督の最新作『ルノワール』、大ヒットした『28日後…』のダニー・ボイル監督、アレックス・ガーランド脚本によるゾンビ映画『28年後…』、ブラッド・ピット主演の『F1/エフワン』もあり、映画館は祭り状態! 楽しんでくださいね!


執筆者:斎藤 香(映画ガイド)

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