

<転スラ>シオンに続き、今話はディアブロ無双、リムルの第一秘書の座をかけた熾烈な争いか

サラリーマン・三上悟がスライムのリムル=テンペスト(CV:岡咲美保)として異世界に転生、さまざまな種族が共に暮らせる理想の国作りに奮闘する「転生したらスライムだった件」(毎週金曜夜11:00-11:30ほか、日本テレビ系ほか/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・TVerほかで配)。2021年以来となるTVアニメシリーズ第3期では、「魔王達の宴(ワルプルギス)」を経て正式に魔王となったリムルの元へ、魔物を敵視する神聖法皇国ルベリオスの聖騎士団長・ヒナタ(CV:沼倉愛美)が訪れる「聖魔対立編」が描かれる。第57話(第3期9話目)は「七曜暗躍」。ファルムス王国で勃発した内戦にディアブロ(CV:櫻井孝宏)が乱入する。(以下、ネタバレを含みます)
エドワルドの目の前に現れたディアブロ…
ファルムス王国のニドル・マイガム伯爵領に滞在する東の商人・ダムラダ(CV:浪川大輔)は、新王エドワルド(CV:若林佑)とヨウム(CV:細谷佳正)の内戦がこの地で始まることを察知し、王国から撤収することを決意する。一方、ヨウムとの戦いに備えて陣を張るエドワルド陣営には、神聖法皇国ルベリオスより三武仙が派遣され、さらにはダムラダからデーモンハンター(対悪魔専門チーム)が遣わされるなど、準備は万端。エドワルドは意気揚々と戦闘開始の号令をかけ、まずは先遣隊5000名をヨウムのいる街へと進軍させる。しかしその直後、エドワルドの目の前にディアブロが現れる。
冒頭、かつてヒナタ・サカグチをそそのかし、ロッゾ一族とも繋がっているダムラダが再登場。ダムラダは東の裏社会を牛耳っている「ケルベロス」の一員だが、その正体ははっきりとはしていなかった。しかし今回ダムラダの口から「あの方」というワードが出たことで、ケルベロスにもユウキ・カグラザカ(CV:花江夏樹)が関与している可能性が高まってきたと言える。本筋とは関係のない細かいセリフではあるが、こうして少しずつ点と点が繋がり線となっていく仕掛けは快感であり、シリーズの大きな魅力のひとつと言えよう。これにはSNSでも「”あの方”って聞くと想像しちゃうよね」との声があがっていた。
ディアブロ、三武仙もなんなく圧倒!
ディアブロから警告を受けるも、これに耳を貸さないエドワルドは、デーモンハンターに攻撃を命じる。デーモンハンターは対悪魔戦に特化した専門チームではあるが、当然ながらディアブロには一切歯が立たず、逆にディアブロの「魔王覇気」の前に全滅してしまう。さらに三武仙のサーレ(CV:千葉翔也)とグレンダ・アトリー(CV:日野まり)が挑むものの、ディアブロは余裕をもってこれに対応。それでも果敢に攻め続けるサーレは、ディアブロが上位魔将(アークデーモン)ではなく悪魔公(デーモンロード)であることを知ると、動揺しつつも決死の覚悟で立ち向かうのだった。
第2期でのラーゼン(CV:花輪英司)戦以来、久々の戦闘を披露したディアブロ。今回もまったく本気は出しておらず、いまだに力の底は見えないままだ。前話で描かれたリムルvsヒナタ戦がかなりシリアスだったのに比べ、今回のバトルにはコメディ演出が随所に散りばめられているのが面白い。デーモンハンターの生き残りが、激しい葛藤の末にディアブロの恐怖に屈し、完璧な土下座&命乞いを見せたのも印象的だが、これまでずっと高飛車だった三武仙の急激なキャラ変も見ものだった。ディアブロに勝てないと悟ったグレンダが全速力で逃走し、それを見たサーレが地団駄を踏み、情けない表情を浮かべながら「やってやる! やってやるさ」と怯えながら剣を構える一連のシーンはバトルシーンとは思えない緊張感のなさで、なんとも言えない可笑しみが詰まっている。これにはSNSでも「ディアブロに喧嘩なんて売るからww」「お前も逃げてもええんやでw」などの声があがっていた。ちなみにディアブロがデーモンハンターに対して口にした「ブラン」という悪魔は、『コリウスの夢』でカメオ出演したのが初お披露目で、TVアニメでビジュアルが披露されたのは今回が初めて。ディアブロと同じく「原初の悪魔」のひとりなので、覚えておこう。
小物かと思いきや、意外な頑張りを見せるサーレ
一足先に本陣を出発したエドワルドの先遣隊5000名は、ヨウムの本拠地へと向かう途中、リムルが差し向けた援軍に遭遇する。主戦力はランガ(CV:小林親弘)、ゴブタ(CV:泊明日菜)、ガビル(CV:福島潤)だが、最初に特攻したランガが先遣隊5000名のほぼすべてを蹴散らしてしまう。頼みの綱だった三武仙のグレゴリー(CV:山根雅史)もランガの前には手も足も出ず、いいオモチャとして遊ばれてしまうのだった。一方そのころ、サーレとディアブロの前に「七曜」の老師たちが姿を現し、この戦いを目撃していた一般人を殺そうと、記者たちに向けて攻撃魔法を放つのだった。
先遣隊5000名vsランガのバトルはさらにコメディ要素が盛りだくさん。「グレゴリー殿、いかがいたしましょう?」しか言わない将軍や、駆け回っているだけのランガに次々と吹き飛ばされていく先遣隊、カッコよく斧を振るった次の瞬間にはランガに弄ばれているグレゴリーと、小気味のいいテンポであっという間の決着となった。それに対して、サーレとディアブロのクライマックスは緊張感たっぷり。先ほどの情けないサーレとは一転して覚悟が決まった表情をしており、必殺技のエフェクトもキメキメ。ついにはレイヒム殺害の真犯人に気づくなど、いろいろとギャップの光ったキャラクターに仕上がっている。これにはSNSでも「噛ませだと思っていたサーレがいちばん頑張ってる」「サーレ、意外とキレるじゃん」などの声があがっていた。
今回は全編に渡ってディアブロが無双し、その魅力を存分に見せつけたエピソードとなった。つねに余裕たっぷりな態度ながらも、内心ではリムルからの評価が下がることに怯えるなど、底知れぬ強さとリムルへの狂信的なまでの忠誠心が融合したディアブロは、やはり見ていているだけで楽しいキャラクターだということを再認識させられたことだろう。さて、ラストシーンではリムルたちの前にも姿を見せた七曜の老師たち。ヒナタ曰く「老害」、アダルマン(CV:杉田智和)曰く「胡散臭い奴ら」と、ほうぼうで悪名高い彼らの真の狙いとは? 次回第58話(第3期10話目)「神と魔王」は6月7日(金)放送予定。期待して待とう!
■文/岡本大介
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